こんにちは!主です!初めてノベルで作るので、操作があまり分かってませんが多分大丈夫です。
太中
深夜にファッと出てきた話を書きなぐったものです。
深夜テンションだったので所々文が変かも…
太宰さんが不眠症
太宰視点
22歳軸
付き合って無いです
誤字、脱字あったらごめんなさい
めちゃくちゃ甘々!!ではないです。でも尊いです。可愛いです。公式の太中をちょっと甘くした感じ。(伝われ)
ハッピーエンドなので安心して見てね!
大丈夫よ!って人はスタート!!
今、こうして眠れているのは、紛れもなく中也のおかげなんだ。
私が離反して四年間。中也とは一度も会わなかった。いや、会わないようにしていた。
次会ったら、なんて顔されるだろう。どのような言葉をかければいい?なんて考えて。最悪の結末にならないよう、ずっと逃げていた。また会って関係が崩れるなら、いっそ会わないで、関係は続いてるなんて思っていればいい。
切っていないから。
切れたわけではないから…
中也への愛は本物だった。
だから怖かった。どうすればいいか分からず、一度は、いや、今も愛している元相棒を置いて、自分は光の世界へと歩んだ。唯一の友達が最後に教えてくれたから。
普通なら友達か相棒、どっちを選ぶのだろうか。相棒の方が多いのだろうか。だが、相棒には、友達以上の信用がある。だから相棒を置いていっても、きっと来てくれる。
そう私は思って、友達に導かれた方へ行った。
…だが、こうして過ごして、分かった、いや、理解しきれていなかったことが、相棒と離れ、四年間の時を経てようやく気づいたんだ。
「相棒は、二人が揃ってようやく大きな力を使え、どこにも負けない膨大な威力となるが、片割れだけだと何も出来ない。」と言うことに。
何でこんな簡単なこと、気付けなかったんだろう。私は新しい所でも相棒を作り、共に事件を解決しているが、私の片割れは違う。
私が離反し、消えても彼は私だけの片割れとして、他に相棒を作らず、十分な力を発揮する事が出来ないまま、あの四年間を過ごしたんだ。
そんな事実を自覚し、さらに心が痛くなる。余計苦しくなる。私の頭は要らない所までくるくると思考が回る。おまけに社員寮はマフィア時代のセーフハウスと比べたら凄く壁は薄いし全体的に古い。車の走る音、足音、床のきしんだ音。変な所まで脳が回転し、全く眠れない。
そんな時にいつも頭に浮かぶのは、あの小さくて五月蝿くて一途で、何だかんだ一番そばに居てくれた、私の片割れを思い出す。
彼のぬくもり、赤ちゃんみたいな体温、暖かい、ひだまりのような匂い、栗色の、良く手入れされていたふわふわの髪。思い出すだけ会いたい衝動が強くなっていく。
嗚呼、会いたい。会いたいよ。
あの手は、匂いは、マフィアに居たときの眠れない私に、いつも寄り添ってくれて。いつの間にか緊張が溶けていき、頭の回転も遅くなり、静かに眠りに着かせてくれた。
だが勿論現在、そんな彼も要るわけがなく、眠れない日々が続いていた。
探偵社の皆はすぐ心配してかけよってくる。気持ちは嬉しいが、私は素直に受け取れなくて。何かが拒否していて、気持ちが悪かった。
それから不眠症のことは隠して過ごした。だが躰は正直で、正直もうぼろぼろだった。
そんな時、ずっと怖くて逃げていた、彼と四年間ぶりに再会した。
彼は今まで通りに接してくれていた。正直、とても安心した。
それから少しして、私達は週に何回かどちらかの家(9割中也宅)に遊びに行くまでの関係に戻った。
四年ぶりに一緒に寝た時。
やっぱり中也には隠せていないのだろう。中也が柄にもなく睡眠のことについて心配してきた。「大丈夫だよ」って言ってやれば、彼は何も言わず側に寄って、私の手と指を絡め、もう片方の手でゆっくり頭を撫でてくれた。
わかっているから。
今まで無理してきたのも、さっきの「大丈夫」も嘘だってわかっているから。
自分だって苦しかっただろうに、相手を最優先に、自分のことを後回しにする。それを私もなんとなく分かるから。私も中也の頭を撫でた。
そしたら中也はどうしたと思う?…泣いちゃったんだ。
今まで辛くて辛くて。でも自己犠牲の強い彼は唯一何も気にせず喋れる私が居なくて。
一人で抱え込んで。本当は泣き虫な君は泣くことも我慢して。
…お互いに同じ位辛かったんだ。それをお互い分かっているから。
嗚呼、彼の手はなんて暖かいのだろう。
久しぶりに人の体温を感じた気がした。手を握っているだけなのに、瞼が降りてくる。
四年間の疲れが一気に押し寄せてきたみたいだ。
嗚呼、こんな幸せな睡眠はいつぶりだろうか。
置いていって、本当にごめん。
そんな感情を込めて、小さな彼をぎゅっと抱き締めた。そうしたら、彼も抱き返してくれた。そして、
「おやすみ」
と一言だけ。でも嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
「おやすみ、中也」
私の小さな片割れ。すぐ怒るし、鈍感だし、相手のことを最優先に考えて、自分が倒れるまで止まらない馬鹿。
…でも、誰よりも我慢して、努力して、愛について人一倍不器用で、
一途な私の狗であり……大切な相棒。
以上になります!
最後までみてくれてありがとうございました🙇
それではばいばい!
コメント
16件
んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ"ぁ"ぁ"ッッッッッッッッッッッッ!!!尊い( '-' )スン
尊いが詰まってますね...最高でした!!