一覧ページ
よくあるトラ転したら最推しが話しかけて来たぁ‼・改(※新しい方です‼)
第7話 - 第7話 セルカちゃんを逃がすことに成功‼よっしゃ‼/夢小説で培った想像力がここで役立つとは…‼
71
2023年03月03日
この作品はいかがでしたか?
71
一覧ページ
71
2023年03月03日
この作品はいかがでしたか?
71
申し訳ございません‼課題に追われこんな遅い投稿に…(言い訳)。さらに、話を打ち込んでいて、「かなり誤字が多いなぁ…」と思いましたね‼読みにくかったと思います。ごめんなさい‼
それも含めて、次からはもっと頑張ります‼それでは、どうぞ‼
私は、頭の中によぎった一つの可能性を試してみようと、手をゴブリンの前に出した。
ミ「セルカちゃん。私の後ろに下がって」
セ「…分かったわ」
意外にも素直に従ってくれたセルカちゃんを庇うような体勢になる。ゴブリンは、私の意味不明な行動にニタニタ笑っているだけで、殺そうとしないのはきっと私達は「売り物」だから傷つけてはいけないからなのだろう。
私は、大きく息を吸った。
ミ「システムコール‼ジェネレート・ルミナス・エレメント‼」
私は、ぎゅっと目を瞑った。頭の中に暖かい光を思い浮かべる。そして、癒されていくような温かさを感じた気がした。使えた…のか?私、自分で夢小説書いてたから想像力あったのかな。ここで役に立つんだ…。
そして、さらに声を張り上げる。
ミ「ディスチャージ!」
そう叫ぶと、指から1つの光の玉が生成された。その事に驚いた様子のゴブリンは、光から逃げるように体を仰け反らせている。私はその隙を見逃さず、ゴブリンの頭に思いっきり踵落としをお見舞いした。案の定、ゴブリンは白目を剝き、ぐぁ、とうめきながら気絶し、その場に倒れこんだ。あれ、意外と気合で出来るもんだな!やった!私の脳内でドラク〇のレベルアップ音が鳴り響く。そんな事を考えていたが、セルカちゃんの声で現実に引き戻された。
セ「あたし…あたし…」
セルカちゃんが小さな嗚咽を漏らし、私に抱き着いて来た。お、おう!可愛い。とにかく可愛い。セルカちゃんの可愛さに脳内がお花畑になるが、なぜか光素は消えていた。あれれ~?
ミ「よく頑張ったね、もう大丈夫なはず。キリトの方も…」
そう口にしながら私はキリト達の方を見た。丁度そちらも、片手剣三連続技「シャープネイル」を発動し終わったところだった。え、かっこいい。キリトカッコよすぎでしょ‼じゃなくて!あのウガチって野郎……‼キリトは、ウガチとやらに斬られ、2mも先の氷に叩きつけられていた。直感的に私はセルカちゃんの目を塞ぐ。セルカちゃんも何かを察したのか、されるがままになっている。そのまま、私はセルカちゃんに話しかけた。
ミ「セルカちゃん。私が右手を挙げたら、この北の洞窟から逃げて」
セ「でも…ミオはどうするの……?」
声音で心配してくれている事が分かる。え、嬉しい。ありがとう。でもごめん。
ミ「ちょっとキリトとユージオに加勢するよ。だから、大丈夫」
そう言って、セルカちゃんには見えないけども笑いかける。するとセルカちゃんはこくりと頷き、荷車から降りた。その時。
ユ「キリト‼やられたのか⁉」
後ろでユージオの叫び声が聞こえた。良かった。まだユージオは怪我を負っていない。なら…‼そう考えて、私はセルカちゃんから手を放すと、足元で気絶しているゴブリンが持っていた片手剣を手に持った。少し重いが、そのうち慣れるだろう。私は振り向く。視線の先では、ウガチが自分の剣(蛮刀だっけ?)を構えていた。
