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きっかけは、ほんの些細な一言だった。
楽屋で、翔太が他のメンバーと話してるのを
舘さんが少し離れたところから見ていた。
❤️「……さ、今日も収録頑張ろうか」
💙「ん?涼太、なんか機嫌悪い?」
❤️「別に」
💙「いやいや、“別に”って顔じゃないじゃん。なんか言いたいなら言えよ」
❤️「……翔太ってさ、最近俺のことあんま見てくれないよね」
💙「は?意味わかんない」
❤️「前はさ、目が合うだけでわかってたじゃん…… 最近はいつも、他のメンバーとばっか笑ってて……」
💙「……涼太、めんどくさい」
❤️「……っ!」
その一言で、舘さんの表情が凍った。
❤️「……わかった。もういい」
そのまま、楽屋を出ていってしまう。
翔太は、追いかけようとして──
でも、なんか悔しくて動けなかった。
数日後。距離ができたままのふたり。
撮影でも、距離感は変わらない。
ファンからは「最近ゆり組ぎこちなくない?」って声もちらほら。
🩷「翔太、最近涼太となんかあった?」
💙「……別に。俺が悪いのかもしんねーけど」
🩷「涼太、めっちゃ寂しそうな顔してたよ」
💙「……だよな」
撮影終わり、帰り道。
翔太は思い切って、舘さんにメッセージを送った。
『ちょっとだけ時間ある? 話したい。』
舘さんからの返信は、
『……わかった。今からなら、少しだけ。』
公園のベンチ。
ふたりは並んで座って、沈黙が続く。
💙「……あの時、“めんどくさい”とか言って、ごめん。 本当は、俺も寂しかったんだよ」
❤️「……翔太?」
💙「涼太が、俺以外と喋ってるの見るとさ、 なんかムカつくっていうか、不安っていうか……」
❤️「……何それ」
💙「けど涼太だけは、俺から離れてほしくない」
❤️「……俺も、翔太に“めんどくさい”って言われて翔太に嫌われたかもしれいって思ってて、 でも、俺、翔太がいないと無理」
💙「それは俺も……もう遅いし帰ろっか。俺んち、来る?」
❤️「……うん。行く」
夜、翔太の部屋。
ふたりで並んでテレビ見てるけど、
どっちもテレビの内容なんて頭に入ってない。
💙「……涼太」
❤️「なに?」
💙「もう、喧嘩なんてしない。俺が全部、先に言うから。 “好きだ”って。 “涼太が一番”って。 “離れるの怖い”って。」
❤️「……ずるい。そういうの、反則」
💙「じゃあ、涼太も言ってよ。俺のこと、どう思ってる?」
❤️「……好き。大好き。 むしろ翔太じゃなきゃ、だめ」
ふたりは、そっと手を重ねて、
再び心を通わせた。
あの“めんどくさい”の一言すら、
今ではふたりを繋いだ証になっていた。
ナレーション:阿部亮平
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