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『ストーカー』: 緑黄

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『ストーカー』: 緑黄

1 - 『ストーカー』: 緑黄

♥

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2025年02月01日

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🎼BL注意

地雷さん🔙

通報・拡散等お辞め下さい

以上が守れる方のみどうぞ


─────────────────────



緑黄 ( 紫桃、赤水 )


黄、桃、水先天性女体化


学パロ



─────



黄side



「そういえば、らんらん!こさめちゃん!!」


「おわぁみこと!……え、もしかしてまた?」


「またって、あの噂の…?」


「そうなんよ、今日来る時の電車からずっとで……」



二年生になってから私、みことは今日までずっと悩んでいることがある。


それは、所謂ストーカーみたいな、そこまでひどくはないねんけど…。



「ずっと視線感じるんやろ?気持ち悪っ……しかも学校まで着いてくるんでしょ?」


「うん、なんなら教室入るまでずっとだから、多分この学校の生徒なんやろうなって…」


「でも私たち3人で移動してる時は感じないよね…なんなんだろ、ほんと」



3人で話していると何やら廊下でざわざわ。

これは多分、お昼を終えた生徒が帰ってきたわけじゃなくて……



「!なつくん!らんちゃん、いるまくんもいるよ!」


「あれほんとだ、ごめんねみこと、ちょっと会ってきてもいい?」


「ええよ!彼氏に会えて嬉しいんやろ?」



そうにこにこしながら返すとらんらんは顔を真っ赤にしながらこさめちゃんを連れて廊下へ出ていった。


らんらんとこさめちゃんの彼氏、いるまくんとなつくんは顔が整ってて学校の人気者。道を通れば女子が群がり、教室にいても学年問わず女子が訪れる。


あともう1人、居るらしいんやけど、そもそも3人と私は接点無いからよく知らないんよな。


それにしても、らんらんもこさめちゃんもあんなかっこいい人たちと付き合ってて凄いなぁ。

まあ2人とも可愛いから当然やけど!!



1人でしていた脳内会議を終了し、授業の準備を始めた。




─────



緑side



「〜で、らんの友達がストーカー被害に遭ってるらしいんだけど、お前らなんか知らねぇ?」


「こさめが言ってたやつか。つってもなぁ……すちは?」


「でもらんちゃんが言うにはこの学校の人なんでしょ?ならそんなやばいことする、なんてことはないだろうし、見つけるのは難しそうだよねぇ。」



いるまちゃんとひまちゃんの彼女の友達がストーカー被害に遭ってるらしい。

さっき教室に帰る途中に女子に囲まれ、困っていた時に突撃してきてそのままちょっと話しただけだからよくわからないけど…。



「だよなぁ……てかすち、あの子はどうなったん?」


「ん?あぁ、今日も可愛かったよ?」


「いやちげぇよあほか。上手くいきそうなん?」



あの子、はおれが最近気になっている女の子のこと。一緒に登下校していると伝えてから進捗を聞いてくるようになった。



「う〜ん、進展は無いけど……まあ、ゆっくり堕としていけばいいかなぁって。」


「うわぁ引くわ……こさめにもそんなこと思ってねぇよ。」


「でも最近、すごく周りを見渡してるんだよね。それに早足だし。様子がおかしいんだけど、大丈夫だと思う?」


「え、それあれじゃね?その子もストーカーにあってるみたいな」



え?でも、それっぽい人は見てないけどなぁ…。まぁそうだとしても俺が守ってあげるし。問題は無い。



「まぁすちがまもってやるんだろうし、問題ねぇだろ。」


「まぁねぇ」



明日は話しかけてみようかな。





───と思ってたのに。




─────



side無し(桃side)



