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「 「………」 」
私とあふぇさんは会話もなくトランプの神経衰弱をしていた。これは、ずっと心を安定させるための訓練だっ……。
訓練ではあるんだけどっ……!
「めっちゃ負けてて悔しいっ!!」
私はもう叫んでしまった。
「べるさん……べるさんにはまず、運がないんだね……」
「………っ!」
本当に今回は運がなさすぎた!!
私は、力よりも運が欲しいよっ!!
「………まぁ、…神経衰弱は、終わって……」
あふぇさんはカレンダーに目を移した。
…………カレンダーに『決戦の時』と書いてあって丸をついてある所に私達は目を移した。
……そうだ。私達はその日に瑠璃ちゃんに試されるのだ。ちゃんとチームワークがなっているか。私が強くなっているかを……。これで瑠璃ちゃんに強くなっていないと言われたら、私と瑠璃ちゃんで相方(パートナー)になる事になる……。
だから…今、私達は本気で練習をしていたのだ。
さっきは息抜きに心安定神経衰弱をやっていたけど。
「ねぇ……あふぇさん。大丈夫かな」
私は、あふぇさんに問いかけた。
「……大丈夫って…?」
「これで、私がミスしちゃったら、あふぇさんが私の相方になれなくなるだけではなく、幽霊退治さえやらせてもらえなくなったら……」
「……だから、そうならないように頑張るんだよ」
私はあふぇさんの方を向いた。
……どうせ呆れてるんだろうなと思ってたけど、今は私をいたわるような……安心させるための目を向けてくれていた。
「あふぇさん……。うん。一緒に頑張ろう!」
私はあふぇさんと頷きあった。
そして、
あふぇさんから笑みと一緒に沢山の宿題を言い渡されたのだった。
「筋トレ百回、走り込み10キロ……何とかかんとか(略)」
「………全部……?」
「うん!!当たり前でしょ?」
「………やっぱり、こいつと相方(パートナー)何て嫌かも……」
「やーだっ。これからもよろしくね、相方(パートナー)??」
あふぇさんは、目をギラギラと光らせ、断ったら死みたいな雰囲気を作り上げていた。
………やっぱりこいつ……
「しろくまのくせに心は真っ黒だっっっ……!」