テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
英雄達よ、中東へ征け
高校三年生の武藤遊戯=闇のゲームの番人の神官・ユーギ。真崎杏子と獏良了を連れて駅前の街の資料館へやって来た。パズルが呼んでいる、千年の遺志の中で潰えた記録が時間超過されて現代に於けるDM(デュエル・モンスターズ)のカードバトルを制覇した者のみの特権。海馬瀬人、モクバとの勝利を経て「青眼の白龍」を守り抜いた“彼”は仲間を連れて館内の職員に直談判する。千年アイテムに纏わりしガラスケースの中のショーウィンドウに飾られる民芸品や衣装が好奇心を激しく燻り高揚感を昂らせた。もう一人の僕「相棒」が器の奥底にて対話を始める……
「これが古代エジプトの世界。聖なる魔力に支えられた多文明の都」
「記憶の中で活き続ける思念拘束、ツタンカーメンのファラオの呪いすら脆弱」
「遊戯。獏良君、あっち」
職員の一人が案内した場所では、僕等の物と瓜二つの玩具が大切に保管されていた。アラビア文字での解読した文章では長文が示されているー名も無き王の柩に魅入られた群衆の民が冷戦を終え大いなる継承と遺志の大義が決断を下す。僕は首元のパズルと獏良君のリングを一瞥した後、両手を掲げた! 激しき閃光と脳裏を過る残像をフラッシュ・バックに従え意識が沈殿してゆく……
「旅立ちの鬨。勇者は神の記録と共々今一度波乱万丈の人生へと赴く……」
「わ、私も!?」
杏子が二人のプレイヤーと一緒に彼方まで形跡が途絶えた。刹那的な魂の抱擁が生死を超越して萬物の紙吹雪を情景に映し出す、根底の息吹が三人を未知なる道へと歩み出す……視界暗転!
「……」
「?」
「!」
何やら視界が開いた。何を見させられている? 感想は??“今”は……?? 他情先晩の核金響くソナタの敗北が山あり谷ありの耀輝を「Reason」、「Lemon」へと聞く毎日!!!!
「ファラオ。何を戯言を嘆くのです」
シモン・ムーランが王の座椅子に居座るオレに囁く。覚えている、何もかも……資料館から相棒が千年パズルを翳した一瞬に光が包まれていった矢先の出来事が脳裏に過る! 古代エジプトの神官が集う王宮のお触れに三人の人物が目の前に佇んで居た。誰だ? ユーギは頭の装飾品や見慣れぬ衣服を自分で確かめては戸惑いを隠せない……