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俺はnaにこの目の事を話した…
そして病院で起こった事も…
na「で?shkの目が緑だから大人達はそんな事すんの?」
sh「…うん。」
na「こんなに綺麗なのに?」
sh「ちょっと…近いって。」
na「あ、ごめん!うーん…でも俺そんな話聞いた事ないし、別に何も悪い事起こってないのにな。」
naは立ち上がり何やらタンスからポイポイと服を投げ始める。
sh「何してんの?」
na「shkの服だよ。緑の目だからって俺と何も変わらないじゃん。」
naがまたこちらに戻ってきてじっと俺を見つめる。
sh「な、何?」
na「着替えの準備は出来たし…お風呂に行くか!」
sh「へ?ちょっと、na!?」
naは俺をまたおんぶして部屋を出ていく。出来れば俺はna以外の人には会いたく無いのに…。そんな事はお構い無しにどんどん進んでいく。
なんとか誰にも会わずに行けたもののまだ不安で一杯だ。naは俺を椅子に降ろすと自分の服をさっさと脱いでいく。
na「ほら!shkも早く脱ぎなよ。」
sh「え!?い、一緒に入るの?」
na「当たり前でしょ?ほら、早く!」
俺は人前で裸になる事なんて無かったから恥ずかしくてゆっくりと服を脱ぐ。『じれったいなー』とnaが俺の服を一瞬で脱がしてしまった。
na「よし!準備はOKだな。」
sh「は、恥ずかしい…」
na「恥ずかしくない!ゆっくりでいいからこっちまで来てー」
naは大きな扉を開けて急いで中に入っていく。俺はゆっくりと進んでいると、 naが戻ってきて近くの洗い場まで椅子を持ってきてくれた。
na「じゃ、そこ座って。」
足に怪我をしているのもあり、上手く洗えない部分はnaが手伝ってくれて何とか洗う事が出来た。
全て洗い終えて着替えを済ませる。naにまたおんぶされながら俺達は部屋へと向かった。
?「あら、na??お友達?」
帰る途中で声をかけられる。俺は咄嗟にnaの肩に顔を埋めた。
na「そう!派手に転んでさ、ドロドロだったからお風呂入ってた。」
?「そ。洗濯はまたカゴに入れておいてね。」
na「はーい。」
足音が遠ざかりnaも部屋に向かう。
na「いつもはこの時間にはいないんだけど、びっくりさせてごめんね?」
sh「だ、大丈夫。」
na「もうすぐだから。」
急足で部屋に戻るとnaは俺をベッドに降ろし救急箱を手に持ってくる。
na「ほら、包帯巻くよー。……そういえばshkは帰る所あるの?」
sh「…ない。」
na「なら、ずっとここにいればいいじゃん。」
sh「へ?」
na「ね?いいでしょ?」
sh「俺がいるとnaに迷惑かかるかも…」
na「大丈夫だって。」
俺はその言葉を信じていいのか…でも、naといればなんだか大丈夫な気もして俺は首を縦に振った。
naが夜ご飯を部屋に持ってきてくれた。親とは一緒に食べないのか聞くと食べる事はないそうだ。いつも出払っていてあまり顔を合わすこともないらしい。
na「さっき病院の話は聞いたけど、その前はどうしてたの?」
sh「教会があって誰もいない時はそこで寝てた。」
na「あ、教会ってkrの?」
sh「確か子供の名前、そんなだった。」
na「俺あいつと友達なんだ。知り合いなら今度会う?」
krの父親の顔が脳裏に浮かぶ…。あの目、あの言葉…きっとkrには俺に近づいてほしくないのだろう。
sh「いや…やめとく。」
na「なんで?あいつ面白いよー。」
sh「krのお父さんにすごい睨みつけられたから…」
na「だーかーら。大人の事は無視したらいいじゃん!大事なのはshkの気持ちじゃない?」
sh「俺の気持ち?」
na「そ!shkが気にしてるのはkrのお父さんでしょ?お父さんの気持ちなんて今はいらないんだよ。」
なんだか難しい事を言われているようで俺は理解が追いつかなかった。
na「とりあえず、krと会おう。そっから考えればいいじゃん!」
sh「…わかった。」
なんだか楽しそうなnaを見ていると俺の不安も不思議と少し和らいでいく。
na「じゃぁ、食器置いてくるからベッドで先に寝てていいよ。」
sh「…ありがとう。 」
naが部屋を出る。俺は布団に入り、辺りを見渡す。今までこんなに充実した一日は過ごした事無かった…。何よりもnaがいてくれたからきっとこうして不安も少し取り除けているのだと思う。
目を閉じて幸せを噛み締めるように布団を握り眠りについた。