久々のノベルで意外と難しくて疲れた
WiFiが5Gになったのが嬉しすぎて
前に深夜テンションで書いた小説もどきです
結構長いと思う……??
気になる人だけ見てください
💛=サイモン
💜=ダープル
学パロ、死ネタ。結構長い
シリアスです。自己解釈です。
地雷さんは飛んでけ
ある豪雨の日、アイツは死んだ。
地面の水で滑って曲がりきれなかった車に
轢かれて。
轢き逃げで、通りかかった人が
見つけて通報したらしい。
アイツの命日からずっっと雨が降り続けてる
豪雨が降り注いで、外に出るだけでも
体に水が当たって痛いくらいだ。
…これは余談だけど、俺はその日から
アイツの霊が視えるようになった。
💛「な〜んでお前がいるんだよ…」
💜「知らん。」
💜「でもいーじゃん。また会えたんだし〜」
💛「まぁたしかにそれは……」
💛「ってかお前も無様だったよな〜、
車に轢かれて死ぬとか。」
💜「轢き逃げした方が無様だろ。」
💛「そりゃそうだけど…ってかアイツ…
轢き逃げしたヤツ、捕まったの??」
💜「知らん。けど捕まったと思うぞ?」
💛「なんだよもやもやするなぁ…」
💛「…今日も雨なんだ…」
💜「んぇ?そうなん?」
💛「ちゃんと窓見ろ。ずっと豪雨。
マジで外出るだけで死ぬ。」
💜「うわー…当たったら痛いやつだ。」
💛「…そういや、死んだ人とかって
なんかやり残したこと〜とかあったら
霊になってそこら辺彷徨ってるんだよね?」
💜「え?お前そんなこと知ってたのか!?
てっきり知るよしもないかと…」
💛「失礼だなおい。」
💜「事実だし…で、えーっと…
まぁその通りだな。
おめーには俺しか視えないかもしれんが
そこら辺の交差点めっちゃ居るぞ」
💛「え、マジ??」
💜「マジ。…ていうか
いきなりそんな話し出してなんなんだよ」
💛「あ、そうだった。お前も現世でなんか
やり残したこととかあんの?って話。」
💜「やり残したことか〜…
今俺がここにいるならあるんだろうな。」
💛「なんだそのテキトーな返事…」
💜「でも思い出せねぇんだよこれがな〜…
……。」
💛「ん〜〜…彼女できなかったこととか?」
💜「うるせぇ黙れ。」💛「あ、図星だ。」
💜「…あ、思い出した。お前と掘った
あのタイムカプセルあるだろ?あん時
掘り返すまで死ねないわ〜(笑)
みたいなこと言ってたと思うんだよ。
多分それ。」
💛「えぇ…(困惑)んな事を心残りに…??」
💜「べっつにいーだろ。」
💛「でも〜…あ、友達に
呼び出されてたんだった。すぐ終わるから
そこで待っといて」
💜「お〜」
💛「分かってんのか…??」
💛「………良かった。」
💛「タイムカプセルを掘り返す〜なんて
叶うハズない…。」
💛「だってあのタイムカプセルは__」
数日前
💜「こんなんでいいのか?」
💛「大切な物埋めたんだからいいだろ。」
💜「大切な物…か。…そういやお前
何埋めたんだ?めっちゃ気になる。」
💛「は〜??まぁ別にいいけど…
えっとね〜…僕はあれ埋めたよ、
みんなで撮ったプリクラ!!僕がいっちばん
盛れてるやーつ!
