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ポタッ
hr「雨ナンカ降らなければ」
彼と会ったのは真夏の夜
其の日は夏祭りがあり、真夜中なのに外は賑わっていた
初めて現世に来た事も有り気分がとても良かった
屋台で色々な事をして、
神社にたどり着いた
そこには綺麗な少年がポツリと1人座っていた
hr「、、、何シテルノ」
僕は問いかけた
ty「花火を待ってる」
hr「ハナビ?」
ty「うん」
風に靡く綺麗な紫色の髪
此方を見つめる綺麗なエメラルドグリーンの瞳
hr「其レッテナニ?」
今思えば僕はこの時一目惚れしていたのかもしれない
ty「とっても綺麗なモノだよ」
hr「ソウナノ」
ty「一緒に見る?」
彼の美しさと優しさに僕は心を打たれた
hr「ウン!」
また会えるとは、思いもしなかったよ
ty「剣持刀也です、よろしくお願いします」
会った瞬間に分かった
ty「甲斐田君、でいいかな?」
hr「はい!」
僕の事は覚えてなかった
ショウガナイヨネ
hr「もちさん!好きです付き合ってください!」
ワカッテルナラ
ty「ごめん僕社長が好きなんだ、気持ちだけ貰うね」
ワカッテイルナラ
hr「ぁ」
ウマクコエガデナカッタ
告白なんてしなければよかった
ザァーーー
hr「ッ、ははっ濡れちゃったな」
涙か雨かも分からない水が頬をつたる
hr「ごめんなさい神様」
hr「雨なんて」