元貴side
いつからこんな風になったのか。
気づけば若井は僕の隣にいて、僕は誰かと共存していた。
そんな事実が受け入れがたくて、若井の扱いは少し雑になっていたかもしれない。
二重人格だと診断された時、笑みがこぼれた。
酷く困惑し焦った。
今笑ったのは僕じゃない。と。
言い聞かせたところで僕は眠った。
「俺なんだから….くれるよね?」
こんなことが聞こえてきたような気がする。
若井はなんとも言えぬ顔をしていたっけ。
ふと、若井は暇なのではと。意味のないことを考えた。
「若井、はいギター。」
と言って、少しでも暇がなくなればと願いを込めてギターを渡してみる、
戸惑っていたのは目に見えたが、それよりも悦びが全体に感じられた。
なんだかそのことに胸が痛くなった自分がいたことは気のせいであってほしい。
無我夢中でギターをかき鳴らす若井をとても愛おしく思えた。
まるで光を取り戻した子供のように、キラキラして見えた。
どこかあの頃の僕たちを思い出させて、
「、ッ、若井、僕にも構って、… 」
僕はずっと、ギターを弾く若井を見ていたかった。
一番輝いている瞬間だから。___でも僕は違った。
か弱い声が響き、若井はギターを置いてこちらに向かってくる。
あぁ、違うんだ。来なくていいから、わかい、
「ごめんね、」
そんな声と、優しいハグが僕の心に染みる。
そんなこと言わないで。って言いたいのに
僕に構わないで。って伝えたいのに
泣きたいのに….泣けない。
「いいよ、若井、キスして ..」
その発言で今の自分は、僕ではないことがわかった。
書きたいことかけてるかふあんですね
久しぶりにこの作品書いた希ガス
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