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◇◇◇◇◇
まもなく、僕たちは、ダニエラさんたちを連れて第三拠点まで戻ってきた。
「ユメ!ありがとう!早かったな!ダニエラたちは、生きてるのか?」
「そりゃそうでしょ!
ただ、気絶してるだけです。
それより手当てをしないといけないです。
顔がものすごいことになってます。
気絶してるので、まだ、ポーションを飲ませてないんで。」
「わ!これはひどい顔だな!
ダニエラだけは、ちょっとマシになったか?
それじゃ、部屋に運んでくれ!こっちだ!」
ベロニカさん!
ダニエラさんの顔も原型ないですよ!
ホルヘさんとペドロさんも部屋に来た。
周りにもたくさんの人が集まってきていたが、ここは隊長のみ入室を許された。
「それじゃ、そろそろ、起こすか?」
「そうだな。」
みんなで、3人を起こす。
「ダニエラ!気づいたか?ここは第三拠点だ。まずはこれを飲め!」
「カルロス!お前もこれを飲め!」
「ナタリア!ほれ、お前も飲め!」
3人ともポーションを飲んで、動けるようになった。異世界ポーションすげー!
「あら、ありがと!動けるわね!
あたし、空を飛んだ夢を見てたわ。笑。
さすがに、今回はもうダメかと思ったけど、案外しぶといわね。ユメくんが助けてくれたのね。本当に運命の人だわ。感謝!」
「あれ?ここ、第三拠点なんですか?」
「そうよ。ユメくんたちが助けに来てくれたの。気絶してるうちに、ここに運んでくれたのよ。」
「うおー!カグヤ様〜!神〜!」
カルロスさん。この人はもう大丈夫やな。
でも、その横で、回復したにも関わらず、虚な目をしているナタリアさん。どうしたんやろ。
「ダニエラ!ナタリアはどうしたんだ?何があったんだ?」
「そうね。帝国の兵に拘束されて、あたしたちは、ひどい尋問を受けたわ。ナタリアにも容赦なくね。顔を殴られて、床に頭を打ち付けたあとなんだけど、その時、記憶を失ったみたいなの。あたしたちのことも覚えてなかったわ。」
「ナタリア!」
「はい、助けてくれてありがとうございます。」
相変わらず、虚に返事をするだけ。
「ダメよ。何も覚えてないわ。これは、さすがにあたしもショックなのよ。」
そして、僕は途方に暮れる……。
と思いきや、ナタリアさん、突然の行動!
「あ!ユメくん!ユメくーん!
わー、怖かった〜!知らない人に囲まれて怖かったよ〜!わ〜ん!涙!」
僕を見つけて、いきなり抱きついてきた!
あれ?みんな、ぽっかーん。
そういえば、僕推しだったような。
「ナタリアさん!僕がわかるんですか?」
「うん!ユメくん!好き!」
わ!顔近い!嬉しいですけど。
「あ!油断したな!スキあり!」
そして、ナタリアさん、いきなりのディープキス!なんで?
あ゛ーーーーーーーーーん!!
脳天持ってかれる!ハァ!ハァ!
まさか!?
はい!ナタリアさん気絶した!
はい!ナタリアさん復活した!
「ユメくん!白い部屋に行ってきた!」
出たー!また増えた〜!
「ナタリアさん!何も言わなくていいです。
僕たち、すべてわかってますから!」
「そうなんだ。わかった。ふふふ。」
黒の軍団のみんなも把握している。
えにし増員しました。ぱちぱち。
「何があったのよ!ユメくん!どういうこと?」
「お父さん!へへへ、私、黒の軍団になっちゃった!サポートメンバーの方だけどね!
ふふふ、嬉しい!」
「ナタリア!あたしがわかるの?」
「そりゃそうでしょ!娘なんだから。やっぱり、アホなの?」
「………ふふふ、そりゃそうね。アホな質問をしたわ!」
「俺は?」
「は?あんたもアホなの?
ユメくん!私の家族、アホばっかだわ。
でも、助けてくれてありがとね!」
ナタリアさんが黒の軍団入り。副産物で記憶喪失も治っちゃった。まさに奇跡的!
これには、みんな涙を浮かべて笑いながら、やっぱり泣いてた。僕たちももらい泣き。
当人だけ、事情がわかってない。笑。
ただ、このあと、ちょっとした出来事があって、ナタリアさんのキスで黒の軍団入りしたのを知ってしまったダニエラさんに、強引に唇を奪われてしまうという事件が発生した。
男の人とのディープキスは初めてだったので、相当へこんだ。へこみまくった。
ダニエラさんだから許すけど……。
トラウマになったらどうしてくれんねん!
でも、黒の軍団入り審査は、不合格!となった模様。
誰でもなれるというわけでは、ないみたい。
審査は厳しいのだ!条件は知らんけど。
良かった〜!セーフ!想像したくもないわ!
審査委員長、グッジョブ!
◇◇◇◇◇