ウ(ウガチ:ゴブリン隊長)「…この屈辱は、お前らを八つ裂きにして、食い散らかしても収まりそうにねぇが…とりあえずやってみるとするか」
この声が私にとって合図だった。私はセルカちゃんに向かって右手を挙げると、片手剣を構え、ウガチに向かって一直線に走った。この事に気が付いたキリトとユージオはかなり驚愕している。ってか、私の事すっかり忘れてるじゃん、ウガチ。
ウガチが私に気が付いたのは、私が彼の足元に来た時だった。あれ、二回目。
ミ「お…おおぉぉぉぉ‼」
私の(気絶したゴブリンのだけど‼)片手剣は、ウガチの右脇腹を深く斬りこんだ。うぅ、感覚が気持ち悪い…。ゆっくり引き抜くと、ゴブリン隊長の体から鮮血が飛び散る。オエッ。
そして、私の胸に広がっていく黒い波紋には知らないふりをした。
キ「ミオ……?」
ミ「ごめん。居ても立っても居られなくて」
そう言うや、私は弱弱しくキリトに笑いかける。結構重かったよ。んまぁ、敵の気を引くことはできたから、その間にゴブリンを倒してもらって…いや、それはキリトに申し訳ないな、ユージオにも。しかし、今は目の前の敵を倒さなきゃならない。右脇腹から鮮血が吹き出している目の前の敵は、グッと呻き声をあげたが、それも直ぐに収まると、キリトと反対側にいる私の事を視界に入れた。え、こいつが一番臭い…‼新事実‼
ウ「女イウムじゃねぇか…おい‼もう一匹の女イウムはどこ行った‼」
ウガチはゴブリンたちに訊くが、答える奴は居ない。その沈黙が答えを表していて、ウガチは「チッ」と舌打ちをした。私はゴブリンたちの代わりに親切~に答えてあげた。
ミ「あの子ならどっか逃げたよ。私が逃がしたの。あ、ついでに一人気絶させておいたから」
私がそう言うと、あからさまにキリトとユージオの顔が引き攣っているのが分かった。これが火事場の馬鹿力ってやつだよ‼だから引かないで‼お願いします推しに嫌われると生きていけなくなるから‼脳内で半泣きになる私にお構いなしで、ウガチはターゲットを私に変更した。私を鋭く睨むその眼は、黄色く醜く、淀んでいる。初めて、私はウガチを見て一歩後退った。そして、ゴブリン隊長は蛮刀を大きく振り回しながら私に近付いてくる。どうやら、売り物ではなく敵認定されたらしい。わぁい嬉しくない。
ウ「もういい…テメェもこのイウムのガキどもと一緒に殺してやる」
ミ「っ、私は、売り物じゃないし、イウムって名前でも、ない」
震える唇をどうにか動かしながらウガチを睨む。それと同時に、私はもう一度見よう見まねで片手剣を構えた。
ミ「……ミオだっ‼‼」
我ながらダサい名乗り方だと思った。でも、そのおかげで私の脚は目の前の敵に向かって走っていく。その事に驚いたキリトとユージオは、私に叫んだ。
キ「ミオッ‼」
ユ「ミオォ‼ダメだ!」
狂気じみた私に、ウガチは蛮刀を振り下ろした。その刀を持ち前の素早さでギリギリ避けると、さらに加速する。あいつの血で濡れた私の剣は、もう一度、今度は左脇腹を斬る。その感覚はやっぱり気持ち悪くて、内心「ぎょえ」と声を漏らした。
ウ「ぐっ…白イウムが調子に乗ってんじゃねぇ‼」
その後も、私達は斬って斬られての激しい攻防を繰り返す。そして、お互いに動きが止まったのは、私が複数の切り傷、ウガチが下半身と両脇腹にかなり深い傷を負った状態の時だった。
その時点で私はもう動かる体力も残っておらず、氷の地面にヘタリと座り込んでしまった。