はい!教えたんだからダープルも!!」
💜「え、無理無理無理無理無理
教えるわけないだろバーーーカ」
💛「なんだコイツやけにムカつくな」
💜「ていうかこのタイムカプセル
いつ掘るんだ?」
💛「ん〜〜…僕らどっちも
「掘りたい」ってなった時かな〜」
💜「…っていうと?」
💛「僕が「掘りたくない」って思ってたり
お前が「掘りたくない」って思ってたら
掘っちゃだめ〜〜、おk??」
💜「安直だな。お前らしい。」
💛「殺すぞお前。」
現在
💛「…お前が……また…あの日みたいに…
ダープルがまた僕の前から消えるなら…
話せなくなるなら、掘らなくていい。
掘りたくない。それでいいんだ。」
💛「たでぇま〜〜」
💜「やけに早いな。なんの用だったんだ?」
💛「え〜〜??知〜り〜た〜い〜??」
💜「なんかムカつくからいい。」
💛「まぁまぁ!!…って言うかお前は
タイムカプセル掘り出したい?」
💜「ん?そりゃまぁ…掘ってやりたいな。
お前に中を見られる前に…」
💛「そんな恥ずかしい物埋めてんだ?」
💜「断じて違う。」
💜「お前はどうなんだよ。」
💛「ん〜?僕はやだ〜!だって用意とか
めんどくさいじゃん。」
💜「お前らしくていい加減な理由だな…」
💛「喧嘩売ってる??」
何日も、何日も、その場凌ぎで乗り越えて、
その都度、重くなってくお前の顔は
耐えられないほど辛かったけど、
それよりもお前がいなくなって話せなくなる
方が、僕にとって何倍も、何百倍も辛い。
だから、少しだけ、我慢してくれないかな
ある日、暗い顔のお前に言われたんだ。
💜「…そ、そろそろ、掘り返さないか?」
💛「…は?何の話?」
💜「タイムカプセルのことだよ…
そろそろ掘り返して、早く成仏して…
な?そろそろ成仏しないと…
お願い…だからさ…」
お前にしては珍しく「お願い」を使ったよな
僕は勿論驚いたよ、普段そんなこと
言わないのにね。
💛「…なんで?別にここにいても
いーじゃん…僕も別にいいし…
周りだって見えてないんだから…」
それでも僕はつらつらと言い訳を並べた。
今思い出しても格好悪いよね。
でもお前にも理由はあった。
ちゃんと、成仏したい理由が。
💜「ダメなんだよ…。…霊が現世に
留まり続けると、悪霊になる可能性が
あるし…、それに故人の友達や家族にまで
被害が及ぶんだ…。だから…だからさ…」
お前はヘタクソな笑顔でそう言ったよな。
べっつに泣いてもいいのに。
謎にプライドあるよな、お前って。
💛「…ぼ、僕は別にっ……ダープルが…
お前が消えたら…お前が居なくなったら
どーしたらいいんだよ…
お前みたいに気軽に言い合える中なんて…
オレンだって、
彼女のことでいっぱいだろ? 」
お前は泣かなかったのに、わざわざ
笑顔まで作ってくれたのに僕は泣いちゃった
みたい。目がぼやけて何も見えなかった
お前を見る元気すらなかったよ。
💜「…俺だって、お前と話してたかった。
天国や地獄なんてなーんにもないじゃん…
地獄は労働を強いられて、天国は暇だろ。
…そんなとこに行くくらいなら、
お前と居る方が…お前と居る方が楽しい。
でも…危害は加えたくないんだよ。
俺の我儘で、俺の知り合い、親友、全員
被害を受けでもしたら?
