テラーノベル
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nmmn、キャラ崩壊、口調迷子注意です
「 はは、っ 」
長く続いた静寂を破るように、乾いた笑い声が耳の奥に響いた。
紛れもなく、俺の声。しかし、俺ではなかった。
何かが妙に冷たい。喉の奥に引っかかるような違和感。
目を動かそうとしても、瞼すらも俺の意思に従わない。
気がつくと、目の前に誰かがいた。
俺を覗き込む影は、じっと動かずに佇んでいる。
ct ( 誰? )
声にならない。何かを発そうとしても、喉の奥に飲み込まれていく。
影は微動だにせず、ただ俺を見つめている。
…いや、違った。俺を見ているのではない。
ct「 っ 」
重い布団を振り払うようにガバッと跳ねる。
鼓膜を突き刺すような心臓の鼓動。まるで全身に警報が鳴り響いているみたいに、鼓動は止まらない。
息を吸おうとしても、喉の奥が引っかかって上手く呼吸ができない。
ct「 時間 ッ 」
壁に掛けてた時計を見ようと目を細めるが、数字が滲んで見える。
さっきまで見ていた顔の無い”何か”が、頭の奥にこびりついて離れない。
ct「 違う、ちがう … !! 」
耳を塞ぎ、頭を横に振る。心の中の疑問や恐怖を振り払うように。
何度も、何度も、何度も拒絶した。それでも、”何か”はじっとこちらを見つめていた。
俺を責めるように。俺を試すように。
「俺は間違っていない」そう叫びたかった。でも、その言葉すら喉の奥で詰まる。
何かが、違う。何かが、狂っている。
それなのに、その何かがわからなくて。認めたくなくて。
何故かはわからないが、それを認めてしまった瞬間、俺の全てが壊れてしまうような気がした。
ct「 準備、しなきゃ 」
そう呟いて、ベッドから足を降ろした。
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