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「とりあえず、全員分の反省点は確認したんだが。はあ、やっぱりか。角田は?」「まだ来てないですよ」「おかしいな、ホームルームは終わってたんだけどな。どうしよう」「すみません、僕たち二年があの後、フォローしておけばよかったのに、自分たちの反省点で頭がいっぱいになっていておろそかになっていました。」「いや、二年は悪くないよ。三年の俺たちの視野が狭かったのが問題だったんだ。」「そんな、みんな自分たちの行動を悔やまないでくれ。俺が強く言い過ぎたんだ。仕方ない。この手段は避けたかったが、このまま放置するよりかはマシか。」「ま、まさか。早まらないでください。」「そうですよ。全員で探せばすぐに見つけられますよ。」「見つけてどうする。引きずってでも練習に参加させるか?もし、参加させることができたとしても、まともに練習ができると思うか?下手したら、飛ばれるかもしれないぞ。飛ばれてみろ、体育祭どころか、ここにいる全員首が飛ぶぞ。首で済んだらまだマシだろうけど」「それはそうですけど。紅団も大分殺気立ってますよ」「不戦敗と俺たちの命をてんびんに掛ければ、答えは一つしかないはずだぞ」一同、返す言葉がなく、うつむいてしまった。「あら、電話だ。ごめん、ちょっと離席するね。どうしたの、福島君」「団長、大変です。白団団長が来ています」「なんの練習していたの?」「今は、道具の準備してました。あ、水合いと準備運動は終わったんですけど、道具準備するのを忘れてて、出たら、白団団長が向かってきてるのに気が付いて、幹部たちが足止めしています。」「今福島君はどこにいるの?」「自分は、B―89です。」「分かった。とりあえず、白団団長に変わってもらえる?」「分かりました」数分後「あ、もしもし白団団長の澤田です。」「あんた、何しに来たの」「単刀直入に言うと、うちのサルが逃げた。そして、里臣君の力を借りたいと思って来た」「うちのサルは貸さないよ」「もしもし、里臣です。」紅団団長から里臣はスマホを奪い取ると、団長は里臣の胸倉をつかみ宙づりにすると、先ほどまでの温厚そうな暖かいまなざしとは全く異なる絶対零度の冷たいまなざしが里臣に向けられていた。「里臣、スマホを返せ」凍り付いたをうな声で団長は言ったが里臣は全く動じないどころか、無視した。「角田が逃げましたか?」「なぜ、角田君の名前が出てくる?」「あいつは、俺が退院すると一番に俺のもとに飛んできます。それが今回はなく、この学校で俺と同等のレベルの人間は角田ただ一人ですから」「そうか、詳しいことは後で話す。角田君の捜索に協力してくれないか」「分かりました。第二視聴覚室にいますんで早く来てください」「分かった」