テラーノベル
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数日後。
放課後の教室。
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「ちょっといい?」
声をかけてきたのは、同じクラスの拓真だった。
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背が高くて、顔も整っていて、いわゆる“イケメン”。
女子の間でも、なんなら先輩からも人気がある。
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「…はい」
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人気のない廊下に出る。
少しだけ、空気が重い。
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「単刀直入に言う」
拓真は真っ直ぐ音を見る。
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「俺、音のこと好きだ」
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思考が、一瞬止まる。
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「前から見てた」
「頑張ってるとこも、全部」
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真剣な目。
冗談じゃないと、すぐにわかる。
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「付き合ってほしい」
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言葉はまっすぐだった。
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でも——
音の中は、すぐには答えが出なかった。
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「…少し、考えさせてください」
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それが精一杯だった。
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「うん、待つ」
拓真はそれだけ言って、少し笑った。
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