ミ「……まだ、動けるの……?」
呆然と呟く私の前で、ウガチはもう一度蛮刀をこちらに向けて構えた。え、終わる?それは嫌だッ‼でも、足に力が全く入らない。早く、早く立たなきゃ…だめなのに。
ウ「これで終わりだなぁ…」
ニタニタと気味の悪い笑い方をするウガチ。
ミ「ここまで、かな…」
ユージオ、救いたかったなぁ。セルカちゃん、逃げられたかなぁ…。斬られることを覚悟し、目を閉じる。
その時だった。
「絶対にユージオも、ミオも、死なせない‼」
私の横を、黒い疾風が駆け抜けた。
黒い疾風は、私とウガチの間に割り込んで来た。その正体は、我らの主人公様で。いつもよりも鋭い眼光でウガチを睨んでいた。そして、片手剣でウガチの刀を受け止めている。
ミ「キ、キリトッ⁉」
キ「ミオ‼逃げろ!」
ユ「キリトーッ‼」
パワーでも大きさでも劣っているキリトは、徐々に押し返されて私との距離が近付いていく。どうにか加勢しようとするが、体が言う事を聞かない。しかし、ユージオが加勢に来た。ユージオは右手に持っている剣でウガチに斬りかかるが、アイツはそれを手で受け止めた。そのまま、じりじりとつばぜり合いの状態へと変化していく。
ミ「ユージオ!ゴブリン、は…」
ユ「そんなものは後だ!ミオは逃げて!」
ミ「だ、大丈夫…ちょっと力が抜けちゃっただけ、だから」
ぶっちゃけ言ってしまうと、もう動ける気がしない。でも、キリトとユージオが頑張って耐えてくれているのだ。私も頑張らなければ。
ユージオを救うために。
ミ「フッ!」
どうにか剣を地面に突き刺してふらつく脚を支えると、前を見た。まだ、いける。大丈夫、私はまだ動けるから‼明日筋肉痛が来て動けなくなってもいいから……‼
ミ「とりゃあ‼」
私はもう一度ウガチの足を狙って斬った。案の定、ウガチはバランスを崩し、地面に倒れた。刀を押す力も弱まるのも感じる。これで、倒せる‼
しかし、目の前の敵はそう単純ではなかった。
ユ「がっぁ‼」
ウガチは、ユージオを左手で2mも先の氷塊へ殴り飛ばした。こいつ、殴りもありなの⁉ふざけんな‼ユージオを傷つけるんじゃねぇ‼(←あくまでも女子です。)
キ・ミ「「ユージオ‼」」
キリトとそう叫ぶが、私達も絶体絶命のピンチだ。気を抜いてられない、と思った時、キリトが小さい声で言った。
キ「後ろに下がってくれ」
ミ「ッ、分かった」
その言葉には、異論は認めない、みたいな凄みがあった。キリトの言葉通り、私は後ろによろよろと下がる。すると、キリトは一瞬でウガチの右腕の付け根を斬り飛ばしてしまった。その右腕で掴んでいた蛮刀はくるくる回りながら、ゴブリンの群れに飛び込み、複数の悲鳴を生み出した。
え?
この事に、ウガチは激しい怒りとそれ以上の驚きを表情に表し、腕を失ってもなおキリトに突進した。
ウ「イウムが…イウムのガキごときに…俺様が負けるわけ…「違う‼俺の名前はイウムじゃない‼」
ウガチが言葉を言い終わる前にキリトは叫んだ。その声はこの空間一帯に、そして私の胸の中に木霊する。キリトは、ウガチに向かって突進した。
キ「俺は…剣士キリトだ‼」
そう言うと、キリトが握っている片手剣がライトグリーンの光を帯び始めた。発動したソードスキルは「片手剣突進技《ソニックリープ》」。剣と一体になって戦うキリトは、あの浮遊城でゲームをクリアした黒の剣士だった。その剣は、ウガチの首を容赦なく斬る。ウガチの頸は垂直に飛んでいく。
ん?
