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『あ、ありがとうございます!』
絶対大切にしよう
私は素早く色紙をフィルムに入れた
するとアニーちゃんはくすくすと笑った
「私、貴方みたいなファンを初めて見たんだ」
「私の番組観てくれてとっても嬉しいよ」
『は、はいこちらこそ…』
だんだん顔が熱くなってきた
やばい嬉しすぎる
突然アニーちゃんが私の手をとった
『ひゃっ!』
あ、近くに来るといい匂いがする
「今日、暇なんだけど良かったら一緒にまわらない?」
『よ、喜んで!』
アニーちゃんが私と一緒だなんて…嬉しすぎる
『近くに喫茶店あるので良かったら…』
一緒にどうかと言おうとした途端
辺りが暗くなった
『え、な、何』
「あーもぅ…」
「思ったよりも早いな」
「早く逃げないと」
ぼそりとアニーちゃんが言ったのを私は聞き逃さなかった
アニーちゃん追われてるの?何で?
そう思いながらぼんやりと考えてしまった
次の瞬間アニーちゃんが誰かに掴まれた
『あ、アニーちゃんに何するんですか?!』
そう言って見上げると私は怖くなった
赤いスーツを着たテレビ頭がアニーちゃんを手に乗せていたのだ