◇◇◇◇◇
ダニエラさんが、思い出して喋り出す。
「あ!それと明日には、各拠点にも帝国の兵が来るはずよ!各拠点に連絡取らないと!」
「それは伝えるとしても、今後どうするかだな?軍と対抗するとなると戦力差がありすぎて、どうしようもなくなるぞ!」
「そうだわね。こちらの戦力は大きく見積もっても、ビスケットタウンの兵と解放軍だけ。
とても帝国軍と対抗できないわね。」
「ダニエラさん!僕たちも協力しますよ。」
「ユメくん!ありがと!もう、本当に助けてもらってばかりで、申し訳ないけど、ありがたく受け取っておくわ。返せる自信がないけど。
でも、それなら戦力としては、上回るわね。
ただ、ものすごい被害が出るわね。そうも言ってられないんだけど。」
「ダニエラ!今回はピンチでチャンスだ。こんな機会はもうないぞ!黒の軍団と出会ったのは運命じゃないか?決断しろ!」
「うん、そうね。すでに退路はないわ。あたしは、この国を変えたいわ。
ピンチでチャンスね。ふふふ。
もう徹底交戦よ!こうなったら、帝国にクーデターを起こすわ。」
「よっしゃ、腹は決まったな!じゃあ、作戦会議だ!」
「ダニエラさん。ちょっと確認なんですけど、中から崩せませんかね?カシメロさんをこちら側に呼べれば、相当有利になると思いますが。
僕たちには、レイラがいるわけですし。
もちろん、カシメロさんがどうでるかはわかりませんけど、交渉してみる余地はあるかと思います。」
「なるほどね!さすがユメくん!いい案だわ。お願いできるかしら?
その案だとカシメロなら可能性はあるわね。
ふふふ。面白いわ。」
「はい!やってみましょう!」
「もう!頼もしいわね!ハグしちゃう!」
「はは、それじゃ、行きますね。結果がどうであれ、すぐに戻ってきます。拠点の準備はお願いします!」
のんびりするつもりが、結構忙しくなってきたぞ!今日は行ったり来たり!
帝都に向けて出発!
◇◇◇◇◇
いきさつは省略して一気に近衛兵団長室。
カシメロさんが一人になるのを待ってたら、ここに辿り着いた。
「誰だ!」
まあ、そうなるわな!隠密のまま行きたかったけど。とりあえず、僕だけ隠密解除。
「すいません。黒の軍団のユメです。話があって来ました。騒がないでもらえると助かります。」
めっちゃ緊張してるけど、冷静を装って話しかける。心臓飛び出て来そう!
「何の用だ。」
「単刀直入に言います。
解放軍側についてもらえませんか?
現在の状況はわかってると思いますが、解放軍は徹底交戦を選択する予定です。」
……………。
「ダニエラが決断したのか?」
「はい。クーデターであることも承知です。」
……………。
「そうか……。」
「僕たちのなかまのスキルで首輪を外せます。あなたを信じてお話ししました。
まずは、カシメロさんの首輪を外してもいいですか?」
……………。
ものすごく、見てる。きつい。
でも、頑張る。耐えろ!
……………。
「わかった。頼む。」
「レイラ!解除!」
「承知★」
レイラが姿を現し、カシメロさんに近づいて解呪の指パッチンをかける!
パチン!
カシメロさんの首輪が外れた。ナイス!
あれ?カシメロさんがぽっかーん!
え?信じてなかったの?
「なにこれ!すげーな!本当かよ!
オーライ!自由だぜ!ありがとな。
よし、お前の話に乗ってやる!
こりゃすげー!最高だ!」
あれ?キャラが急に変わったんですけど!
完全に解放軍っぽいノリになってます!
「ユメ!俺に考えがある。近衛兵団で信頼のできる奴をここに連れてくる。
全員の首輪を外してくれ!
おー!楽しくなって来たぜ!」
「はい、待っときます。お願いします!」
あら!説得成功!
なんか時間差で嬉しくなってきた!
やった!やった!葉っぱ隊♪
やった!やった!葉っぱ隊♪
やったー!良かった〜!
◇◇◇◇◇
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