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#韓北
巫女都
14,468
政治的意図×
韓国×北朝鮮あります
それでもよければどうぞ
……
韓国は……、もう出たか…
微かに聞こえた「 行ってきます」 が耳に入った
扉が閉まると
動かなかった体が、ようやく動くようになる
「………」
どうせ会っても、まともな会話ができない
ことなんてわかりきっていた
同じ場に居れば居るほど、距離が遠くなる
気がしてならないのに、なんでこんなに
「話したぃ…」
前なら絶対に口にしないであろう言葉も
もう聞き飽きてしまっていて、
布団から出て、床が微に軋む音のみが家に響く
重い体を無理やり起こしたら、
どうやら少し疲労が残っていたようで
目の奥がチカチカした
「朝ごはん……韓国食べてるのか…?」
乾いた食器と濡れたコップだけが 目に入ってきた
もしかしたら市販のものを食べているのかもしれないけれど、
同じ家に住んでいて、それがわからない
ほど、今の俺たちは接点が無くなっていた
もしかしたら、韓国はいつも通り俺以外の奴らに笑顔を振り撒いているのかもしれない、
「…俺の気も知らずにッ…、っ」
プライドは、いつの間にかどこかにやってしまったのかもしれない
少ししょっぱいそれが、重力に従い落ちていく、
泣いても、気にしてくれる奴は家に居ない、
もう、居ない
そんなことを考えても哀しくなるだけ、だなんて言い聞かせてみても、効果がない
「誰だプラシーボ効果なんて言った奴は、」
と文句を言いつつ支度をしていたら
気づいた時には出勤する準備はできていた
誰にも届かない行ってきますを言ったのち、俺は韓国と同じ会社に、
重い足と共に向かい始めた
少し待った後に到着する満員電車に今日も乗って通勤する、いつもの日常、
韓国からもらったイヤリングは、
この前落としてしまって、かろうじて見つかったものの無くしたらたまらないので
カバンにしまっている
「………」
これだけ人がいると香水の匂いも混ざり合い濃くなっていてきついものだ…
そんなものに何度か乗ったのち、
会社に着いてしまった、
恐らくドイツや日本や中国は社内泊なので着くも何も無いのだろうが…
などと、本人に言ったら怒られそうなことは口に出さずしまっておく、
少し前から世界で一番と言っていいほど うるさい奴が絡んでくる事も少なくなり、
少し物足りなくなったであろう韓国と同じ部署に入った
同じ部署で会話が発生する事も殆どないわけだが、
「…ちす」
軽い…どころでは無いが、まぁ口に出しているだけ立派との事だ、
韓国をちら見してみたが煩い奴…ではなく、 アメリカと話していた、
それ以降は殆ど口を動かさない為、もしかしたら声が出にくくなっているかもな…
なんて思いつつ、今までと何一つ変わらず仕事を進める
数十分した頃だろうか
「………眠…い、…」
などと斜め前のデスクから情けない声がした
珍しい…普段は弱音を吐かないので完璧超人を疑うような人だったがちゃんと眠いのか…
「そんなに眠いなら残業なんてしなければ良いじゃ無いか…日本何徹目なんだ…」
それをドイツが果たして言えるのか?
正直初めは俺はこの2国にドン引きしていた…慣れとは時に恐ろしいものだ…
「この私が断れるとでも言いた気ですね、ドイツさん」
何ともまぁ柔弱な奴の言いそうなセリフだが、キーボードの悲鳴はずっと続いていた
少しは限界を知らないのだろうか
「……、なんか今失礼なことを考えている方がいたような…」
何でわかるのかは聞かないでおこう、
…いや、聞けない、が正しいな
今更こんなにも関係が冷めてしまって
いれば、いくらあの日本でも困惑する…
するはずだ、きっと、
無理やりでも何か考えている間は、
ほんの少しだけ、頭の余裕を減らせる気がする
…これはプラシーボ効果なのか?今朝言ったことは撤回しよう…
くだらないと思うかもしれないが、
こうでもしないと不安が襲って来てしまうから、
その不安も今この世にいるだけ増えていく、
昔はこんなこと無かったのに
「ぁ資料…」
扉を開いた、開いてしまった
「…えっと……」
「あ……かん……こ…」
言葉が詰まる、
心なしか視界が二つ重なって見える、
目の奥が痛い
誰がいるか確認もせずに入った俺が馬鹿だった
「ご…ごめ……ちが………」
韓国が嫌いなわけでは無い、
怖い
「っ…うん……じゃ…またね北…、っ…」
嫌だ
「ま……」
離れないで、
独りにしないで、
「ぉぃて……」
置いていかないで
無意識に袖を掴んでいた
見ただけでわかる、力なんて入っていない
「………」
それでも韓国は動きをぴたりと止めた、
痛い、韓国に何かされているわけでは決してない、なのになぜ、どこが痛いのか
説明のしようが無い、わからない
「……、北…?」
「…なんでもない……ま…、…た、な…」
嘘、
何でもなくなんか無い、
全部韓国のせいなのに、言わせるな
「ぁ………」
見られる前に行く、
少し期待のこもっていた、俺とは違う色を
した綺麗な目がこっちを見る前に、
俺はその場を後にした
「…しまった」
韓国が居て出てきてしまったが資料が取れていない、また入るのか…?
