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「ウタは本当に歌が上手いな。聞いていて心が洗われる」



一面に花が咲く野原の中心で、歌っていたウタに、俺は素直な感想を言った。ウタは得意げに笑っている。



「私は赤髪海賊団の音楽家だもん! 音楽でみんなを幸せにするのが私の仕事!」

「素敵な仕事だ。そんな歌姫にプレゼントをあげよう。しゃがんでごらん」

「うんっ」



しゃがみこんだウタの頭に、つい先ほど作った花かんむりを乗せる。いやあ。妖精さんかな?



「どう? カワイイ? 似合う?」

「ものすごくな。妖精と見間違えたかと思うくらいだ」

「えへへっ」



いやあ本当に可愛い。マジでこの子がシャンクスの娘なの? ちょっと可愛いがすぎると思うんだが。



「ジェイデン」

「はいはい、どうした?」

「花かんむりに似合うような髪にして」

「仰せのままに」



俺の返事を聞いて満足そうに笑うと、ウタは再び歌い始めた。……やっぱり綺麗な声してんなぁ。



「はい、出来たぞ。お姫様」

「わあっ! ありがとう、ジェイデン!」



出来上がった髪型を見て、ウタはとても嬉しそうだ。みつあみをおさげにしてみた。簡単なみつあみもちょっとふわふわっとアレンジさせたらかなり可愛くなるからな。



「嬉しいから歌っちゃお!」



どうやらまた歌ってくれるらしい。今度はさっきよりもテンポの速い曲で、聞いてるだけで楽しい気分になってくるような、そんな歌だった。

いつまでも聞いていたいけど、ウタも俺ももうそろそろフーシャ村を出るんだよな。赤髪海賊団の方が出航の日が早いんだっけか。

またルフィが駄々をこねなきゃいいが……。

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