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(  スタンリーside  )




月明かりに照らされ、幼く笑う目の前の想人。


そいつは俺らの腕を引けば、俺とゼノの交互に唇が触れ合うだけのキスをした。


余裕の無いところはチセに見せたくないというのに、ゼノも俺も、もう我慢の限界に近い。

こいつが尽く甘い誘惑をしてくるせいで、俺らの理性が霞んでいく。



……くそ、もうどうにでもなれ。



スタンリー「 …っ、おい、チセ…流石に煽りすぎだぜ 、…男なめてんだろ、 」



俺は前髪をかきあげ、チセの耳元で低く囁いた。正直、俺はこいつに怒っている。


経験だって少ねぇくせに、自分が主導権を握ってるかのように俺らを煽って誘う。

でもそれが可愛いからこそ、こいつが心配で。

1度痛い目見ねぇと分かんねぇんだな、って思う。


きっと、ゼノも同じこと思ってんね。これ、



ゼノ 「おぉ、…スタンの言う通りだよ 、千星。 君は 、 少々痛い目を 見ないと いけないようだね 。 君の将来のことも考えて… 、 」



ゼノは滅多に怒ったりしないし、怒っていたとしてもその様子は他人じゃ絶対に分からない。

けど、今のゼノはオーラが完全にいつもと違う。


俺もゼノも、頭が馬鹿になるくらい千星を愛している。だからこそ、ここまで人が変わるのだ。



千星「 え、…あ、てめぇ……ら、? 」



目の前の彼女は、雰囲気が変わった俺らを見て困惑するように瞬きを2、3回ほどする。


俺らより歳が10も違う少女にこんなにも依存するとは思わなかった。チセといると気持ちのいいほどに落ち着くんだ。


俺は、その天性の赤い瞳に吸い込まれそうになりながら、ゆっくりと息を吸いゼノに言った。



スタンリー「今日は、俺からでいいよな、 ? 」



ゼノ「 構わないが、千星の意識を飛ばなさい程度にね。 」



ゼノはそう言ってから、そっと俺の耳元で耳打ちした。


『 …千星に、僕らが紳士では無いことを、ちゃんと分からせなきゃだね 、スタン 。 君にはできるだろう ? 』


俺は、その言葉を鼻で笑えば、



スタンリー「 あぁ、出来るね。 」



と、千星を見下ろして呟いた。


彼女は未だに何をされるかわかっていない様子でキョトンと首を傾げている。


少し赤く染った頬に、トロンと垂れそうなくらい蕩けている瞳。

見ているだけで、こちらの方が可笑しくなりそうになる。



スタンリー「チセ、膝立ちしな、そんで、俺に背向けて 。 」



次はこっちが逆にチセの腕を引っ張れば、彼女を俺の目の前まで持ってくる。

恥ずかしそうに目を逸らすものの、素直に俺に背を向け膝立ちをする。


そのまま耳元で 、


『 膝閉めて 、少し背中反らして。 』


なんて囁けば、少し身体を跳ねさせて俺の言うことをちゃんと聞いた。

この支配欲が溜まっていく感じが気持ちいい。


膝を閉めたのを確認しては、チセをホールドするように自分の足で挟んで固定する。

そして両腕を抑え、ゆっくりの首筋にキスを落とす。


すると、『 あっ、… 』 と可愛い鳴き声が聞こえる。


顔が見れないのは残念だが、チセの全部を俺が操っているような感覚に高揚を覚えた。



スタンリー「 っ、… 中、挿れんよ 、 」



先程の愛撫で柔らかくなった、まだまだ若い蜜口にそっと自分のモノを押し当てる。

ぐっ、と力を入れ、彼女の腕を自分の方向へと引きながらゆっくりと膣の中に挿入していく。


身動きが取れないからか、チセは快楽を逃すことが出来ず、段々と声を上げ始めた。



千星「ん”ッッ……っ、♡♡    ぁ”あ、…ん”っ、♡」



しっかりと慣らしたつもりだったのに、流石にキツイものがある。

チセの中で俺の陰茎が締め付けられ、溶けるように体が熱くなっていく。


チセを傷つけない程度に、ゆっくりと奥へ進めていけば、更に甘い声が聞こえてくる。


普段過ごしているだけじゃ分からない上擦った声。体温が上がった身体。色白な肌。

五感全てでチセを感じれば感じるほど、想いが強くなって、好きになって、依存して_。



