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「あなたは誰だ。」
そう言われた時、鳥肌が立った。
親友だったはずなのに。
その身に何が起きたのかさえ分からなかった。
記憶喪失?違う。他の人とは普通に関わっているだろう。
嫌われた?いや、親友だったはずのあいつが嫌うことはまずないだろう。
昨日までずっと喋っていたし、なんならLINEの記録まで残っている。
ただ少し、異変を感じたことはある。
最近、あいつの喋り方、癖などが変わっていたからだ。
ただちょっとした違いに過ぎないだろう。俺もそれを自覚している。癖なんて誰も見ない。喋り方もほとんど同じようなもの。
俺の身に何かがあったのだろうか。
それはないだろう。鏡で自分を見ても特段何も変わっていなかった。
親友に聞いてみても、何の成果も無かった。 お前は誰だの一点張り、聞いてるこっちがおかしくなりそうな程だった。
俺が何かしたのか?それとも本当に親友の身に何かがあったのか?
それは分からない。あったとしても現地にいなければ何も分からないし、考察することすら出来ない。
今日のニュースでなにか報道されていた。
車に撥ねられた男子高校生が1人。
もしかしてあいつか?
記憶の一部を欠損する記憶喪失なんてのも聞いた事がある。もしそれがあいつで、この考えが本当に当たっていたなら。
俺はあいつをどうすればいいのか分からない。
分かったとしても行動に移すことが出来ないだろう。
それほど俺は弱い。
今話しかけたところで無駄だろう。意味が無い。ならどうするのが最適か。
最終手段として親を使うのもいいだろう。ただし最終手段に過ぎない。ただそれ以外思いつかない。