お久の2章。最終回?どぞ?
[はぁーぁ。駄目だったね。]
「先輩に聞いても知らないって。」
[アキラ、死んだのかな。]
[さぁ、元腕利きスパイが本気で隠れたら見つかるわけがないじゃん。]
「だね。今、GPS着いてるか見てみる?」
[ッッ! …おう!]
[[「ッッ!!」]]
「着いてる!」
[マジでッッ?!]
[ここ何処だよッッ?!]
「此処、海外だ。」
[え゛?]
[は?]
「大分、遠くまで行ったね。どうする?行く?」
[ッッ…勿論、行くに決まってんだろ。]
『ッ…』
【皆様!本日は此方のオークションに足を運んで下さり、
有難う御座います!それでは早速!No,1! 】
『ッッ!』
トテトテトテ
『はぃ、 』
【挨拶をしたまえ!】
『ッッ…ッしきなぎッ…、あきらッですッッ』
【そう!この子の名前は四季凪アキラ!Noでも構わないが、
いい名前だろう。ょし!これから落札者を決める。初め!】
(100万!)
(1000万!)
(1億!!)
ガターン!!
「1000億。」
『ッッ?!』
【ッッ?! ぉおっと!ここで1000億が出ましたが
対抗はありませんか?…落札!!落札です!!】
…
「お迎えに来たよ。」
『せらッぉッッ…?』
「ぅん。凪ちゃんの大好きなセラ夫だよ。お帰り。」
『せらおぉッッ、!ぅッうぅ…、グッス、、ヒック』ポロポロ
「大丈夫だった?」
『こわかったッッ!いたかったぁ…グスッグスッ』
「うんぅん。帰ろうね。」
『ぅん …』ポタポタ
…
[んで?アキラは何されたの?]
『変なの飲まされたり…、叩かれたり…ッ……ッ襲われたりッッ……』
[ッッ!]
「戮しに行っていい?」
[駄目。そう簡単には戮さない。 ]
[ッでも、アキラッ彼氏はッ?]
『ッッ!……もぉ、良いんです。あの人と私は…、
なにが、…、とは言いませんが…、釣り合わない。ね?』
「ッッ!そんな事なッッ」
『そんな事あるんです。』
[ッッ…]
『あぁーぁ。これから、暇ですねぇー。』
この凪ちゃんは見てて怖かった泣いていた時に気づいたけど、
もう、目に光なんてなくて…、身体なんてもっと生きているか
怪しい、人形みたいだった。ただ、売り物だから綺麗に保管され、
自分の力で動ける筈もなく、使い古される。そんな人形と
似た生き方だと思えば、とても視線を合わせる気になれなかった。
今まで、…、俺が手にかけてきた“人”と重なって見えて。
俺じゃ危害を加えるな。なんて思って。
「……凪ちゃん、俺の視界に入らないでね。」
知らぬ間に口から零れていた。本音なのか、
嘘なのかなんて自分でも分からない。
[はッッ?!セラッッ!お前ッ、なんて事言ってんだよッッッ!!]
[そうだぞッッ!お前も可笑しくなったのかッ?!]
『ッッ!…了解です♪それでは、帰らさせて頂きます。失礼します。』
コツコツコツ
「…」
[セラッッ!お前なんであんな事言ったんだよ!!]
[そうだぞ!お前までッッ…ッッ…]
「凪ちゃんの身体、見るに耐えなくってさ。」
[だからといって!あんな風に言わなくても!!]
「…俺が今まで見てきた“人”と重なって見えてさ。 」
[ッッ!……]
[…そぅ、そっか。]
コメント
94件
凪ちゃんをそんなふうにするとか、、ヴォルタ視聴者が黙ってねぇぞゴラ ちゃんと助けに来てくれる、せらおもたらいもかなともかっけぇけど、離れ離れ悲しい、、、 柚ちゃんとの合作楽しみにしてるね!!!
助けに来るセラ夫かっこよすぎだろぉぉ!って思ったけどやっぱり元暗殺者だからトラウマがよみがえるのか...