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そんな旅が始まって一日。俺達は、野島崎に着いていた。
「おーい!野島崎〜!」
容赦なく観音埼が喋りかけていった。
「ねぇ〜羽根田と品川の事なんか知らない?」
返事もなしなのに速攻質問していた。
「観音埼、返事もないのに質問って…。」
その事を言いかけた時。野島崎が急に返事をした。
「何?もしかして観音埼?」
「うん!剱埼も一緒にいるよ!」
野島崎は、ブラントン灯台のことを毛嫌いしている。なのに観音埼は、俺の事を紹介した。
「剱埼?ブラントン灯台か?だったら早く犬吠埼の方に行っとけよ。」
やっぱりだ。しかも犬吠埼の方に行っとけって……。犬吠埼って最近俺と喧嘩したばっかなのに。と心の中で呟いてたら観音埼が”あの”質問をした。
「ねぇ。羽根田と品川って今どこにいるの?」
「その事か?俺も全くわかんない。あいつらの事だしフランスに行ってんだろ。」
「え〜。野島崎も知らないの?ありがとう!また遊びに来るね!じゃあね!」
「次は城ヶ島もつれてこいよ!」
と、野島崎の声はなくなっていった。
「野島崎も知らないなんて。」
観音埼は、口を尖らせ言った。まぁ知らないのは仕方がない。
「次は、城ヶ島に聞いてみよ!」
切り替えが早すぎだろ。と思いながら俺達は城ヶ島を目指した。