「相手を想えばこそ」
言って反応を 窺(うかが)うと、 川崎(かわさき)さんは少し驚いたようでも、「もちろんです」と笑顔で頷いてくれた。
それからいつもの臨海公園に連れてきてくれ、ベンチで私に向き直った。
「それで、望月(もちづき)さんの悩みというのは?」
「えっと……。皓(ひかる)く……佐伯(さえき)さんとのことなんですけど……」
「はい。あ、「皓くん」でいいですよ。どうぞ」
楽しそうに 訂正(ていせい)されて、かっと顔が熱くなる。
無意識だったとはいえ、恥ずかしい……!
「え、えっと。皓くん……と、お付き合いできることになってすごく嬉しいんです。でも……一緒にいるうちに、だんだん自分に自信がなくなってしまいまして……」
「自信が?どうしてでしょうか」
私の話は意外だったらしく、川崎さんは覗き込むようにこちらを見つめた。
「彼を知れば知るほど、となりにい****************************
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