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キョウが反乱を起こしてから数日後の希美にて〜
『さぁお前達!しっかり食うのだ!』キョウはツルギと共に希美の民達に配膳をしていた。
『本当に優しいんだな、侍とて民にここまで情けをかけんぞ?』『飢えていく者を見捨てるわけにはいかないからな』キョウは希美で獅子将軍と呼ばれとても慕われており、その噂は花の都にも伝わっていた。
『しかし、本当に大丈夫か?俺とアイツらだけでカイドウと戦えるとは思えん』『問題ない、国内から二人、有志の者が現れたからな』そうしてキョウ達は希美の民達に配膳をし終わり、希美の城で昼食を食べていた頃だった。
『キョウはいるか?』そう言い入って来たのはアマガサだった。
『爺!協力してくれるんだな!』『ちげぇよ、お前を止めに来た』アマガサはキョウに対して金棒を構える。
『下がるのだキョウ、一筋縄ではいかん』そう言いカグラとツナはアマガサを守るように前へ出た。
『大丈夫だカグラ、下がっていい。それより、本当に協力してくれんのだな爺よ、お前だって現状をよく理解しているはずなのに』『お前からの手紙を読んで確かに実感した、だがそれでも今のカイドウに反乱を起こすわけにはいかない』アマガサはなんとかキョウを説得しようとする。
『全く馬鹿な爺だ、ここで仕留めさせてもらうぞ』キョウは刀を抜き、アマガサに向かって走り出す。
『絶武羅(ぜぶら)!』ザシュ!(前見た獅子歌歌よりも遥かに速い!)アマガサは思わず後退りする。
『どうした爺!?流石に衰えたか?』(10億は超えたな)次の瞬間、今度はアマガサがキョウへと走り出す。
『落射殺(らくしゃさ)!』アマガサは高く飛び上がり斬撃を繰り出したがキョウに弾かれる。
(刀の振り終わり、隙ありだ!)『高鷲狩り(たかすがり)!』アマガサはキョウに金棒を
振り下ろした。
『ガハッ!』キョウは勢いよく地面に沈む。
(なんとかコイツを鬼ヶ島まで!)そうしてアマガサがキョウをつかみ上げようとしたその時だった。
ビシャッ!(なんだ?この液体?)アマガサに緑色の液体がかかる。
次の瞬間、アマガサはガクッと膝をついてしまった。
(体に力が入らねぇ、どうなってやがる)アマガサが辺りを警戒していると大きな茶筅を持った一人の男がアマガサに近づいてくる。
『終わりだ、アマガサ殿』そう言い男はアマガサに茶筅を振り下ろした。
カキンッ!アマガサはそれを金棒で受け止める。
『これくらいがなんだ!』アマガサはそれを気合いで弾き飛ばした。
『砕けとけ!』続け様にアマガサは男に対して金棒を振るった。
『茶沼鏡(さしょうきょう)』(な!?金棒が!?)そうしてアマガサの金棒は徐々に徐々に男の手の中に吸い込まれていった。
『申し訳ない、アマガサさん』次の瞬間、アマガサは背中からバッサリと斬られる。
(お前…!元ゴウショウの右腕、百獣海賊団の真打、カナール!)威力の高い攻撃を何発も喰らったアマガサは意識を失った。
『よく来てくれた!ソウエキ!カナール!』『貴方こそだ、よくワノ国のために立ち上がってくれた』ソウエキは笑顔でそう答える。
『少し待ってくれ、爺を拘束してくる』アマガサは海楼石の手錠をつけられて牢屋に閉じ込められた。
しばらくして、アマガサは目を覚まして辺りを見回す。
(牢屋…?地下牢のようだな、クソッ!手錠が邪魔して出れそうにねぇ!)『目を覚ましたか爺、貴方にはしばらくここに居てもらうことにした』『いいのかキョウ?俺を監禁なんてしたらすぐにアルベルやサイエンがここにくるぜ?今の内に俺を解放したほうが身のためだ』そこへツルギが地上からの階段降りてアマガサの前へと来た。
