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こうもり@スランプ
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稀灯 夏成🩵🍸
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しばらく俺はりょうちゃんの腕の中でなんとか落ち着いて話せるようにゆっくりと深呼吸した。
りょうちゃんの匂い。
もう懐かしいと思ってしまうくらい久しぶりだった。
この温もりも、匂いも、全部また失ってしまう?そう考えて思わず泣きそうになって歯を食いしばった。
···絶対りょうちゃんの前では泣きたくない。
「ほんとにさ、りょうちゃんにしては嘘が上手ですっかり騙されちゃったよ。けど俺凄くない?ちゃんとりょうちゃんのピアノに気づいたよ」
「どこにいてもど元貴は僕を見つけてくれるんだね。最初会った時みたいに」
「···そうだよ、どこにいても。けどもうどこにも行かないで、探してる間寂しすぎるんだ」
「ごめんね、もうどこにも行かない」
永遠なんて贅沢は言わない。
だから俺が死ぬまで一緒にいてよ、約束して。
「そう言ってくれて安心した。じゃ、とりあえず俺も長野に来ようかな。出来るだけ早く、近くに部屋でも借りて···!」
「それはだめ。だめだよ、元貴」
「なんで?!りょうちゃんの負担になるようなことはしない、けど出来るだけ近くに···」
「これ見て」
それは日記だった。
適当にめくったそこには俺のことがたくさん書いてあった。
テレビ出演、雑誌、新曲のことなどちゃんと色々と見てくれていた。
「ちょっと歌詞間違えたとか···恥ずかしいんだけど」
ラジオでの会話、SNSに上げた写真のことまで、元貴楽しそうとか僕も行きたかったとか若井がまた変なこと言ってるとか色んなコメントを添えて毎日書き綴られていた。
「僕はちゃんと見てたよ。これからも見てるし、だから元貴と若井は頑張ってほしい。やりたいことをやってほしい。僕の為に諦めないで」
病気が分かってりょうちゃんは治療の為にグループを辞めたのはわかった。
けどそれなら俺にそう言って辞めるのでと良かったんじゃないかって心の奥で思ってた。
でも今の言葉を聞いて少しりょうちゃんが俺に言わなかった理由がわかった気がした。
きっと聞いていたら俺は全部を捨ててりょうちゃんと居ることを選んだと思う。
それが何年かかることでも躊躇いなく一緒にいると決めたと思う。
けどりょうちゃんがそれを望んではないんだ。
「···わかった。けど、出来るだけ会いに来てもいい?音楽以上に俺にはりょうちゃんが大切なんだよ」
りょうちゃんがいないと俺、生きてても心が空っぽに感じる時があるんだ。
たまに眠れなくて時々ご飯も味気なくて。皆が笑ってるのに何が面白いのかもわからなくなるんだよ。
りょうちゃんがいないと、俺。
きっとだめになる。
負担になるかもしれないから、今は言えないけど。
「会いに来てほしい。わがままだけど元貴とは一緒に居たい気持ちはあるの、ただそれと同じくらい音楽してる元貴も好き」
「俺も···会いに来る、出来るだけ一緒にいたい!俺も大好きだから!」
少しでも側に。
そして少しでも前向きに。
りょうちゃんが笑ってくれるなら俺は望むようになんでもする。
コメント
6件

二人が再会できたのはよかったのに、お互いがお互いを思う気持ちが切実すぎる……
💛ちゃんの言葉が暖かくて、❤️君の事を本当に思ってて、泣きそうになりました💦 せっかく会えた2人が、少しでも2人の時間が持ててたらいいな❤️💛