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単独任務5日目(夜)
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探索が出来る時間帯になると、3人はいつもの部屋に集まって情報を共有した。
鍵を盗めそうなルートを見つけた以外特に目立った進展はなく、それでは鍵を盗みに行こうとなった所で、レイナは今日の昼頃からずっと質問しようと思っていたことを質問した。
「ライネが昨日市長の側近やってたってハスネさんから聞いたんだけど、その事って報告されてたっけ?」
若干、圧も混ぜつつ訊いてみる。
「ライネ、主人の側近やってたの?」
どうやらカイクも知らなかったようで、少し驚いたように言う。
言い逃れは出来ないと感じたのか、ライネはため息をついてから口を開いた。
「主人の側近したことがあるのは隠してた。ごめん」
「なんで隠してたん?」
カイクが訊くと、ライネは少し迷ったように言う。
「今から、主人の側近やってた時に怒った事を言うね」
「うん」
「私達は、ウィンがここに潜入してくる1週間くらい前に潜入してきたのね」
「そうだったね」
「潜入2日目。私はハスネさんに主人の側近するように言われたの。その時は何も無かったんだけどその次の次の日、また主人の側近をするように言われて、その時にこう言われたの」
ライネは1呼吸置いてから言った。
「『お前達、俺の事を探っているだろ?』って」
「えッ…」
どういうことは、ウィン達が市長の事を調べる為に潜入していたことはバレていたのだろうか。それに、一人称がいつものワシではなく俺と言っているところから、もうそのことを確信しているのだろう。
「そして、取り引きを持ちかけられたの」
「どんな?」
「内容は、捜査の進捗等は定期的に主人に伝えること、バレないように捜査の邪魔をすること、そうすれば、私だけは助けるって」
「…受けたの?」
「受けたけど、実際には2人の邪魔とかはしていないし、捜査の状況も報告で嘘をついてる」
「バレたらどうなるとか言われた?」
「言われた。『もし嘘を吐いたら、すぐに分かる。この屋敷には至る所に防犯カメラが仕込まれているからな。何かあればすぐにハスネが報告するだろう。嘘を吐いていることが分かった時には直ぐにクビにして、もう二度と外を歩けないようにしてやる』って。正直何言ってんだこのクソジジイって思ったけど、表向きにはその取り引きは受けているよ」
「…私も潜入調査しているって事はバレてるの?」
「それは、ちょっと怪しんでいるけどまだ確信するまでは行ってないと思う。私もその事を訊かれても、ウィンは普通だって言っているし」
「そっか…」
防犯カメラに関してはハスネが管理しているので特に問題は無いが、2人がバレていてレイナが怪しまれているとなると、今まで以上に慎重に捜査した方がいいだろう。
「ウィンが今日側近で呼ばれたのは、怪しい動きが無いか見張るためだと思う」
「ウィン、大丈夫そうだった?」
「特に怪しんでそうな素振りは無かったけど分からない。相手はずっと自分が殺したヒトの振りをしている訳だし、怪しんでいることを隠すくらい簡単だと思う」
「でも、ネット民にはメチャメチャ怪しまれているっぽいけどね」
「それでも警戒するに越した事は無いし、もう少し慎重にやるか…」
「でも、正直俺達はもうバレてる訳だし、堂々としなければもう今まで以上に思い切って捜査できると思う」
「それもありかもね。じゃ、ウィンは今まで以上に警戒して、私らは今までより少し大胆に捜査してもいいと思う」
「そうだね。じゃあ、私は暫く市長からの信用を得るのに徹するよ」
「うん」
ふと持ってきていたスマホを見ると、普段ならもう探索を終わらせている時間になっていた。
「じゃあ時間も時間だし、鍵は明日やるとして、今日はもう寝るか」
レイナが言ったのをきっかけに、3人はそれぞれの部屋へと戻った。
レイナはいつも道理スマホにメモをして眠った。
1週間ぶりです。
平日は没収されて休日に返されました。
それでは、特に話すこともありませんし、
さよなら〜(ᐙ)