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生きること
ふと、1年前の菊の言葉を思い出す。
「自分がいつ死ぬか知りたいと思いますか?」
今ならすぐに答えられる。一言一句逃さずはっきり言えただろう。
絶対に知らない方がいい。と
寿命が見えた事によって、自分がいつ死ぬのかなんて知らない方が幸せだったのだと、
だが俺は、自身の死じゃなく好きな人の死
が見えてしまったから。
ガチャ
反射的に振り返ってしまった。
そこには目を丸くした菊が立っていた。
「あ、すみません、驚かせてしまいましたね。」
「いや、大丈夫だ」
今さっき会議室でみたいばかりなのに、菊の顔色はいいとは思わなかった。
「お前こそ、顔色…悪いぞ?」
失礼だとは思ったが、何故か口から出てしまう。
流石、お喋りな国で有名なイギリスなんだ。と、自分でも確信した。
「私ですか?たしかに今朝から体調は良くなかったかもしれません。」
「でも私は元々肌が白いじゃないですか、鎖国してから外にはあまり出ていませんから。」
そう、笑いと共に誤魔化された。
その後の会話は何も覚えていなかった。
どうでしょうか
投稿が遅くなり申し訳ないです
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