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#独占欲
#ワンナイトラブ
#溺愛
「それで……鈴木さんはどうなってしまうんですか?」
全てが
一本の線で繋がってしまい
全てが
腑に落ちる結果となってしまった
その結末に私は何故か
とてもショックで
とても悲しかった
「これから再度本人尋問をしてからかな……」
「被害の全貌と損害の全容を明らかにしてから決断を下す事になると思う」
「今はまだ違反な不正が明るみになった段階だから」
私達は
いつも一緒に昼食を摂る
同期女子グループだった
その実
仲が良かったかどうかは分からない
良かったとも言えるし
そうでもなかったとも言える
ある意味女子的にはよくある関係性
いつも一緒に昼食を摂る間柄でも
いつも私はどこか傍観者だった
いつも一緒に昼食を摂る
ただそれだけの間柄だったとも言える
自分の夫の浮気相手が
鈴木さんだったと分かっても尚
強い怒りや
強い憎しみは
不思議とそれ程覚えなかった
きっと
純也も似たような状況なのだろうと察する
純也も
鈴木さんと同じように調査を受けたのだろうか
そして
同じような経緯を辿り
同じように処分が下されるのだろうか
(そういえば……)
ふと思った
先週末に休日出勤した際
帰り際にリュカへ挨拶へ向かった時
リュカは調べ事をしていた
リュカが調べていた内容は
この事に関連した事だったのだろうか
勘の良いリュカが発端となり
不正の事実が炙り出されたと考えるのは
少々考え過ぎだろうか
私の事を想うリュカが……
いや
社長がそんな社内の一介の事案に
時間を割いて介入するはずがない
きっと気のせいだろう
リュカがあの時調べ物をしていたのは
恐らく全く関係のない別の事
きっと偶然だろう
***
今週は
私にとって運命の週
その結果如何で運命が左右する
決断の週
その時が
刻一刻と迫り来る
時計の秒針が奏でる音に
圧迫感を感じる
——そして
その時が確定する
スマホに届く一通のメール
病院からの連絡
DNA鑑定検査の結果は
直接来院して受ける手筈にした
郵送で自宅に届けてもらうわけにもいかず
直接来院して説明を受ける様申し込んでおいた
届いたメールに返信を送り
来院する日程を確定させる
週末まで待てず
提示された最短日時で了承した
伊藤さんには迷惑を掛けてしまうが
こればかりは優先させてもらった
平日の早退を決心し
指定日の午後半休を申請する
伊藤さんへは嘘の言い訳をしつつ
業務状況の確認をし
当日に支障が出ないよう
最善の状況を整え
最善の準備を行う
その日に備え
仕事に邁進するも
頭の中はDNA検査の事で一杯
刻一刻と迫り来る
その時に怯え
緊張感が絶えず
時計の秒針が奏でる音に
圧迫感を感じる
私は
その結果を以て
決断をしなければならない
私の運命を左右する
私史上最大の決断を——
***
その日は
曇り空の鬱蒼とした日だった
前日もよく眠れず
気分も晴れない
絶えず鼓動が高鳴り
体調も悪い
極度のメンタルの緊張が
体調に及ぼす悪影響
頭痛と眩暈に断続的に襲われ
立っているだけでフラフラする
それでも
出社した午前は精力的に仕事をこなし
伊藤さんの業務へも気を配った
「ごめんね……またお休み貰っちゃって」
「全然大丈夫ですよ~!こっちの事は心配しないでお大事になさって下さい」
以前の体調不良による再度の検診
伊藤さんと会社には
そういう事にして半休を得た
ランチタイム時
ランチも摂らずに駅へと向かう
午後一番の来院に合わせ
ランチ時の空いた電車を乗り継ぐ
少し早めに到着した病院もまた
ランチタイム時
以前とは違い人もまばら
受付で手続きを済ませ
産婦人科病棟の長椅子に腰を下ろし
その時を待つ
その時が
刻一刻と迫り来る
時計の秒針が奏でる音が
否応なく緊張を高め
私を圧し潰す
「水川さん、水川瑠奈さん!」
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