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ぼんさんが去っていった扉を見詰める、あの男金払ってなかったよな?今度会ったら問い詰めてみよう、と1種の現実逃避とも思えるように違うことを考えてみた
「おんりー、?」
が相手の一言で一気に現実に引き戻される、今はぼんさんとかどうでも良い、今この状態をどうにかしないといけない、普段はよく回る頭が上手く回らない、とりあえず返事をしようと口を開くが上手く声が出なかった
「な、なに?」
自身の声か疑う程に口から発せられた声は酷く細く小さかった
「ぼんさんから、何か聞いとる?」
「いや、普通に私情を相談してただけだからおらふくんを呼ぶとは思えないけど、」
気を使ってくれたのか、振られた話題を速攻終わらせてしまった自分に嫌気がさす。そんな自己嫌悪に浸ってるとは露知らず、目の前の彼は”ふ〜ん”と曖昧に返事をして見せた。
「どんな相談してたん?僕で良ければ続きを聞いたるよ」
柔らかにはにかみそう述べる彼にもういっそ全て話してしまおうかと思想が頭によぎるがその言葉をごくんと飲み込む
「恋愛、か分からないんだけど一人の人が頭から離れないし、近寄られるとうまく接せれないけど近くにいたい、みたいな」
想像の何倍もの羞恥に自然と声が小さくなってゆく、鏡がなくとも顔が赤くなっているのが分かってしまう、見ないで欲しいと少しの抵抗に、少し顔を俯かせ ちらりとおらふくんの反応を盗み見する
「へ、 へぇ 〜 ? … 」
明らかに動揺しているのが見て取れた、青い瞳を大きく揺らし、小さく上擦った声で 上記を述べ
「え、…っと、友情として好きすぎる、とかやなくて?その人の事..をさ」
おらふくんの事だと気づかれて、距離を取ろうとされてるのか はたまた、ただ単に引いてるのか、どちらでも耐え難いと必死に抗議しようと口を開くが、吐息が1つ漏れただけだった