さらに、くるくると落下してくる首をキリトは器用に受け止め、鶏冠のように頭の上に乗っかっていた羽を持つと、ゴブリン達に見せつかるように高く掲げた。そして、声を張り上げる。
キ「お前らの親玉の頸は取った‼まだ戦う気がある奴はかかってこい‼そうでない奴は闇の国へと帰れ‼」
そのキリトの言葉で怯えた様子のゴブリンは、焦って北の洞窟のさらに奥へと走って行った。え?すごくあっさりキリトが決めちゃった。確か原作だと、なんかもう一匹ゴブリンが来て、それをキリトが問答無用で斬っちゃうはずだけど…まあいっか。…待てよ?って事は…キリトって覇気使えるの?覇王色?
親玉が倒されて余裕が出来た私は、はっとしてユージオの方を見た。すぐにキリトと視線を交差させると、ユージオの元へ、床に転がっている飾りや武器を蹴り飛ばしながら走って行った。
キ「ユージオ、しっかりしろ‼」
キリトが必死に叫ぶが、ユージオの瞼は固く閉ざされたままだ。地面にユージオの鮮血がじわじわと広がっていく。私は、叫ぶキリトの横でユージオの天命値を確認した。その数の少なさに私は息を呑む。
ミ「キリト。ユージオの天命が、2秒に1減っていってる…、これじゃあ、8分しか持たないよ…‼」
その言葉にキリトは目を見開き、焦燥の色を浮かべる。これが原作だったら、セルカちゃんが助けてくれてるはずだけど、セルカちゃんはもう逃がしちゃってるし、どうしよう…‼
キ「…待ってろ、すぐに助けてやるからな‼」
ミ「原作ではセルカちゃんが高等神聖術を使ってユージオを助けるんだけど、今はもう逃がしちゃった……」
私の判断は間違っていないと思いたい。だって12歳の女の子にあんな恐ろしい経験をさせるのは、たとえアニメのキャラクターで作られた存在だったとしても嫌だった。キリトは、優しく励ましてくれた。
キ「いや、ミオは間違ってないよ。俺が保証する」
ミ「……ありがとう」
嬉しいけど、今は喜んでいる場合じゃない。混乱する頭の中で私が出した結論。それは…
ミ「キリト。さっき、神聖術が使えたの。運よく、セルカちゃんが使ってた術の式句も覚えてる。だから…試させてほしい」
キ「分かった。やってくれ」
キリトは即答した。私はさらに続ける。
ミ「そのためには、キリトの協力が必要なんだけど、協力してくれる?…だけど、その術でキリトは命を落とすかもしれない」
キ「この俺は仮初めの命だ。でもユージオ、もしかしたらミオもかもしれないが、その体は本物なんだ。死なせるわけにはいかない。もし死ぬなら俺だけにしてくれ」
キリトの覚悟に、私は力強く頷いた。そして、キリトの左手を撮ると、キリトが目を瞑った。私もユージオの手を掴みながら目を瞑る。洞窟の冷たい空気を肺いっぱいに吸い込んで、叫んだ。
ミ「システムコール!…トランスファー・ヒューマンユニット・デュラビリティ・ライト・トゥ・レフト‼」
そう唱え終わった途端、キーンという甲高く鋭い音が私の耳を支配した。
ミオ(17歳)
意外と神聖術の才能がありそうな人。夢小説で培った想像力がここで役に立った。ユージオ絶対に死なせない精神の夢女子。もしかしたら腐ってるかもしれないけど。
キリト(17歳)
ユージオ絶対に助ける精神の黒の剣士。ミオの神聖術で、ユージオを助けようとする。
ユージオ(17歳)
ただいま意識不明。ここで死なせないからな‼
コメント
1件
これからも頑張ってください!