次の日、みことは茶色の髪をした男子と登校してきた。



「らんらん!こさめちゃん!おはよ〜!」


「え、っとみこと?その人は…」


「あれ、言っとらんかったっけ?幼馴染のくにくん!昨日ストーカーのことを相談したら、今日から一緒に登校してくれることになったんよ!」


「初めまして、くにです!桃瀬さんと、雨乃さんだよね?いつもみこちゃんをありがとう!」



みことと雰囲気が似てふわふわわんこのような人だなぁ。


でも優しそうだし、安心かも。



「くにくんよろしく!!安心やわぁ、ずっと心配しとったもん!なぁらんちゃん?」


「うん、こちらこそこれからもみことをよろしくね?」


「もぉみんなして私のこと子供扱いする!」



その後しばらく雑談をして、くにさんは自分の教室へ戻っていった。




お昼を食べ終わり、3人で話していると今日も廊下がザワザワと騒がしい。



「!らんちゃん、いるまくんおるで!なつくんもおるし会ってこようかなぁ」


「ほんとだ、でも今日もみこと1人じゃ……」


「ならみこちゃんも一緒に行こ!ね?」



そっか、みことも連れてけば1人にならないし、ストーカーのことも相談できるし一石二鳥かも。



「うえぇ?!まぁええけど…」


「やったぁ!ほら、早くいくで!!」


「えちょ、待ってよ2人とも!」





「なつく〜ん!!!」


「お、こさめ!っちょ飛びつくなってw」


「早く会いたかったんだもん!」


「いるま!」


「うぉ、らん」


「ねぇ他の女の子と距離近くない?」


「、w、なに、嫉妬してんの?別にらんが1番だしあんな奴らどーだっていいだろ?」



ちょ、急にそう言うこと言われると照れるんだけど…///



「ん?こさめ、こいつは?」


「あ!そう、みこちゃん!」



こさめの声でみことのことを思い出した。



「みこと?」


「おぁ、ぅ、初めまして!黄咲みことです…!初めま──っわぁ?!?!」



私の横でみことが自己紹介をしていると、後ろから何者かからの衝撃を受けた。



「ちょ、すち?!何してんだよ!」


「………みことちゃんって言うんだ、名前知れて嬉しいなぁ。」


「え、え???」



見るとみことをすちが抱きしめてる……取り憑いてるように見えるけど。


ってそうみこと!すちと面識ないじゃんだから固まってるのか…!!どうしよ……



「ちょ、一旦みことから離れぇよ。」


「えぇ、どうして?」


「いいから、ほら」



なんとかなつが無理やりすちを引き剥がした。



「………はっ、ぅ、らんらぁん!!!」



そして我に帰ったみことが涙目で私のもとに抱きつきにきた。可愛い。



「おわちょ、……ん、大丈夫?」


「ん……」



一方すちはというと、こさめといるまとなつからしっかり説教を受けていた。初対面で抱きつくな、と。


それに対して



「やだなぁ、初対面じゃないよ。いるまちゃんとひまちゃんには話してたのに。」


「はぁ?話されて………え、はもしかして気になってる子って」


「そう、みことちゃん!一緒に登下校してるって言ったでしょお?」



一緒に登下校………?????



「ほぇ……???」


「え、みこちゃんすちくんと登下校してたん?」


「?!しとらん!!私ずっと1人で来てたよ?!」



え??ちょっと待ってどう言うこと??



「……すち、もしかしてだけど……あんたがみことのストーカー??」



恐る恐る口を開くと今度はすちがきょとんとした顔で



「ストーカー??そんなわけないじゃん。ねぇみことちゃん?」


「ひ、……もしかして、ずっと、私のこと見てたのって」


「見てたよ?だってみことちゃんが1人で歩いてるの見てたら心配になっちゃったんだもん。だからずっと守ってあげてたの!」



……ちょっと待ってドン引きなんだけど。

つまりすちは無意識でみことのストーカーしてたってこと?…怖。


周りを見ると私以外もドン引きしているようでみことはいまだに私の腕の中で震えている。



「ずっと一緒に居たし、そろそろみことちゃんに話しかけても良いかなって思ってたのに………朝の男だぁれ?」



途端に雰囲気が変わる。またみことに手を伸ばしてきたから必死に抱きしめて守る。



「ねぇ誰なの?みことちゃんと居る男は俺だけで良いでしょ?本当はいるまちゃんにもひまちゃんにも見てほしく無いから会わせはしなかったのに。」


「ちょ、すちくん?一旦落ち着かん?ほ、ほら、もうちょいで授業始まるし…!」


「そ、そうそう!こさめの言う通り、一旦戻ろうぜ?な?」



こさめとなつが今にもみことを連れていきそうな雰囲気を出しているすちを止める。さすが息合ってるなぁ2人……なんて他人事のように思っていると無理やりみことを抱きしめていた腕が払われる。


それから、すちがみことを引き寄せて──



「ん、……帰り迎えに行くね?俺が守ってあげる」


「ひ、ゃ……」



頬にキスを落とし、抱きしめそう呟き教室へと帰っていった。


みことを見ると酷く怯えて震えている。



「みこと、大丈夫?!」


「ら、らんら……っ」


「みこちゃん、今日はこさ達と帰ろ?すちくんから守ってあげる…!」


「みこと大丈夫か?すちが悪かった」


「い、いるまくんが謝ることやないし、…!」


「いやほんと、あいつみことのことになると盲目になるから、……帰りあいつの気引いとくけ、早く帰りな」


「うん…!ありがとう」



みことを怖がらせたすちなんかにみことは渡さないんだから……!

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