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『』黒♀
「」桃♂
『資料まとめ終わったで。桃さん』
「えっ?あぁ、ありがとう黒ちゃん」
『、、、考え事でもしてたんか?良ければ相談乗るで。』
「、、、大丈夫だよ。あと一応先輩だからね。俺。 敬語ちゃんとしてね。」
『、、、はーい』
トコトコ
トコトコ
「黒ちゃん、、、」
『桃さーん!』ニコッ
頭の中だけでも、君は俺の隣で笑いかけてくれるだろうか。
満面の笑みで 『大好き』と言ってくれるだろうか。
生徒会に新しく入ってきた新入生。 その年は例年より少し暑かった気がする
『よろしくお願い致します。』
「っ!?」
一目惚れだった
暑さで上がっていた体温が、さらに上昇していくのが自分でもわかった
黒ちゃんは学校から徒歩5分の高層マンションに住んでいる
俺の家とは真反対だ
「はぁ、、、」
せめて魔法や黒魔術が使えれば、あの子は俺のものになるだろうか、、、なんて、嫌な妄想をする自分が憎い。
バス停近くのコンビニで買う棒アイス。
誰かに分ける訳でもないのにいつも2本買い、バスを待ちながら食べる。
1本目を完食し、2本目に入ろうとした時
『桃せーんぱい。』
「えっ?」
ずっと聞きたかった、大好きな声。
「え?黒ちゃん、、、?」
「なんでここに?俺と家真反対でしょ?」『暇だったんで、、、この時間なら桃さんいるかな思て』
「そ、そっか、、、」
真夏の暑い日に、バス停で2人きり。
心拍数が上がっていく。
『、、、あ。それ美味しそう。』
「あぁ、食べる?俺もう1本食べたから」
『え!いいんですか?』
「うん、いいよ。」
『やったぁ!じゃあ遠慮なく〜』
キラキラと輝く太陽に負けないぐらいの笑顔
「、、、眩しいな」
『えっ?』
「えっ?あぁ、太陽の事だよ」
思わず口に出てしまうほどに。
何となく、今言わなければいけない気がした
もうすぐ夏休みに入るころ。
「、、、黒ちゃん。言いたいことがあるんだけど」
『、、、ん?なんですか』
「、、、っ」
言葉が詰まって出てこない。
『、、、ふふっ』
「、、、え?」
『あははっ!』
「な、何がおかしいの!」
『、、、桃先輩。好きやで。』
「えっ?」
ずっと聞きたかった言葉。
言われるなんて、夢のまた夢だと思っていた言葉。
「え、、、黒ちゃん、本当に?」
『本当ですよ。信じてください。』
「、、、ポロポロ」
目から涙がどんどん溢れ出てくる。
止めようと思っても止められない。俺はなんて情けないのだろうか。
『桃先輩。夏休み一緒に出かけましょ。』
「、、、うん、うん!」
『LINE、、、これどうぞ』
「あ、ありがとう」
『先輩、、、耳、貸してください』
「え?うん」
『私、先輩となら、、、いいですよ』コソッ
「えっ?//」
『じゃ、またね。先輩』