そんなことになったら……俺は…俺は……」
お前の顔は見えなかったけど、声から
泣いてるんだろうなって分かった。
お前もどうせ俯いて、顔が見えないように、
顔を見せないようにしてるんだろうなって
思った。僕らって変なとこ似てるよね。
💛「……分かった…。掘る。」
💜「…い、いいのか…?」
💛「僕たちの我儘でカンケーない人にまで
被害にあったらなんか…あれだし。」
💜「…分かった。シャベル持って来い。
タイムカプセルのとこには俺が行っとく。
待ってるぞ。」
💛「人使いが荒いなぁ……ただでさえ豪雨
なのに…まぁ、仕方ないかぁ…」
💜「あ、「掘る」つったのはお前だからな。
俺に責任押し付けんなよ。」
💛「……わかってるって。」
シャベル取りに行く時、このまま帰っても
いいんじゃないかって思ったんだ。
話せなくなるなら。消えるなら。って、
でも、僕がそんなこと考えてたら、
お前にも被害が及んで、周りにも…
って広がってくんだなって思ったら、
持っていかないとなって思えたんだ。
お前の所為だよ。
💜「…時間、かかったな…」
掘り返せた時にはもう既に夕方だった。
それでも雨は降るばっかりで、止むことは
なかった。
でも、お前と僕がカプセルの中を見た時、
少しだけ雨が弱まった気がしたんだ。
なんでだろうな。不思議だよな。
💜「…やっぱり、ここに埋めてたんだな…」
💛「何埋めてたんだよ。」
💜「うわ!?急に来るなって…」
💛「!…お前、これって…」
お前のタイムカプセルには初めてみんなで
遊びに行った時の思い出が入ってたよな。
それほど大切にしてたんだろうね。
お前、忘れ物とか全くしないタイプなのに、
これだけは無くしたくなかったんだなって
ちょっとだけじ〜んと来たよ。
💜「……ま、まぁ…ありがとな。」
💛「……………ぅ…ぉぅ…」
僕は小さく返事する事しかできなかったね。
僕の方が「テキトーな返事」だったよ。
💜「…そろそろ、逝く。…じゃあな。」
💛「…………」
お前が去ろうとした時、また雨は強まった
気がしたんだ。本当に不思議だな。
そんで、僕は不覚にもお前の腕を掴んだん
だったね。
💛「ま、待って!!」
💜「………なんだ…?」
💛「あ…そのッ……あ、雨が…」
💛「…雨が、止みませんね…」
💜「!!」
変な事言っちゃったね。迷惑なのは
わかってたのに。僕にしては上出来だったんじゃない?普段の僕なら知りえない、
言わない、言う必要の無い言葉を
思わず零したんだから。
💛「………」
💜「…そうだな。」
💛「…?」
💜「……でも、もう、晴れるぞ。」
お前って意外とロマンチストなんだね。
だからあんなこと言ったんだと思うんだよ。
💛「…ぁ……」
💜「…泣くなって。俺だって、俺も…、」
💜「…もっと、生きたかったな。」
💜「…じゃあな。また、どこかで。」
💛「……!……また…またなッ…!」
そしたら雨はすっかり止んで、
赤い太陽が肌を焼く。
穴を埋めてから家に帰る。
前に進む。そうだ。
お前が死んだことなんか、
お前が消えたことなんか、
乗り越えてやるよ。
そんな事を思っているばっかりに、
授業の内容が頭に入ってこない。
先生も、友達も、親友も。
みんな察して僕のことを慈悲の目で見つめる
それだけ。
僕はふと思ったんだ。こんなことを考えてる
以上、お前のことを乗り越えられてない。
ずっと前に進めてないんだ。
進めてると思ってただけで。
本当は、本当は、お前が消えたあの日から
ずっと時が止まって、
お前が今もいてくれたらいいのにって
…僕は弱いよ。みんながいなくなったら、
僕の生きてる価値なんて無くなる。
それに、僕、なんだかみんなに酷いこと
した記憶があるんだ。うっすらだけどね。
そんな弱い僕だから、みんなが必要なんだ。
…いや、みんなじゃない。
ダープルがいいんだ。多分、お前が1番
僕に元気をくれた。消えなかったら、
もっと話せたなら。
そんなことをまた考える。
どんな事を考えてもお前のことに
繋がってしまう。これだからダメなんだ。
これからもダメだ。いつまでもお前のことを
乗り越えられない。ずっと、いつまでも。
僕は弱いからさ、つい思っちゃうんだ。
「晴れなかったら良かったのに。」
「雨が止みませんね」
「もう晴れますよ。」
「もう晴れますよ。」の意味は自己解釈です。
𝑭𝒊𝒏.
コメント
1件
え、泣きそ… 天才やんけぇ…… 「もう晴れますよ」の意味って自己解釈なんですか!? やっぱ天才ですよね!?