千星 「 ひ  あ  ッ” ッ    、    !?  ♡♡  」



スタンリー「… っ”、 !!  ♡ 」



目の前のあんたが「壊れない」ように、俺は自分のモノを奥まで一気にめり込ませた。



とちゅ、♡ とちゅッ  、 ♡



彼女の子宮口を優しくノックして、奥を攻める。

「激しい」ではなく「深く」を意識して、しっかり俺の存在を植え付けように腰を動かした。



ゼノ「…カメラでも作ればよかったよ 、 今の君の顔は実にエレガントだ 。  」



チセの顔が見えているゼノは、そのまま彼女の頬を撫で、口付けをした。


俺はチセの顔が見えてはいないが、ゼノと俺は1つの魂でできている。

彼女がどんな顔をしているかなんて分かりきったことだ。


俺はチセの首元にキスをし、跡をつけながら、少しだけスピードを早めて動き出した。



千星 「 あ”  、 ッ♡ ひ”っ、ぅ、♡  ぉ” 、♡  」



少しだけ喘ぎ方が変わったと思えば、どうやらゼノが彼女の胸部分にある、赤い突起物を指で弄っているようだ。


2つの方向から攻められているチセは、もう甘声も我慢できなくなっている。


俺らを興奮させる声を次々と漏らしていけば、俺の動きに合わせてゆるゆると腰を振り始めた。

きっと無意識だろうが、これがまた可愛くて、もっと欲しいと思ってしまう。



ゼノ 「 …ふふ、もっと乱れていいんだよ 、千星  。 僕らしか 見えないくらいに 、 」



スタンリー 「 …嗚呼  、俺らの事だけ見て 、他の奴なんか 視界に入れんな 、 ッ …  」



そんな俺らの思いに応えるように 、彼女は膣をきゅ、と締める。


もし、こんな現場を他の奴が見たら、華奢な女の子を2人の犯罪者が襲っているようにしか見えないだろう。


俺らしか知らない、依存関係。

愛し合って、求め合う。

この関係を壊そうとする奴が現れたら、ゼノと俺は間違いなくそいつを殺るだろう。


そのくらい、もう俺らは壊れてる_



千星 「 あ  ッ ッ  “~  、!!  ♡♡♡   や “  、 スタ ッ 、…  ! ♡♡   」



いつの間にか、無意識に先程よりも早いスピードで腰を打ち付けていて、彼女の身体が大きく跳ねていることに気づいた。


既に何回か絶頂をしたのだろうと予測を立てれば、俺は動きのスピードを落とした。


千星は息を荒くし、軽く身体を震わせ快感に浸っているようだ。



千星「 は …ッ “  ー、  ♡♡  …  てめぇら、…  こっちは   1人    なんだぞっ  …     負担も  、 考えやがれっ…  ♡   」



先に誘ったのはどっちだよ…

なんて死ぬほど文句を言いたかったが、千星の負担が大きいのも確かで。


先月みたいに腰を痛めるのも可哀想だ、なんて思う面もあれば、腰を痛めるくらい俺らを植え付けたいと思う面もある。


いつもいつも理性と本能が真逆なことを考えて、俺を悩ませる。

千星はもうとっくに素直に俺らと向き合ってくれてんのに、どうやら今度はこっちが悩む番になったらしい。


理性のまま、ゆっくり優しく彼女の負担も考えながら抱いてあげるのが正しいのか。

ましては、本能のままに自分が絶頂するためだけを考えるべきなのか。


部屋にたかれたアロマが鼻に来る。


そういえば 長い間 煙草を吸っていなかった。

思考を深めるほど煙草が欲しくなって、段々とイラついてくる。



スタンリー「 ……は   ー…  ッ      、  」



溜息をついては、口の寂しさを埋めるように、目の前の美味しそうな白い首筋に、唇を当てる。


舌を這いずらせ、舐め、千星を堪能する。


美味い。

煙草とは正反対な甘い味。

別に甘いものが好きな訳では無い。だが、この味はどこか病みつきになる味をしている。



千星「…っ、ぁぁ、” …  ♡♡    ぜ … ゼノ 、ゼノ、!  スタ 、ン    …  止めろ    ッ、  ♡」



ゼノ 「……それは、無理かな 。 スタンは 、僕と 君の命令しか聞かない 。 千星が止めろといっても聞かないのなら それは無理だ。 後、1つ言っておくが 、今更止めても 僕たちになんのメリットもない 。 」



