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暗い部屋に靴の音が響く
薄明かりの中進み、紙が散らばった机の前に立ち、沢山の紙を眺めている
紙には様々な内容が綴られている
例えば…
『とあるウイルスの治療薬を頼む』
『とある研究結果を昔に規定されていたが、それは本当か?』などなど
様々な依頼内容。統一性のない依頼内容
そのような内容をある程度見たあと、小さな溜息をつく
「私に休みは無いのかしら」
そう呟く。誰にも聴こえないような小声で
また溜息を付いた後、机から離れ、電気を点ける
点けた光が少し眩しく、顔を顰める
闇から出てきた姿は____
瞳、髪共に純白であり、仕事のやり過ぎだろうか、目に光は宿っていなかったが、それでも純白の美しさは消えていなかった
仕事の関係上、服も白く、様々な研究により常に必要になったガスマスクさえも白色だった
光により、部屋の様子が明らかになった
所々にある大量のビーカーと試験管があり、そして、キチンと並べられた大きな青い筒状のものが数十個があった
筒状の中には人間の形態をされたナニかがあった
「異常なし。もうすぐで完成しそうね」
一つのナニかを見つめ、少し嬉しそうに口角をあげる
そして、視界を移動させ、部屋の隅を見つめる
その先にあるのは、先程見つめていたナニかと全く同じ形態をした模型が山になるほど大量に積まれていた
しかし、その模型達は何処かが欠けていた。彼女にとって、あれは【失敗作】というのだろう
「これ、どうしようか…まぁ、【餌】にすればなんとかなるでしょう」
と言って、奥にある扉に向かっていく
そして、扉に向けて『八雲冥』と書かれた証明書をかざす
扉が認証し、開く
部屋の中は、本がたくさん詰まっていて、図書館のようだった
「確かここに……あ、あった」
目当てのものが見つかったのか、本を持って、その部屋をあとにした
名前:八雲冥《やくもめい》
毒薬などの薬に関するものを得意とする
その他の研究も可能とし、且つ、全て正確な為、依頼をされることが多々ある
秘密機構の研究を現在は行っており、それと依頼を同時並行している