こんにちは!
6話まで読んでくれてありがとうございます!
1日3話更新目です!
休みだからいっぱい描きたくなっちゃーう!
てことで続きどーぞ
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薄い朝の光が、カーテンの隙間から 差し込んでいた。
まどろみの中で、微かな音に気づく。
カサ、とタバコの箱の音、
その匂いに、もう慣れ始めている自分が少し
不思議だった…
【…起きたか、陸】
龍馬さんがベランダの方に立っていた。
白いシャツを羽織ったまま、
首元のボタンが外れている。
(あ、、)
──ふと、光の角度で、首筋の奥…
棘の多い、黒のバラのタトゥーが ちらりと見えた。
僕は思わず、視線を止めてしまった。
朝の光を受け大好きその黒い線が、
まるで生きているみたいに肌に馴染んでいて。
けれどそれでと同時に
──ど こか悲しいほど綺麗だった。
【…あぁ、これか】
苦笑いを浮かべ、手で襟を引き上げる。
その仕草が少しだけぎこちない。
【悪い、怖がらせたか、びっくりしたよな。】
そう言って笑う声が、どこか申し訳なさそうで
慌てて首を振った。
〖……怖くなんか、ないです…〗
【そうか?】
〖はい…… 〗
少し間を置いて、大きく息を吸い込んだ
視線をそらさずに、静かに言葉を防ぐ。
〖僕は、、綺麗だと思います。〗
竜馬さんの動きが止まった。
タバコの煙が、ゆっくりと朝日に溶けて、、
消えていく__
【…綺麗?】
〖はい、…なんか、悲しそうなのに…ちゃんといしてる感じがして。〗
その言葉に、龍馬さんは小さく笑った。
けれど、その笑いはどこか痛みを含んでいた。
【お前…おかしなこと言うなぁ。】
〖…ごめんなさい。〗
【謝んな。】
龍馬さんは襟を下ろし、隠すのを辞めた。
代わりに、指でタトゥーをなぞりながら、
ぽつりと呟く。
【昔の、印や。
──誰にも忘れられへんように、刻んだ。
今思えば、阿呆みたいなもんやけどな。】
〖…痛かったですか?〗
【痛かったな。…けど、その頃の方が、心よりマシやったかもしれん。】
何も言えなかった。
ただ、目の前の龍馬さんの背中が……
少しだけ遠く見えた。
龍馬さんはもう一度タバコを吸って、吐き出す
【……お前、ホンマに変なガキやなぁ。
普通なら怖いとか、汚いとかいうやろ。】
小さく首を振って、静かに笑った。
〖……龍馬さんが生きてる証拠なら、綺麗だと思います。〗
その言葉に、龍馬さんは目を細めた。
そして、わずかに口角を上げる。
【……変やっちゃ。】
〖…すみません。〗
【謝んな、ほんま。】
そう言って、 龍馬さんは笑いながら
僕の頭を撫でた。
(あぁ……)
龍馬さんの頭を撫でてくれる手が優しくて
(大好きだなぁ…)
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はい!7話ありがとうございます🙏🏻
龍馬さんと陸君の過去がうっすらと、、💭💭
ふふふ🤭
ありがとうございました!
コメント
2件
龍馬さんの過去…!気になっちゃいますね✨1日2つじゃなくて1日3つになってるの驚きです😳だんだん本音でてるかんじしますねぇ…😎✨