暇だったから気分転換に外に出た。
いきなり、仮面を被った怪しい奴に声をかけられた。
無視しても良かったが、なんとなく面白そうなので話を聞いてみた。
怪「林檎を買わないか。
お前さんにとっちゃあいい話だと思うが。」
天音「……主語がないな。それを買うことによる僕へのメリットは」
わざわざ普通の林檎を真正面から売ってくる訳が無いと踏んだ僕は気づけばそう口にしていた。
怪「話が早くて助かる。
この林檎を一口齧ると、自分じゃない何者かに生まれ変われる。」
怪「…今のお前さんにはぴったりじゃないか?」
天音「………は?」
天音「……意味がわからない」
天音「第一、そんな林檎本物の筈がッ…」
まぁ本当に食べないんだったら
その林檎は捨てるといい______
天音「ッッあ………?」
気が付くと怪しい奴は消えていた。
天音「なんだったんだよ……」
もともとWannabe(ワナビー)な僕は家に帰って早々に転生林檎を頬張った。
※Wannabe(ワナビー)とは
何かになりたがっている人のこと。
______________
“おめでとうございます!!!!”(テレビ局)
……………え?
ここ……………会場??
“ノーベル賞を受賞した現在のお気持ちをどうぞ!!”
いやだから何を言ってるんだ?
天音「そうですね。やはり自分が…〜〜〜〜〜!〜〜〜〜〜!!」
急なことでテンパっている脳内とは裏腹に、口からするする言葉が出てくる。
……どうやら僕はノーベル賞も受賞した画家、所謂絵を描いて見世物にする仕事をしているらしい。
今、ざっと数十万人は居る中で志を述べている。
転生する前の、何の取り柄も無かった僕からこんなに有名人にまで変わった。
形容しがたい幸福感に包まれる。
あぁ……幸せだなぁ______
転生する前とは全く違う。
…皆が僕を称える。
皆、一般人だ。この会場に居る人達。
けど僕は違う。世界的に認められた、凄い人間だ。
勝ち組だ………!
天音「〜〜、ここに居る一般人とは違うって所が、堪らなく嬉しいですね。」
‘パチパt………………’(会場全体)
一気に会場が静寂に包まれる。
どうしたんだろう?皆そんな険しい顔して。
“あ、ぁ…そうですか…。今日のところはお開きとなります。ご自由にお過ごしください。”
天音「あ、はい。」
……あれ?
今日は午後までだったはずだけど…?
まぁいっか。
林野「お〜〜い!!!!!天音ぇぇぇぇええ!!!!!!!」
天音「あー!今行くー!!」
林野「原舞はあとで来るってよ。先食ってようぜ!」
天音「……あいよ。」
林野と原舞は友達”らしい”。
まぁ人生の途中からやり始めてるんだから知ったこっちゃないが。
(※今回のこの転生林檎の歌詞パロは、才能を持った人間の人生の途中に転生しているという設定です。)
林野「…最近どうだ?俺にはピカソの画とかよくわかんないけどwお前の画が凄いってことは伝わってくる。」
真剣な眼差しで褒めてくれる林野に
照れ隠しで言う。
天音「まぁ、お前ら庶民とは違うからな。」
林野「………」
林野の表情が険しいものに変わっているのも気づかずに、僕は言葉を紡ぎ続ける。
天音「まずお前らは努力し無さすぎなんだよ。僕はちゃんと、毎日欠かさず画を練習、研究してるんだ。」
今着ている服すらも、インクや絵の具で色づいている。それは毎日練習していたということだろう。
天音「なのに庶民は一人の自由時間が長すぎる。だから林野も自分の仕事に没頭した方g」
林野「もういい。…不愉快だ。」
そう言って、ガチャン、と乱暴に、少ししか手をつけていない皿を置いて何処かへ去っていった。
原舞「……それは流石に僕でも許せないよ。天音。」
さっき持ってきたであろう食事を
テーブルに置いて、立ったまま原舞は僕と向き合う。
原舞「…君は薔薇の花びらより美しい画を描くけど、薔薇の棘よりも醜い愛情の伝え方をするよね。」
原舞の言葉で一つ、心にヒビが入った音がした。
原舞「僕達のことを気遣ってくれてるんだろうってことは伝わるけど……今の言い方は僕でもキツいかな。」
原舞は心底嫌そうな顔をしながら、
林野と同じように何処かへ去っていった。
一人で静かになると、大勢の視線に気づいて周りを見渡す。
遠くの人達はどうしたんだろう、と首を傾げているだけだが、僕のテーブルの近くに居た人達は林野達と同じ顔をして僕を睨んできていた。
画の才能はあるが人を愛する才能はない。
だから会場の人達や林野、原舞、今僕の周りに居る人達は嫌な顔をしていたんだ。
一回目(?)の転生
ダメでした。
_______じゃあもう一回。
転生しよう。
______________
あーいどうもてんしゃい٩( ᐛ )وでーす。
出すの遅れてごめぴよです()
表現者の前で区切るか丁度文字数いい所で切るか悩んでたんだよーじゃあしょうがないね(?)
最後の
一回目(?)の転生
の所なんで (?) になってるのか気になったよね?ね?(圧
曲としては
[あーまたダメでした 転生しよう]
なんですよ。
勘のいいガキは嫌いだy(((殴
勘のいい方はお気づきでしょうが、
[あー”また”ダメでした]
“また”!?!?エェ!?書くの無理じゃね!?!?!?
と思ってしまいました所存なので(?)
一回目とさせてもらいますすいませんでした(_;´꒳`;):_
2475文字お疲れっした☆
ではおつてしゃ!!
コメント
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(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
薔薇よりも美しく醜い人間に転生した天音。 いやもしかすると天音が才能ある人間を醜くしたのかもしれない(_;´꒳`;):_