皐月(あーあ、結局逃げてばっかりで成長のクソもないな…、みんなもきっと俺の事何とも思ってないんだろう…、こんな自分が嫌になる、女々しくて、クソだ…)
そう思いつつオリの横道で頭を冷やしながらタバコを吸う
皐月(このまま戻ってもなぁ、でも戻らないと皆不審に思うよな…)
ふと誰かの気配がすると思い横を見ると
十亀「皐月…?」
俺は返答もせずそのままタバコを吸う
十亀さんが何も言わないのはきっと俺がクソだからだろう…
皐月『…、俺がこんなクソで幻滅した?』
十亀「……」
皐月『そりゃ、そうだわな、未成年がタバコ吸ってるの有り得ないよな、それに加えて風鈴生で、俺はダメな人間だよ』
まともに十亀さんの顔を見ることが出来ない…、俺は本当にダメな人間だ…。
十亀「…、確かに驚いたよ、初めて会った時うっすらタバコの匂いがしたから何処かで誰かの匂いを付けてきたのかなって、でも、俺はそんだけで皐月を嫌いになったりしない」
皐月『……ッ』
十亀の顔を見ると真剣で、嘘偽りが無い様で…、
皐月『…、ごめん、十亀さん、少し抱き締めてもらっていいっすか』
十亀「うん、勿論いいよぉ」
そう言って俺を抱き締めてくれる十亀さん、暖かい、この優しさを求めてたんだな俺は。
誰かに必要とされたかった、誰かに求められたかった、誰かに…温もりを求めてた……。
十亀「ねぇ、皐月」
皐月『…ん』
十亀「さん付けじゃなくて条って呼んでよ、そうやって呼んで欲しい」
皐月『…///わかった!呼ぶ、けど恥ずかしいからちょっと待ってて///』
十亀「取り敢えずみんなのとこ帰ろうね」
皐月『…、うん』
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