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「どうしたの……おはよ?」
パジャマのままドアを開けて、母と渡邊さんを交互に見る。
「樋代……」
掠れた声で名前を呼んだ母の顔は真っ青だ。
「何?入って……まだ起きたばかりだけど」
母にそう言うと
「電話でなく、樋代さんと直接話をした方がいいと思ってね。早くから申し訳ない」
渡邊さんがそう言いながら、母の背中に手を添えて部屋へ入る。
「……どうぞ」
ぼさぼさの髪に指を通して、シュシュでまとめると
「朝ご飯、食べた?」
と母に聞く。
「……樋代」
母は答えずに、私のパジャマの袖を引っ張るとカーペットへ座らせた。
―― 朝から何も口にしないまま、向かい合って座らされてする話って、何?
「僕が話そうか?」
母の隣に座った渡邊さんが、母の様子を窺う。ゆっくりと首を横に振った母は、バッグの中から何かを出そうとして……やめた?
「……樋代、お付き合いしている人……いるのね……?」
バッグに手を入れたままの母が苦しそうに吐き出す。
―― ああ……そういうこと
―― 母に何かを要求したの?
―― 私を疑っているのと、心配しているのが半々というところかな
いくつものことが思い浮かんだけれど、母の切羽詰まった様子を目の前にして言葉が出ない。
「これ……」
と母が言うのと
「ああ……」
と私が言うのは同時だった。私と母の膝の間に置かれたのは、私と徹さんが写った写真数枚だ。
「はぁ……すっきり終わったと思っていたのに、お母さんにこんなの送ってきたの?福田徹、志麻子、どちらの名前だった?」
だんだんと早口になる自分が、必死に容疑を否認する容疑者のようだと感じて、ドーンと気持ちが重くなる。母の悲愴感漂う姿も見ていて辛い。
私はギュッとパジャマを握りしめてカーペットの上の写真をねめつけた。
コメント
4件
本っ当にサイテーなヤツら💢 借金地獄にとっとと墜ちろー
あぁあ〜想像したのと同じようなものだった…⤵︎ どうか違いますようにと願ってはいたけどこんな早くからだもね… 樋代ちゃん!落ち着いてきちんと全てを話そう。会社には沢山の目撃者がいて、あ!三神先生もいらっしゃる! 分かってくださるよ、お母さんと渡邊さんだもの🥺 にしてもほんとに…あの2人は…くっソ〜借金まみれになってドン底まで落ちてしまえ〜!!!
そっちに?諦めの悪い人だな💢