友情

､､､。

何でだろう。

いつもと何かが違う。

ゴーグルの様子が。

いつもあんなアホなのに。今日はおとなしい。

バトルを観てた時に気づいたんだ。

何も喋らなかったんだ。一人で行動してる。メガネ達は気づいていたのだろうか。

「メガネ。」

「ラ、ライダー？」

「ゴーグルの様子、おかしくなかったか。」

「う、うん、ボクも薄々気づいてたんだよ。あんなゴーグル始めて見たし、顔もいつもとは違かったし､､､なんかおかしいよ。何かあったんだ。」

それから色々メガネと話してた。

時々ゴーグルが不思議な場所に行くんだ。

あまりに気になってついて行った。

ゴーグルが猫背のままどんどん歩いてく。

一瞬ゴーグルが周囲を見渡した。慌てて電柱に隠れた。

そこで立ち止まり何かをしていた。ゴーグルがその場を離れた後にそこに行くと、

布を被った誰かの腕だった。

途切れてるとこは血だらけだ。オレの手も血で汚れた。

体がゾワっとした。気配もした。

オレの後ろにいたのはゴーグルだった。手に持ったのは血だらけのナイフ。

顔や服の血があらゆるところに飛び散っている。

ゴーグルはオレにも聞こえる様に舌打ちをした。ゴーグルがナイフを上げてオレに襲いかかった。

､､､？

オレは確かゴーグルに襲われたはずじゃ､､､

なぜか電柱の後ろにいたのだ。

オレは察した。多分、ループしてるって。

そのままついていくのはやめよう。誰かに知らせた方がいい。

メガネは話してるし、警戒はしてるから、Ｓ4にでも話そう。

「マーミー！ゴーグルが大変だ！」

「､､､？どうしたライダー？」

「ゴーグルが人殺ししてるんだ！」

「ライダー、冗談はやめてくれ、ゴーグルはそんなことはしない。」

くそっ、信じてくれねぇ、

「アロハ！」

「わっ！ライダー⁉︎急に何⁉︎」

「ゴーグルが人殺ししてるんだ！」

「はぁ〜⁈今日エイプリルフールじゃないんだから〜w」

「マスク！」

「ゲッ、何だよ〜」

「ゴーグルが人殺ししてるんだよ！」

「はぁ〜リア充って本当嘘つくの好きだよな〜どうせ嘘だろ〜？ 」

「スカル！」

「､､､なんだ」

「ゴーグルが人殺しして､､､！」

「､､､嘘をつくな。ゴーグルはそんなことするとは有り得ない。」

チッ、嘘じゃねぇのに､､､ ､､､！？

ゴーグル､､､！？いつの間に､､､！

また襲われた。

でもまたループした､､､このループから抜けるにはどうしたら､､､

「ライダー！」

「､､､？アーミー？どうした？」

「ライダー、すまんな。嘘と疑って。」

「､､､？もしかしてアーミー、お前､､､？」

「そうだ。貴様なら分かってると思うが実はワガハイもゴーグルに殺されたのだ。貴様に話された後に殺されたのだ。」

「なッ､､､オレが離れた瞬間にか､､､」

「ああ、アロハ達も今は殺される前と同じ表情だし、貴様に話された後に殺されたと思う。」

「じゃあこのループから抜けるには､､､」

「あいつを止めないとだな。」

どうやらアーミーもループしていたらしく、オレは殺されていたらしい。

アーミーがゴーグルを止める事に協力してくれた。心強い。

でも、あいつが見つからない。二人で別れて探すことにした。

しばらくして、オレはあいつがスクエアに居ない事が分かった。

アーミーに伝え、オレだけシティに行った。

だが見つからない。

一旦アーミーの様子を見にスクエアに向かった。すると、

誰も居なかった。

､､､⁉︎何でだ､､､⁉︎

「マーミー！」

呼んでも返事がない。もしかして､､､

オレはスクエア中を探索した。　　　､､､？

アーミーのベレー帽があった。

まさか､､､アーミー？

混乱していると足音が聞こえた。

「ゴーグル､､､？」

足音の正体はゴーグルだった。

「ゴーグル､､､！何でこんな事してるんだよ！全身血だらけで､､､！」

「､､､。」

何か言っている。でも何も聞こえない。

「うんざりなんだよ､､､！」

「､､､？」

「聞こえなかったか､､､！？うんざりなんだよ！！」

「みんなにアホアホ言われて、S +の調子乗ってる奴がいてさあ､､､！」

「ムカつくんだよ！アイツらも､､､！お前だってな！！」

まるでシャドウみたいな性格だったがシャドウではない。

どうやって止めたら､､､

「お前も殺してや､､､」

「る､､､」

「､､､⁉︎」

いつの間にかゴーグルに抱きついていた。

体が勝手に動いていた。

泣きながら。

「ごめんな､､､全部､､､オレのせいだ､､､」

「､､､」

ゴーグルもオレの背中に手を添えた。優しく。

「ライダー、ごめんね､､､俺もこんな事して､､､」

二人で大泣きしてた。

ゴーグルのナイフがいつの間にか消えていた。

手を離し、ゴーグルは泣き止んだけど、オレはずっと泣いてた。

ようやく泣き止んだ後は、普通のハイカラスクエアに戻り、

人も沢山いた。

「ライダー？何でここにいたの？」

ナイトビジョンが言った。

「いや、何でもねぇよ。」

「へへっライダーの笑顔、初めて見た気がする！」

「フン、そんなことねぇよ。ほら、バトル行くぞ。」

「ああ！」

「ライダー！」

「何だ。ゴーグル。」

「さっきはありがとうね！」

「､､､フン。」