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それではどうぞ











🇺🇸日本って日帝とそっくりだよな〜。

🇯🇵え”ぇ⁈


ある日、アメリカさんにそう言われた。


🇯🇵…まあ確かにそっくりですけど…他人なんで違いますよ。

🇺🇸だよな〜。


私がそう言うと、アメリカさんは歯を見せて笑った。



🇺🇸あ…すまん。ちょっと用事が入ったから席外すな。あとはい、コレ。


アメリカさんは手に持っていた砂糖を大量に入れたコーヒーを私に手渡した。


🇺🇸お前甘党だろ?だから砂糖沢山淹れたからな!


そうアメリカさんは言い残し、私を残して何処かに行ってしまった。







コクッ…





私はアメリカさんに入れてもらったコーヒーを一口飲む。



🇯🇵うわ…甘過ぎる。



私は顔を顰め、コーヒーを口から離す。



🇯🇵やはり甘党だなんて言わなければ良かった。



そう言い内ポケットに入れていた煙草を一本取り出す。


🇯🇵…とりあえず口内を直すか。



そう言い煙草を吸う。






スゥー…ハァー…






🇯🇵あ”ぁ…やっぱり煙草は偶に吸うのが良いな。



私はふふっと笑う。





🇯🇵にしても…最近よく日帝の話をするなあアメリカさんは。



この頃、今日のようにアメリカさんは日帝の話を口にしている。




🇯🇵日帝はもうこの世にいないのですがね〜。何故今だに執着するのか。



煙草の煙がモクモクと空中に消える。



🇯🇵あーあ。わざわざ何故私が名前、性格、好きな物を全て変えて今を生きているのか分かってないでしょうね。



そう呟く日本の目は、いつもの綺麗な紅い目ではなく、曇り濁った色をしていた。



私は何もかも捨てて、綺麗さっぱり1から歩みたいんだ。


平和に生きたい。




だから”日帝”という人生も捨てた。




🇯🇵だから今更日帝に会いたいと願った所で叶わぬ願いだ。区切りを付けろ…米国。






…いや、名前や姿が違うだけで、米国は願いを叶えているのか。


そう思うと少し、何故か笑いが込み上げてきた。



🇯🇵あはは、良かったな米国。知らないままに叶っているぞ。








いつもお前の側にいる日本が、お前が会いたがっている男だという事を。











『終』





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