テラーノベル
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「」 瑞
『』 桃
⚠︎ 注意
・腐表現有 ( 微
・死ネタ
・病気
地雷様 🔙
―――
「 らんくんっ !!!! 」
『 こさめ 、 』
「 らんくん 、最近おかしいよ ,,, 」
「 つらいのに 、なんで頼ってくれなかったの 」
「 そんなにさ 、 」
「 そんなにおれって頼りないかなぁ ,,, ? ポロポロ」
『 ちがうよこさめ 』
「 ちがうならもっと頼ってよ !!! 」
「 もっと相談してよ 、もっとこさめを良いように使ってよ 、 !! 」
『 一旦 、一旦おちついて ! 』
『 ,,, こさめきいて 、 ?』
「 ,,, 」
『 おれはこさめが生きてるってだけで救われてきたよ 』
『 そのうえこさめはおれの告白を受け入れてくれた 』
『 正直告白するのだってわがままで 』
『 いつか罰が当たるようなことだって思ってた 』
『 おれにとってのこさめっていう存在はまさに生きる意味だったよ 』
『 一緒に住めるようになるなんて思わなかった 』
『 ほぼ夫婦みたいな生活ずーっと楽しかったよ 笑 』
『 たくさん心配も迷惑もかけた 。』
『 養子にとろうとしてた子の私物なんかも全部揃えたのに俺がこれじゃ 、ね ( 苦笑 』
『 でもおれはこさめがちゃんと育ててくれるってしんじてるから 』
『 名前 、なににしたっけ 笑 』
みこと だよ 、らんくん 。
らんくんが人を尊く愛せるようにってつけたんじゃん 、
忘れちゃだめだよ
『 ごめんね 、こんな大事なことも覚えられないような彼氏で 。 』
そんな死ぬ前みたいな話嫌だよ
いつでも話せることはいつかそのタイミングが来たら話そうよ
今日が最後じゃないよ
ねぇ 、そうでしょ ?
『 おれ 、今日が最期なんだ 。 』
今でも後悔ばっかり 。
あの言葉を聞いた後に何も言えなかった 。
何も聞けなかった
何も見れなかった 。
足は勝手に部屋の扉に向かっててさ
最期なのに 、らんくんの傍から離れちゃった 。
馬鹿だよ 。
最期なら笑わせなくちゃいけないでしょ
置いていっちゃダメでしょ
「 大丈夫 、最期まで笑わせてあげるね ! 」
って言えれば良かった
ちゃんとその後の話も聞いてあげればよかった
最期になるなら目に焼き付けておけばよかった
ごめんね最期まで愛してあげられなくて
ごめんね最期なのに怒っちゃって
ちゃんと 、君に言いたかった 。
『 ん ,,, はぁ 、ふぁ ~ っ ( 欠伸 』
「 おはよ 、らんくん 」
『 おはようみこと ,,, 』
「 ,,, 」
『 ,,, みこと ? 』
「 ごめんね 、らんくん 」
「 おれ嘘ついちゃった 」
『 ,,, ? うそってなあに ? 』
「 おれの名前ね 、みことじゃなくて こさめっていうの 。」
『 こさめ ,,, ? 』
「 そう 、こさめ 。 」
『 なんでおなまえ 、うそついてたの ? 』
「 ,,, なんでだろう 、なんでだろうね 」
「 こさめはらんくんに思い出して欲しかったのかも 」
『 ,,, そっか 、』
『 おれ 、よくわかんなくてごめんね 』
「 良いんだよらんくん 。 」
『 みこと ,,, じゃなくて 、こさめ ! 』
「 どうしたの ? 」
『 おれ 、さくらみにいきたい ! 』
『 おはなみしたいな ~ ! 』
「 いいよ 、いこっか 」
『 ついた ! 』
「 まだこんな綺麗 ,,, 」
『 ことしはめいっぱいさかせてるんだよ 』
「 だれが咲かせてくれたんだろうね 」
『 ね ! かみさまはやさしいね 』
「 そうだね 」
こさめ知ってるんだ 。
こんなに桜を綺麗に咲かせてくれたのは
木下に埋まってる桜の耳飾りのおかげ 。
去年までは早咲きでそうそうに散ってしまっていた桜が変わらず早咲きなのにこんなにも綺麗でいられるのは 、らんくんのおかげなんだよね 。
「 もっとはやく見つけられたのかな 、 」
『 こさめ 』
「 ,,, らんくん ? 」
『 おれね 、こさめに逢いに来たんだよ 』
「 ,,, 」
『 ここら辺の事故で死んじゃった子の体借りてさ 』
「 らんくん ,,, ッ 」
『 なに ? こさめ 』
「 らんくんなの ,,, ? ( ポロポロ」
『 おれだよ 。 ごめんね 、一人にしちゃって 。 』
『 最期 、こさめ多分聞こえてなかっただろうから 』
『 どうしても言いたかった 』
らんくんの 、最期の言葉 。
こさめが聞けなかった
聞いてあげられなかった言葉 。
こさめもらんくんにどうしても言いたいことがあるから 。
『 ,,, ちゃんと 、人を頼らないとダメだよ 。 我慢も 、溜め込みすぎもこさめの良くない癖だから 』
『 こさめを助けてくれる人はたくさんいるから 』
『 これだけは忘れちゃだめ 。 』
『 おれが言えることじゃないよね 、今更こんなこと言ってんの腹立つよね 』
『 でもさ 、おれ本気でこさめに長生きして欲しい 。 』
『 楽しく 、幸せに生きて欲しい 。』
『 いつでも見てるから 、はやく立ち直ってこさめの好きなように生きたらいいよ 』
『 ,,, ね 、 』
「 らんくん 、ほんと自分勝手 ( グスッ」
『 ,,, ごめんね 笑 』
「 ,,, 今が 、ほんとにほんとの最期なんだよね 」
『 ,,, うん 。 言いたいこと言ったし 、こさめに逢えたからすっごく成仏しそう 』
「 最期に 、抱きしめてくれる ? 」
『 ,,, うん 』
まるで空気を抱いてるみたいだった 。
ほんのりひんやりとしてて 、前みたいな暖かさはもう残ってない 。そこにあるはずの背中も 、髪の毛も 。
「 逢いに来てくれてありがとう 」
こさめが言った瞬間 、なにか聞こえたような気がしたけどそこにはもう冷たさもなかった 。
ただ 、手のひらにはたくさんの桜の花弁があって
あんなに綺麗に咲いていた桜はもう散ってしまっていた 。
ようやく 、前に進もうと思えた 。
すこし立ち上がろうって 、思わせてくれた 。
いつもそうだよね
こさめを砕くのも 、幸せにするのも
ぜーんぶ 、昔かららんくんだけだった 。
「 ,,, 逢いたいよ ッ ,,, 」
もう 、逢えないけど 。
めちゃくちゃてきとうになっちゃってるかも 😢😢😢
個人的にはこういうお話がすきです 🫶🏻🎀
いいねの通知くるたび喜んでますのでたくさんくれると飛んで喜びます ︎💕︎ ( ???
💬とかきたらしにます 🫠💞 ( 絶対に返します
ご愛読ありがとうございます 💖
コメント
4件
桜の花で桃くんがいなくなっちゃった瞬間の喪失感みたいなの表現できるの天才すぎる > <。 投稿ありがとう 〜 🥹💖
ね ぇ も う て ん さ い す ぎ る よ ぉ ぉ ぉ 😭 😭 表 現 の し か た う ま す ぎ る 😩