テラーノベル
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※attention
こちらの作品は、
作詞作曲カンザキイオリ様の作品である
『あの夏が飽和する。』の
類司パロディです。
死ネタ、個人解釈、クズ代、闇司等有り
進級前です。
僕たちの逃避行の旅は、いつの間にか数週間が過ぎていた。
ある空が茜色に染まる夕暮れの日。
二人は、果てしない線路の上をあてもなく彷徨っていた。
空は焼けるように赤く蝉の群れが、意味もなく鳴き狂っている。
僕たちの喉は渇ききり水はもう無かった。
段々と足元がふらつき視界が、ゆっくりと歪んでいく。
夏の蒸し暑さと疲労と少しの恐怖が混ざり合って現実と妄想の境目が、溶けていった。
その中で突然聞こえて来た僕でも でも無い誰かの声。
段々と薄れる意識の中でもこれだけは、分かったこの声、この音達は
――迫ってくる。
僕は後ろを振り返らずとも分かった。
どうやってここまで来たかは、知らないけれど、…僕達にはそれが狂ったような影が鬼みたいに見えた。
僕たちを追ってきた、
警察、怒号、足音。
そして、聞こえるはずのないかつての仲間達の声。
えむくんのいつもの元気に満ち溢れた声では無く可愛らしい声に似つかわしくない叫び。
幼なじみの寧々の久しぶりに聞いたボロボロな泣き声。
「ッ…なんで、…!どうして⬛︎⬛︎!!⬛︎⬛︎⬛︎!!」
「はぁッ…はぁッ…!⬛︎⬛︎⬛︎くんも、⬛︎⬛︎くんも帰ってきてよお!!!」
今起きている事が現実なのか、幻なのか。
分からないまま、僕たちはただ訳もわからず二人で笑いあった。
バカみたいに、息が切れるほどはしゃいだ。
逃げながら笑いながら、壊れたみたいに。
その時だった。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎が、ふと黙ってから立ち止まった。
手元には、ナイフ。
夕焼けに鈍く光る刃が僕の視界に入った。
「……⬛︎⬛︎」
は、振り返らずに言った。
「お前が、今まで……」
「……そばにいてくれたから、……」
胸が、ギリギリと音を立てた。
――待って。
心の中で、叫ぶ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎んに言わなきゃいけないのに。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎んは、続ける。
「……ここまで、来れたんだ……」
――待って。
「……だから、もういい……」
――待って。
何故か声に出せなくて。
喉が、真夏の中なのに凍りついたみたいに動かないのに。
心臓は、心拍数が上がってどんどん体温が熱いのに。
「……もう、いいんだ……」
その言葉に、僕と⬛︎⬛︎⬛︎くん世界が今までずっとずっと近くにあったのに一気遠のいた。
――待ってよ……!
それでも、声にならなくて。
つ⬛︎⬛︎くんは、手に持ったナイフをゆっくり持ち上げる。
僕がそれを追うとつか⬛︎くん自分の首元へ。
「……死ぬのは、オレ一人でいい……」
刃が、肌に触れてつか⬛︎くんの白い肌に当たって……………
「……鬘槭?逕溘″縺ヲ縺上l……」
⬛︎⬛︎⬛︎くんの声を、僕は聞くことができなかった。
正確には聞きたくなかったのかもしれない。
空が真っ赤に染まる夕暮れの中で、僕の世界が、音と色をじくじく失っていく。
鬱陶しいぐらいの夏の蝉の声だけが、異様に耳に大きく響く、
いつまでも鳴り続けて、
そして、…………
つづく、……………1500
ここまで作品を読んで下さり
ありがとうございます!
完結まで後3話ぐらいの予定です。
本当にここまで長かったですね、……
待たせてしまっている分期待に応えられる様にこちらも全力で書きます!!
次回もよろしくお願いします!
コメント
4件
つかさくぅぅぅぅぅんッ!!! まじ小説でここまで泣きそうになったの初めてなんですけど……、 完結まで後3話!すごく楽しみにしてます!!!……後3話で楽しみがなくなるのか……、 まじ頑張ってください!!!
うあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!司くんッ!!! 苦しくて、最高な神作品ありがとうごさいました。わいさん(様)が書く小説が上手すぎて今回は、ガチで涙がでました。号泣しました(泣) 完結まで応援してます!!頑張ってください!!(長文ですみません!!)