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『……ん…んん…』
朝光が眩しくて目を覚ます
すると横には、スヤスヤと眠るカラスバ
結局カラスバの押しに負けて同棲するのうになった二人
シオンはまだ不服なところはあるが、こうしてカラスバの寝顔を見れたりするのはいいかもしれない。と密かに思うシオン
〖きゃううんっ♫〗
『おはようエムリット。カラスバさんが起きる前に朝ごはん作るけど手伝ってくれる?』
そういうと頷きくるっと一回転する
いつもカラスバさんが起きるまでに少し掃除を済ませたあと朝ごはんを作るのが決まり
カラスバさんはそんな事しなくていいって言ってるけど、作ったご飯を美味しそうに食べるカラスバさんが好きだし、何より私自身が誰かの世話を焼くのが好きなせいだったりもする
『今日はベーコンエッグトーストにしちゃおっと〜』
〖きゃううんっ♫〗
『ん…そろそろ、起こさないとだね。エムリット、お皿とか出しといてもらえる?』
〖きゃううんっ!〗
念力で皿を出していくエムリットを横に、寝室のドアを開けベットの中に潜っているカラスバの上へダイブする
『カラスバさ〜ん!おーきーてっ!』
「…んん……ぁ”…?」
『お仕事でしょ〜?ほらおーきーてー……きゃっ!?』
眉が動いたかと思えば、そのまま腕を引かれカラスバの胸の中にすっぽり埋まる
『も、もうっ…!早く起きて下さい』
「ん…」
『んっ…!?ちょっ…んんんッ!?』
そのままシオンの後頭部を持ち、唇を何度も重ねる
『ふ、ぁ……んんっ…やめ……っ』
「…っ、は。えー眺めや」
『は、ぁっ…はっ……もう…!!』
頬を染めとろっ、と惚けた顔のシオンを見て満足そうに笑ったあと、布団を出るカラスバ
そんなカラスバを少し睨んだ後続いて布団を出る
「お前が朝起きたら居る。ほんま幸せやなぁ」
『だからって毎度朝からあんなの驚くじゃないですか!』
「やけど毎度懲りずに起こしに来るんはお前やろ?ほんまはして欲しいんやろ?」
『うっ…もうっ!!』
図星なのか、顔を逸らし寝室を後にするシオンを見て口角を上げ面白そうに笑った
「いつもありがとさん」
『えへへっ、ぜーんぜん』
食べ終わった食器を洗っていると後ろから抱きしめられる
「今日の晩飯はなんや?」
『んー、ポトフにしようかなって。カラスバさん好きですか?』
「お前が作るもんならなんでも好きやで」
『えへへ、カラスバさんがそう言ってくれると作りがいがありますね〜』
頬を緩め笑うカラスバに釣られシオンも優しく笑い、カラスバのネクタイをキュッ、と閉める
「ほな行ってくるわ」
『はーい、お気をつけて!』
ちゅ、とキスし家を出るカラスバ
そんなカラスバを見届けたあと、シオンも服を着替え準備する
〖きゃううん……〗
『ごめんね、何かいい感じの被り物作るから今日はデンリュウとお留守番しててくれる?』
エムリットは寂しそうにシオンを見つめるが、流石に浮いた紙袋を横に歩くのはあまりにも目立つ
カラスバの家なら設備も完璧だし、何者かが侵入してくることもないだろう
『ごめんね、すぐ帰るから』
〖きゃう……〗
『それじゃ、デンリュウ、ヌメルゴンよろしくね』
手持ちの中でも面倒見のいい2匹にエムリットを任せ家を出た
───16:25
『ただいま〜』
〖きゃううんっ♪〗
『わっ!?エムリット〜!お留守番できてえらいねぇ〜!!デンリュウ達もありがとうね!』
〖ゥリュア!〗
家に入るなり胸に飛び込んできたエムリットを撫でたあとデンリュウとヌメルゴンも優しく撫でる
『よいしょ…ポトフ作るから手伝ってくれる?』
声をかけると嬉しそうに頷きデンリュウが具材の入ったレジ袋を口に咥え中に入る
カラスバの家は、大型のポケモンも快適に住めるような構造かつ部屋も多い
『(防音も凄いし…高い物件だからか、お隣さんもあまり居ないし……)』
それかもしかしたらサビ組のボスが住んでいるからとあまり人が住まないのかな…なんて思いつつ買った野菜を洗いポトフを作っていく
しばらくしてポトフもあっという間に作れた為、カラスバが帰ってくるまで時間エムリットの被り物になるような着ぐるみを作るシオン
〖チャモ?〗
『うーん…やっぱ服作るのって難しいなぁ……』
当初はポケモンのファッション服店で買おうとしていたが、シオンの作ったものじゃないと嫌というように尽く顔を背けるエムリットに根を上げシオンが作っているのだが、何せ裁縫は得意という訳でもない為、ヤドンを作る予定がピンク色の化け物が出来つつある
『エムリット〜…今からでも遅くないからピュールに頼も〜?ね?』
〖きゃうっ!〗
『だよね〜…はぁ、頑張るか〜……』
頭を落としつつ、ゆっくりと着ぐるみを作っていく
『……エムリット、追ってきてる人は1人?』
〖きゃううん…〗
『大勢?』
〖きゃうん〗
『わぁ…エムリット、貴方って何者?』
正直そんな大人数に追われているなんて、只者では無いだろう
それに人を持ち上げるほどの強い念力も持っているし…
『(…かと言って家にずっといるのは苦手みたいだし……)』
外に出す方が危険だからと何回かお留守番をさせているが、あまりさせすぎるとギャン泣きしてしまい手がつかなくなる
その為、外でも姿を隠せるように被り物を作っている
『恥ずかしがり屋だって言えば大丈夫だろうし…』
〖きゃううん……〗
『ん?あ、大丈夫大丈夫!どうしたら貴方を守れるかって考えてただけ!』
本来ならカラスバに話すのが1番だろうが、最近クエーサー社から引き受けた仕事がかなり大きく、大変らしくそんな最中また負担を増やすのは気が引けてしまい言えずにいる
『(アザミにだけでも言うべきかなぁ…)』
そんな事を思っていると玄関のドアが開く音と共に「帰ったで〜」という声が聞こえる
『!おかえりなさいっ!!』
「ん、ただいま。なんや、また紙袋の被り物作りよったん?」
〖きゃうんっ!?ぎゃうっ!!〗
カラスバさんとエムリットは少し仲が悪い
きっと自分をカラスバに取られたと思っているのだろう
今はこうして軽口を言い合うくらいだが、最初は物を投げ合うわで大変だった
ちなみにカラスバさんがエムリットの事を紙袋と呼んでいるのは、初めて会った時エムリットが紙袋を被っていたため
『あんま喧嘩しないで下さいね〜、ご飯の準備してるので先お風呂入って下さい』
「新妻みたいで可愛ええなぁ〜」
『それ最近も言ってましたよ〜?』
そう言うとちゅっちゅっ、と可愛らしいバードキスを落とすカラスバ
『くすぐったいです〜!ほら、早くお風呂入って下さい、待ってますから』
「ん、ほな行かせてもらうわ」
そう言って笑ったあと風呂場へ向かうカラスバ
そんなカラスバを見ながら、晩御飯の準備を進めた