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𝗼𝗻𝗲 𝗰𝘂𝘀𝗵𝗶𝗼𝗻


🌸 × 📢 (人によっては📢🌸と捉える方もいらっしゃるかと思いますが、主的には🌸📢のつもりで書いています。)

※ 腐

生死表現 有・ 🌸様 病.み

最後の方はイチャついてます

自.shou.行.為. 等 有

sxxn nmmn 作品


上記のものに見覚えや聞き覚え等がない方は

観覧をお勧めしません。

(自己責任でお願いします)







🌸 × 📢

「 息の音 」









🌸side.



どうして人は生きるのか。

どうして “ 死 ” を恐れるのか。


どうせいつか死ぬのに、なぜ生きるのか。

死んだ事がある人なんていない。

やった事もない事をなぜ恐れるのか。


分からない。分からないから俺は ___ 。








× 月 ×× 日 。

俺は息をしている。

× 月 ×× 日 。

今日も俺は息をしている。


× 月 ×× 日 。

また今日も俺は息をしている。





× 月 × 日 。

今日はとても息苦しかった。

きっと薬を飲んだからだ。

でもこれが俺にとっての快楽だった。

俺は生きているんだと、痛みで実感する。

とてつもなく気分が良い。







📢side



仕事帰り。

いつもの夜道をたった1人歩いて行く。

今日の会議は今後の活動方針についてだった。

俺達が意見を言い合っている中、俺は気付いた。

リーダーである🌸の様子が可笑しい 、と。

そういえば最近ずっとこんな感じだ。

いつもなら意見を沢山出してくれ、メンバー同士がぶつかれば何か解決策を考えてくれている。

でも今日はずっと俯いたままで、一言も言葉を発さなかった。

いや、発そうとしなかったのではないか。

会議が終わった後、他のメンバーが楽しそうに会話をしている中、1人そそくさと帰宅の準備をしていた。

様子を伺いたかったが、俺は残業があったため、別室へと移動した。





🌸side



生きるってそもそもなんなのか。

「死ぬ」は「生きる」と何が違うのか。

ただ動かなくなるだけじゃん。

音がならなくなるだけじゃん。

何がそんなに悲しいのか。


俺は既に “ 生きる ” 事が辛かった。

死ぬ事なんて怖くもない。

意味もないのに生きる事が怖かった。

早く俺の為にも死んであげたい。

どうやったら死ねるのかなぁ。


そういえばどうして俺はこうなったのだろう。

それすらも覚えてはいなかった。







📢side



今日は🌸の家に行く。

最初は断固拒否されたのだが、どうしてもと言えば仕方なく許可してくれた。

アイツが心配だから ___ 。



🌸side



今日は📢が家に来る。

部屋に置いてある大量の薬瓶とカッター、血まみれの机や床を片付けなければならない。

そう思い自部屋へ行こうとした時、

インターホンが鳴った。

もう来たのか。約束より30分は早い。


🌸「部屋に入れることはないか、」

俺はそう思った。





📢side



俺がインターホンを慣らしてから1分程で玄関の扉が開いた。

🌸だ。

🌸「おまたせ、入っていいよ。」

📢「んじゃ遠慮なく。」

俺はずかずかと🌸の家の中に足を踏み入れた。


部屋の中は相変わらず整理整頓がされている。

本棚の本は綺麗に並んでおり、キッチンのものも全て整っている。

🌸「今日はなんで俺の家に?」

🌸が聞いてくる。

それもそのはず、訳も話さずに誘ってしまったから。

📢「ちょっと🌸と話したい事がある。」

🌸「俺と話したい事?」

不思議そうに見つめてくる。

だがその目はどこか寂しそうな目をしていた。

📢「お前何か俺らに隠してる事ない?」

🌸「隠してる … 事 ?」

📢「ないん?」

🌸「… もしあったらどうするの?聞き出す?」

📢「… 余程嫌なら無理には吐かせない。」

🌸「そっか 、」

📢「 … どうなん ?」

🌸「隠してる事ならあるよ。いくつかね。」

俺には予想通りの答えだった。

📢「教えてくれるか?」

🌸「… 別にいいけど。」

📢「え?」

これは予想外の答えだった。

まさかそんな軽い事だったのか?

俺が心配し過ぎていただけなのか?