『そう簡単にやられやしねぇよ、今の俺たちはカイドウ達と戦える』『お前!九里悪鬼のツルギか!?お前がキョウを!』『おいおい、これでいいのだ爺、そろそろ帰るかツルギ』そう言い二人は地下牢を後にした。
(このまま助けを待つしかなさそうだが、いくらアルベルやサイエン達が来たとしても戦力的に怪しいな)そうしてアマガサは辺りに脱出に繋がる物がないか探し始めた。
一方、希美の国周辺では続々と百獣海賊団の主戦力が集まり始めていた。
『フー、情報は掴めたか?』『恐らくだが、城の地下牢に監禁されているはずだ』そこではフーとキンシャチがアマガサ奪還の練り合わせをしていた。
そこへ一人の男が姿を現す。
『アマガサ救出、手伝いに来たぜ』『ハナフダさん!よくきてくれた!』フーはハナフダを招いた後、再度練り合わせを始めた。
『キョウ坊ちゃんの幹部は五人、元九里悪鬼党首ツルギ、百獣海賊団剣客カグラ、百獣海賊団魚人空手師範ツナ、戦う茶坊主ソウエキ、元ゴウショウ海賊団副船長カナール、この五名だ』『相当な奴らが集まっているな、特にツルギはこの中でもトップクラスに強い、コイツとの戦闘は避けてなるべくアマガサの救出を優先すべきだ』そうしてその後日、ハナフダを筆頭に、
フー、キンシャチ、そしてレックス海賊団の面々がキョウの根城を取り囲む。
『攻撃開始だ!』ハナフダの合図と共にフー達は一斉に城の中へと入っていく。
『来たか、カグラ!任せられるか?』『無論だ、ツルギにしっかり守ってもらえよ』そうしてカグラは勢いよく前線へ飛び出す。
『カグラさんか!アマガサさんのためだ!どいてくれ!』『それはできんな、ルーレット斬り』カグラは出る目を予想して見事に的中させた。
ザシュッ!『グフッ!』(切れ味が段違いだ、腕前の良さが全然違う!)『大丈夫か!フー!』『気にすんな!キンシャチはアマガサさんの救出を優先してくれ!』そうしてキンシャチは城の奥の方へと向かった。
『逃がさん!台風号(だいふごう)!』カグラはキンシャチに斬撃を飛ばす。
『カクタスソード!』キンシャチはそれをなんとか受け止めて先へと走った。
『隙ありだ!カグラさん!黒豹銃(アサシンガン)!』フーは高速で目潰しを繰り出すもカグラはそれを躱した。
『お前も隙ありだ、フー』ザシュッ!(クソッ!傷一つつけれねぇ!)次第にフーの体には刻まれた跡が増えていく。
(まだだ!人獣型がまだ残ってる!)そうしてフーが姿を変えようとしたその瞬間だった。
グサッ!『ゴフッ!』何者かがフーの背中を突き刺した。
『よくやったカナール』『クソッ、お前かよ…』フーは力を振り絞りなんとかカナールを振り払う。
(人獣型の変身には成功した、ダメージはデカいがこの状態ならカグラさんでも相手できるはずだ!)『嵐脚・爪刃!』フーは斬撃を飛ばしてカグラと一度距離を取る。
(まずはお前からだカナール!)フーは力強く踵を振り落とす。
カキンッ!しかし、それをカナールはナタで受け止めてなんとか弾き返した。
『鉄爪弾丸(クロウバレッド)!』フーは続け様に無数の斬撃を浴びせる。
『グフッ!』(割と急所に当たったな!今の内に止めを)『させるものか!ブラックジャック!』カグラはフーを止めようと斬撃を放つ。
(これくれいなら想定内だ!)『鉄塊・剛!』フーは背中で無理やりカグラの斬撃を受け止めた。
『もらったぜ!カナール!』そうしてフーは勢いよく体勢を落とす。
『牙閃!』(クソッ!ガードだ!)カナールはナタでそれを防ごうとする。
カキンッ!キリキリ、ガキン!フーの牙はそれを打ち破りカナールに届いた。
(クソッ!ここまでかよ…)そしてカナールは倒れた。
『後はお前だけだな?カグラ!』『どこからでもかかってくるがいい』そうしてフーは力強く雄叫びを上げるのだった。
第26話 完