さっきのあれがあったあとでまた入るなんて事できるのか…
否、俺にはできない…かと言って誰かに頼むのも…
「あの……北朝鮮さん?」
「え”ッ、っ…あっ…あぁ…日本…」
突然背後から声をかけられてしまったので少し驚いてしまった…肩くらい叩いてくれ…
「そんなに驚かないでくださいよ笑、この資料使いますよね、どうぞ」
「え?ぁ、ありがとう…」
なぜわかる、
こいつは人の心が読めるのか?
空気は読むものと言っている国の国民は
もしや心が読めるのでは無いか?
とにかくありがたく受け取らせていただく…
少し寂しげな空気を纏ったあいつが出てきたのは俺が仕事を再開して直ぐだった
「私は今日もう上がります…!」
「もうって言っても定時なんだがな」
当たり前が当たり前じゃ無いこの国からすれば社内泊が普通なのだろう…
今日は社長が出張でいないらしく定時で上がるにはうってつけらしい、
「我も一緒に帰らせてください…」
忘れてはいけないことが、俺の師匠も社畜だと言うことである、おまけにブラコン…
義理らしく血は繋がっていないそうだが仲は良いらしく、えぇ良いですよと当たり前のように承認していた
「…」
少し、羨ましい
義理でも、仲はいいのだから
「北朝鮮さんはどうします?」
………
「え、俺…?」
いや流石に予想外だぞなぜ俺に話を振ってくる
「久しぶりに雑談でもどうかと思いまして」
「我もそれは賛成ですね」
「………、師匠が言うなら…」
内心とても心配なことが一つ、韓国も誘っていないかどうかである
今は、……正直周りに迷惑をかけてしまいそうだ
「さっさと帰りましょ〜…」
そう言った日本について行ったのは、俺を含め中国の2人だけだった
会社の敷地から出た頃だったか、
「残業なんてしないが超大吉ですよ…!」
「日本って毎日のように社内泊だもんな…」
意外と俺の口は鈍っていなかったようで普通の雑談程度なら軽く交わせた
…あの時はきっと調子が悪かっただけだ
「と言うか北朝鮮あなたネ…」
「…?」
何だろうか
「韓国がお前を嫌うような奴に見えているんですか?」
「…」
は?
中国は、…何を言っているのかよくわからなかった
「家族は…韓国さんは、あなたのことを、あなたが思うより見ていますよ」
「それこそ貴方が元気にしていたら教えてと頼むほどでしたし」
え?は?、こいつは、何を
「それ韓国に口止めされてませんでした?」
「…あ、☆」
「さては深夜テンションですね?!」
そんなことどうでもいい、そんなわけがないのだ、俺のことを気にしていれば、
「……気…に?」
してくれていたら……
「ょかったのにッ……」
自分がもっと素直でいれたら、どれだけ良かっただろうか
その後は、何となく雑談を躱わしていた、
集中なんてできるはずもなく、気づけば
家の前に着いていた、
「それではまた明日〜」
「また明日ネ〜!」
と、少し前に言われたのはかろうじて覚えている、
鍵を持つ手が震える、早くしなければここで鉢合わせてしまう、
でも日本が悪意を持って嘘を言ったことなんて無かった、
あんな柔弱な思想なんだから違和感は無い…俺の感覚が麻痺していなければ
「ッはぁ…はぁ…えほっ…けほっ…ッふ…」
聞き覚えのある馴染んだ声、走ってきたのか少し咳き込んでいた
「ッ…きッ……北…!」
「………」
声が出ない、動かない、
「…ッッ…っ…、!」
「…ぇ…、?」
韓国の目からは、いつかの俺みたいに涙が止まらず流れていた
「おばかぁッ…」
久しぶりに人の温もりを感じた、それと同時に、懐かしい躊躇のある罵倒
「………かんこく」
やっと、やっと名前が言えた、
「……ただいま…」
「おかえりばか北……ッ」
少し痛いくらいの力で抱きついてくる
韓国を、俺も同じくらいの力で締め返してやった、ちょっと痛いんだけど?という
言葉なんて聞こえないふりをして、
4000文字越えた…なんか凄い文字数になってしまった気が…まぁいっか(?)
愛の伝え方が違う拗らせはいいですよ本当に
異論は認めます
最後まで読んでくださりありがとうございます!
こう言った短編は気が向けばまた書くかもしれません
地雷じゃなければリクエストも受け付けますので! (中国カプは殆どが地雷です…)
ただグロいやつは書くのが下手なので
クオリティーが(泣)
それでは!ばいな!ノシ
ちょっと修正しましたー!
コメント
6件
えっ、、、好き