📢「…何なん … ?」

🌸「んー?📢の杏仁豆腐食った事!」

📢「…… ハ?」

ふざけてる。

コイツは本当にふざけてる。

📢「おいそれいつの話だ。」

🌸「えっと … 半年前?とか」

📢「はんと … し … ?」

半年前といえば、🌸の様子が変化し始めて来た頃だ。

🌸「ごめんね、笑」

🌸は笑って見せたが、それは明らかに作り笑いだった。

バレバレなんだよ、馬鹿が。

📢「まぁ … 、それは 、…許す。」

🌸「あれ、怒らないの?」

📢「もういい、」

🌸「そっか。」

もうあの手を使うしか ___ 、

📢「悪ぃ🌸。トイレ貸してくれ。」

🌸「トイレくらい別にいいけど。」

📢「んじゃ、すぐ戻るわ。」



なーんて、俺がトイレに行くわけない。

行くのは ____ 、













🌸の部屋だ。



🌸side




📢「お前何か俺らに隠してる事ない?」

📢にそう聞かれ、俺は心底ドキッとした。

確かに隠している事はある。

でもこれを言ってしまえば、更に俺自身を見失ってしまいそうで怖かった。

だからどうでもいいような隠し事を吐いた。


📢「悪ぃ🌸。トイレ貸してくれ。」

📢にそう言われ、俺は快くトイレを貸した。


だけど📢がトイレに行くのはウソだ。

どうせ俺の部屋にでも行くのだろう。

やっぱ片付けた方が良かったな。

… バレバレだよ。








📢side



🌸には悪いが、部屋を見させてもらう。

これも俺の気遣いの一つだと言い聞かせ、🌸の部屋の扉を開ける。

そして目に映った光景は予想出来そうで出来ないような様だった。

そこら中に散々している薬瓶の山。

大量に散らばっている血まみれのカッター。

床や机にも固まった血液や胃液。

いくつもの包帯まで。

部屋中血の匂いや胃液の匂いで充満していた。


だけどなんとなくそんな気はしていた。

📢「 … アイツ 、」


🌸「📢。」

名前を呼ばれた。

📢「🌸 … ッ 、!?」

🌸「やっぱり、ここに居た。」

📢「 … お前が心配なんだよ。」

🌸「どうして ?どうして俺が心配なの?」

📢「どうしてって … お前の様子が変だから…」

🌸「……ねぇ📢。」

📢「ん … ?」

🌸「どうして、人は生と死に囚われてるの?」

📢「は … ?」

急にそんな事を聞いてくる。

🌸「どうして人は生きるんだろう。

どうして死を恐れるんだろう。

死んだ事もないくせに。

そもそも死んだからって動かなくなるだけ。

ねぇ、どうして?」

🌸はそんな事を繰り返し聞いてくる。

これは答えてあげるべきなのか。

📢「…それは俺にも分からねぇ。」

俺はこう答えた。

いや 、こう答えるしか無かった。

🌸「 …死にたいって思うのは可笑しいかな?」

今にも泣きそうな目で問いかけてくる🌸。

俺はどうすべきなのか。

コイツは何がきっかけでここまで傷付いて来たのだろうか。

📢「可笑しくねぇよ。それはお前の感情だからな。

お前だけのものだ。」

🌸には悪いがそう答えるしかないんだ。

🌸「 … 俺、この先どうやって過ごせばいいんだろう。」

📢「…🌸、人間や生物はな、みんな生きる意味を持って生まれてくるんだ。勿論俺もな。」

🌸「生きる意味 … そんなの俺にはッ」

📢「中々見つからないかもしれない。でも必ず一つはある。生きる意味がなければとっくに俺達は死んでるよ。」

🌸「じゃあ📢は…?📢の生きる意味はなんなの?」

📢「俺の生きる意味…🎼やメンバー、そして🌸。」

🌸「俺 … ?なんで… ?」

📢「… 🌸の事が、好きだから。」

🌸「え… 、」





🌸side



📢が俺の事を … 好き … ?

思考が停止した。

嘘だろ。


🌸「 … そっか 、」

📢「お前の事が大好きだから、大切だから生きていられるんだ。お前がいなければ俺は生まれてすらいねぇ。」

🌸「じゃあさ、俺も📢が好きだから、生きていられるのかな?」

📢「それは俺には分からねぇ。」

🌸「 … 俺ね、多分📢が好きなんだと思う。」

📢「 … そう。」

🌸「 📢が好きだよ 、」

📢「じゃ、俺の息の音(ね)を死ぬまで聞いてくれるか?」

🌸「息の … 音 ?」

俺は理解ができなかった。

📢「 世界中の生物はみんな、どんなに苦しくても辛くても、毎日毎日息をする。

勿論🍍も🦈も🍵も👑もな。

… だから、死ぬまで俺の息の音を聞いてくれ、。」

この📢の言葉には納得ができた。

🌸「 … じゃあさ、俺が📢の息の音を聞いてあげるから、俺と死ぬまで一緒にいてくれる?」

📢「 、おうよ 笑」

🌸「 ありがとう 、」

📢 「 …… なぁ🌸 、」

🌸 「ん 、?」

📢「俺達 … 付き合わねぇ 、?」

少し照れくさそうに言う📢。

それに対して俺は、

🌸「… こちらこそ 、お願いします… 、笑」

久しぶりに笑えた。

創った偽りの笑顔ではなく、

正真正銘生きている俺の笑顔だった。

📢「 … !! ホント 、?」

🌸「ホント … 、だよ」

📢「 … ヨロシク 、笑」

🌸「 … ねぇ📢、」

📢「 ぁ … 、?」

🌸「 キス … してもいい ?」

引かれると分かっていた。

でも、それでも…

📢「 … 別に、すれば。」

帰ってきたのは驚きの答えだった。

📢はほんのり頬を赤らめ、目を逸らしていた。

でもそれが何だかとても可愛らしかった。

🌸 「えっ … ホントにいいの ?」

📢「だからすればって言ってんだろ …!!」

📢は軽くキャパオーバーしてたらしい。

🌸「じゃあ … 、っ」

📢は身長が俺よりも低いため、俺は少し前屈みになる。











部屋中に水音が響き渡る。

凄く気持ちがいい。















📢side



後日、メンバーには全てを伝えた。

🌸の事、俺達が交際を始めた事、そして俺の杏仁豆腐を食われた事。


勿論、キスした事は内緒で。











🌸side




俺は愛で俺の存在証明をした。

📢の息の音を毎日聞きながら。

死ぬまで離してはいけない。

生きる意味を。




















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









どうして人は生きるのか。

どうして “ 死 ” を恐れるのか。





人は” 生 “きているから、” 死 “を恐れるんだろう。

息の音を止めないように。

必死に、生きているんだ。














「  息の音  」

完。





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…..

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