俺はそんな会話を聞いて鼻で笑う。

ゼノは俺を一番理解している。本当に良い奴だよ。


にやりと、口角を上げては 千星の耳元で、


『 俺の可愛い子猫ちゃん 、 あともうちょい踏ん張って ? そしたら、 天国見せてやんよ 、♡   』


なんて、甘ったるい声で呟いた。


一瞬でも悩んだ自分が馬鹿みたいだ。

千星の負担を減らしながら自分の好きなように動けばいい。


男なんて行為になってしまえば自分の欲求しか考えれなくなるのだ。

だから「狼」なんて呼ばれているのかもしれない。



スタンリー「…  ゼーノ 、後で 今 チセがどんな顔してっか、 ちゃんと教えろよ  ?  」



ゼノ「 勿論だとも 、まぁ僕も 君に負けていられない 。 このままだと完全に君のペースだ 。」



そう言ってゼノは彼女の胸の突起物を再び弄り始めた。 今度は、赤子のように口を使って吸い、舐める。


ゼノはベイビーみたいな顔してっからね、似合ってんよ。



千星「  ん”ン    、…ッッ”、♡♡♡    」



胸だけでも随分感じるようになったようで、ビクビクと体を跳ねさせ、反応させる。


そこに便乗するように、俺は彼女の奥まで挿れていたモノをギリギリ抜けない所まで引き抜き、また一気に奥まで挿れた。



千星「   ッ”  、お”   ??   ♡♡♡  」



ごり、と奥に当たる音がこちらまで聞こえた。


紫色の、少しだけ健康に悪そうな唇をひと舐めすれば、彼女の腕をこちら側に引っ張り、深く、激しく腰を動かした。



スタンリー「  …っ、 、 “ …   ん  、”  ♡ 」



俺まで身震いがしてくるほど気持ちがいい。

俺の中で喘いで、震えて、絶頂して。

もっと、もっと、_



千星「 ア”   、 ッ “ ぁ ♡♡     ぉ”  、♡   」



淫らな部屋に水音が響き渡る。

マッサージもへったくれもない。

でも、それがいい。それだから、いい。


頭がふわっと軽くなった。



ゼノ「 …顔が必死だね、2人とも。 おいで、千星。 口をこちらに向けて、舌を出してご覧? 」



ゼノはこちらにだけ伝わるように、にやりと笑ったと思えば、素直に言うことを聞いた千星を喰べるように、少しだけ乱暴なキスをした。


きっと俺と彼女の熱に感化されたのだろう。


水音が増えてしまった。

上からも、下からも、音は絶えない。


次第に、千星の身体が軽く震えて、力んできたのがわかった。


俺も、そろそろ限界に近い。

だから、最後だぞと知らせるように、最大限に動きを早めた。



千星「 ッ ッ”   お  “~~   !?     ♡♡  」



…膣に出したらどれだけ気持ちいいのだろうか。


なんて馬鹿で無粋な考えが頭をよぎったりもするが、薬や避妊具がない時にそんなことをする程俺は下人じゃない。


それに、今この状況でそれをした場合、お腹を痛めるのは俺じゃない。


そんなことだけ苦痛に思いながら 千星の耳元で、  『 絶頂(イキ)な 、 』と告げた。



その瞬間、彼女が声にも出ないような叫びを上げて、大きく身体を跳ねさせた。


俺は、膣がうねるのを感じながら、中に出さないようそっと抜き、自分の手の中に欲望という名の白濁をぶち撒けた。



スタンリー「 … はー…っ、…ゼノ、ちょっと千星支えといてくんね 、手拭きたいからさ 。  」



俺が支えてたとはいえ、慣れない体位で疲れたであろう千星を片手でゆっくりとゼノに倒し、近くのタオルで手を拭いた。


そして、彼女の背中を猫を撫でるように触れる。



千星「…っはぁ、…ふー、…♡♡  」



ゼノ 「 千星 、 大丈夫かい? 」



スタンリー「ん、…少しやりすぎちまったかね。 まぁ、男を分からすには こんくらいやってもバチは当たらねぇだろ、 」



ゼノに支えられていた彼女は、息を整え、ゆっくりと俺の方を向いた。

赤く染めた頬で、へにゃと愛らしく笑う。



千星「 …ん、大丈夫…  ッ   、 前よりも 体力 付いた らしいわ  … 」



先月やった時は気絶しちゃったから、


なんて言うように目をとろんと蕩けさせて俺らの顔を交互にまじまじと見つめる。



千星「…っくく  、 でも…そーだな、 やっぱり煽るもんじゃねぇな …  、 」



くく、なんて特徴しかない笑いをしながら、反省も何もしてないように彼女はそう言った。



ゼノ「おや、笑っていられるということはまだまだいけるということなのかい、千星 ? なら次は 僕の番だね 。 」



ゼノは千星の額にキスをして、幼く笑う。


2人の平和な光景を見ていると、心が温かくなるね。



スタンリー「 俺も、チセの顔みたいんだけど? さっき見れなかったしね 、 」



なんて言っては2人に近づく。



危険思考だらけの独裁者。

だけど俺と千星しか見れない幼くて可愛い一面もある、俺の親友。


語学力があって、運動神経もある天才。

だけど、俺とゼノしか見られない甘くて愛らしい一面もある俺らの恋人。



俺らと千星を合わせてくれてありがとう。



そう心で唱えながら、俺は可愛い可愛い千星の唇をそっと奪った。

















(やば、スタンリーサイド楽しすぎてめっちゃ書いてしまった…笑  てか、アニメ始まった!!!おめでとうー!!!OPおもろすぎだし、ビジュがよかったね、…凄く。次回はゼノサイドで書くよ!!)





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