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拝見、天界の君へ

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拝見、天界の君へ

5 - 「写真に写った君は」

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2023年08月08日

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雨傘に沢山の雨が当たる。

最近、雨降ること多いな、なんて思ってもないこと呟きながら俺は足を彼の元へ運んだ。


向かっている最中にふぁっと雲が流され、一気に晴れへと繋がった。



ふと、空を見上げた。

Sha「きんときは今、嬉しいのかな。」

そう呟いて、また目の前を見て歩き始めた





今日も今日とて、大好きな君の元へ来た


Sha「……きんとき、あのね」

「今日はきんときにプレゼントを持ってきたんだ。」

「今日はさ、俺たち付き合って10年目…だよね。だからこれ、俺からのプレゼント。それと、今日は俺の手作りパンケーキ作ったよ。Nakamuに少し教えて貰いながら頑張ったから是非食べて欲しいな。」

「じゃあまたね、」


そう言って俺はきんときの元を去った









『ピチャ、ピチャ』


雨上がりだからなのだろうか、

帰り道には沢山の水たまりがあちらこちらにあった。

Sha「……。」

水溜まりに写った俺は隈が酷かった

可笑しいな。ちゃんもいつも通り睡眠を取っているはずなのに。





今日も、きんときとの写真を見返していた。

どの写真に写る君はにっこりと爽やかな笑顔で笑っていた。

水遊びでずぶ濡れになった君も、体育祭で転んでビリだった君も、アイスを路上に落とした君も全て…。



Sha「あぁ…、あの頃に戻れたらな…ポロポロ」

届きもしない。この想い。彼の元になんて。


分かっているのに、

知っているのに、

どうして涙は溢れてくるのだろう。


Sha「グスッ、(´•̥ω•̥`)」


ただひたすら俺は、ソファでしょっぱい水を零した



隣に、背中を優しくさすってくれる君が居る気がしたから、

ずっと……ずっと語りかけた。


君に、届いて欲しくて……

君に、届けたくて……



Sha「きんときポロポロ」


会いたいよ

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