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祈莉
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まぃう
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#ntkr
まぃう
173
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nt 「」
kr 『』
口調あんま掴めてません
似たような作品があってもパクリではありません。
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真夏。
太陽が俺の肌をじりじりと照りつける。
「暑くね、トルテさん」
『あ゙っつい』
「上脱げよ(笑笑」
俺の横にいるトルテさん。彼は夏でも頑なにパーカーを脱がなかった。暑いのなら、脱げばいいのに。
「…コンビニ行かね。アイス買お」
『あり。お前の奢りな』
「え、普通に無理。」
何気ない会話をして、コンビニへ入る。お店の中は、少し涼しい。
『俺これ』、なんて言って俺にアイスを渡してくる。
そんな姿がなんだかかわいくて、「しょうがない、俺優しいから」、と、子供みたいな言葉を言って、レジへ向かう。
会計が終わり、コンビニを出る。
先に出ていたトルテさんが早くくれと言わんばかりに直ぐに手を出した。
ふたり並んでアイスを食いながら家に向かう。
他愛の無い話をして、気づけば家についている。いつものことだ。
家に入り、入ってすぐにソファにドカッと座る。
『…お前の家じゃねぇんだけど』
「別にいいでしょ。ほぼ俺ん家」
『しね』
トルテさんの家は居心地がいい。男の部屋って感じで好きだし、ひとりじゃないし、つまんなくないから。
『…今日泊まってくの?』
「ううん、帰るよ」
『ん、』
「…寂し?」
『いや、別に。』
『…ちょうどいいや。』
トルテさんは最後に小さくそう呟いた。
本人は聞こえてないと思ってるだろうけど、静かな部屋で小さな呟きが聞こえないわけがない。
「…やっぱ泊まろうかな。」
『はぁ??なんなんお前。泊まんなよ』
「…なんで?いつもはすんなりいいよって言ってくれるのに」
『……っ、』
明らかに動揺していた。なにかする気だ。
大体検討はついているけど、信じたくはない。
学生でもないのに、そんなこと。
気づけばトルテさんの近くに寄り、頭を撫でていたみたい。意外にも綺麗な髪の毛が、俺の手のひらに当たる。
トルテさんは、驚いた顔でこちらを見ている。でもそんなこと気にしない。トルテさんが死なないのなら、なんだっていい。
「……何する気。」
『…別に、なにも。』
明らかに嘘。こいつは前から嘘が下手くそ。
「…お前が死ぬなら、俺も死ぬから。」
『………は?』
なんでかわかんないけど、そんくらい、死んで欲しくない。やっと出逢えた、大切な人を、そんな簡単に無くしたくなかった。
救える距離にいるのなら、絶対に救いたい。行動に移した方がいい。
『…わかったよ。泊まってけ』
「まじ?やった」
夜。
飯をUberで済まし、お風呂ももう入った。
ふと時計に目を向けると時間は11時を過ぎていた。
俺がスマホをいじっていると、トルテさんがツイートをしてから立ち上がった。
『…ッ、ちょっとコンビニ行ってくるわ。』
と。一言残して家を後にしようとした。
「…まって。」
『…なに、』
なんでか分からないけど、俺は無意識に手を掴んでいた。トルテさんの長い袖が、少しだけ捲れる。
少しだけだったからわかんないけど、多分いっぱい傷があった。
気がする。
「…俺も一緒に行く。」
『…はぁ?なんかお前今日きしょいぞ』
『ひとりで行くわ…』
何でかわかんないけど。
「お前を今、…ひとりにしたくない。」
ひとりにしたら、だめな気がして。
ちょうどいいやって呟いたのも、今日泊まるのを拒んだのも、さっきの意味ありげなツイートも。
明確では無いけど、彼なら誰もばれずにふらっと消えるだろうと、そう思うから。
絶対にこの掴んだ手を離さない。離したくない。だって、離したら貴方は消えてしまうから。
離さない代わりに、こっちに手を引っ張ってやった。
あ、やっぱり傷ある。
まあそんなことどうでもいいけど。
引っ張られた彼は姿勢を崩し、俺のほうに転んできた。
『離せ』と言ってきたが関係ない。無理だと言ってソファに座らせた。
「…何がつらいの。」
『べつに、なにも』
「……そっか。」
「…腕の傷も、今日のことも、忘れてあげるから。」
「話してよ。」
できるだけ、優しい声で、顔で、微笑んだ。
トルテさんは急に俯いた。もう逃げられなくなって、絶望でもしてるのだろうか。
少し経って、トルテさんが顔を上げた。
『…お前はほんとに、…ずっとずるいなッ゙、…(笑』
びっくりした。眉をひそめて、泣きそうになって、ぐちゃぐちゃな顔で笑ってる。
今すぐ頬が濡れそうな顔。濡らしちゃえばいいのに。
トルテさんは急に俺の服を思いっきり引っ張って、無理やり俺を近くにした。
その後俺の胸元に顔を埋めた。少し強く押し付けてきて、少しだけ服が濡れる感覚があった。
『どこにもいかないで』
って、小さい声で言われたから。
「……どこにも行かないよ。」
って呟いて、トルテさんを抱きしめた。
震えてて、力は弱いけど俺の服を握ってた。
彼なりの精一杯。人に頼ったことなんてないのだろう。
いっぱい頼っていいのに、泣いていいのに、弱くたっていいのに。やっと頼れた今も、彼はずっと、遠慮しながら泣いてた。
頑張って声を押し殺して、頑張って涙をこぼさないようにして。
だから俺はまた優しく頭を撫でてあげた。少しでも、安心できるように。
そしたら俺の服はたくさん濡れた。トルテさんの握る力がちょっと強くなった。
「…耐えなくていいんだよ。」
『ッ゙、~~~、…ごめんッ、…』
謝って泣いてた。ずっと、ずっと。ずっと誰かに謝ってた。ごめん、ごめんなさいって。敬語になるなんて珍しい、なんて場違いなことも思ったけど、ずっと頭を撫でて、どこにも行かないよ、大丈夫だよ、謝んなくていいんだよ、って。ずっと伝えてた。
時間が経って、トルテさんが泣き止んだ。
目は赤いし濡れてるし、俺の服もめっちゃ濡れてるし。
髪の毛はぐちゃぐちゃだし、顔もぐちゃぐちゃだったけど
『……ごめん。』
あ、また言った。言わなくていいって言ったのに。
「……トルテさん。今欲しいのはごめんじゃないよ。」
『…っ、は、…』(笑
『…ありがと、弐十くん』
「…うん、どういたしまして。」
「…これからも頼ってね。」
『………あぁ、頼るかもな。』
多分、俺の顔も、トルテさんの顔もさっきまででいちばん、優しかったと思う。
まぁ、どんな顔だっていい。これからも、があるだけで、今はそれで十分だから。
コメント
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いやー、もう冒頭の夏の風景から一気に引き込まれたわ。トルテさんの「暑い」って呟きと、パーカー脱がない頑固さ、コンビニでアイス奢らされる流れ、何気ない日常がすごくリアルでいい。 でもそこから急にシリアスになる瞬間の「…お前が死ぬなら、俺も死ぬから。」が刺さりすぎた。弐十くんの「ひとりにしたくない」って気持ち、すごくわかる。トルテさんがやっと泣けて、頼れたシーン、めっちゃグッときた。泣きながら謝るトルテさんに「謝んなくていいんだよ」って言える弐十くんが優しすぎる。 「これからも頼ってね」の締めが最高だった。続き読みたい🔥