コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
”ゾルディック一族”暗殺一家の名前だ
一族の顔写真に価値があるほどその名はとても重いもので皆に恐れられる存在である。血の涙も無い一族それがゾルディック一族だ。
アルア・ゾルディック双子で生まれ兄弟の中でも珍しい白髪の女の子彼女は殺しの才能と同じくらい優しさに溢れている暖かい人間。
双子の片割れは黒髪だったが兄に白髪で才能に溢れていたおかげで平等に家族の中では接せられていた。
彼女はとても暗殺一族に産まれたと思えないほど暖かく優しい。
きっとそれは優しい兄や片割れがいたからだろう。
彼女は家族を誇りに思い、とても愛に溢れていると思っていた。
「アルアお前には分かるだろう何をすべきか」
兄が家出をした。
2番目の兄と母親を刺して
今まで信じて疑わなかったものが壊れていきそうで気が狂いそう。
刺された母親は喜びを覚えていた。
今まで盲目だったのだと思わせられてしまった。
褒められたくて頑張った事すべてを忘れてしまいたくなった。
大好きな二人がいない事実が心に穴を作り思い出がその穴をえぐる。
私がいますべきこと、執事に配分された仕事をこなし片割れを忘れることそれ以外は考えていけない。
1番上の兄はよく分からない。
何を考えてるのか私のことをどう思っているか
もしかしたらいらない存在だと思ってるかもしれない。私の1個上の兄のことはとても好きそうに見える。
2番目の兄はアニメがすきだ。そしてパソコン系がとても上手。いつも部屋に引きこもっていていつも家にいるが顔をあわせることは少ないが幼少期は遊んでくれた記憶はあるので好き。
3番目の兄は私とおそろいの白髪で殺しの才能も持っていてみんなに期待されている。暇があれば遊んでくれてすごく好き。
弟はとてもしっかりしてると思う。着物がよく似合っていて母親といる時間が長く羨ましいと思う時もある。
「わ、お兄ちゃん」
部屋の外に出ているのを久しぶりに見てびっくりしてしまった。
「なんだアルアいたのか」
「うん。お兄ちゃんも部屋から出るの珍しいね、どうしたの?」
「キルアが帰ってきたんだよ。友達作ってな」
「友達?」
劣等感なのか嫉妬心なのか心にモヤのようなものがかかる
「そうなんだよ。友達なんてくだらないもの作ってきたからママカンカンでいま吊るされてやんのざまぁみろだ」
「あ、おいどこ行くんだよ」
兄の言葉を理解すると同時に体が動いてしまった。後先のことなんて考えるよりも先に
「お兄ちゃん」
いっぱい言いたいことはあったでも
ビックリするぐらい言葉は
出て来てくれなくて
やっと言葉にできた一言だった
「アルア、どうした?」
その優しい言葉は私にとっては刃物のように感じてしまう。
強くて優しいお兄ちゃんが壊れてしまう。
今までの思い出が頭に中に流れる。
頭には矛盾しかなくて涙が流れそうになる。
「友達きてるらしいよ」
お兄ちゃんに言いたいことはあったけど
その言葉はお兄ちゃんに
とって刃物に
感じてしまうかもしれない
そんなことが頭に流れてしまい。
いいことを言いたいと思った結果
ここに来る途中に
耳に入ったこと言ってしまう。
間が空いて気まずい
どうしようと思っていた瞬間
2番目の兄とおじいちゃんが入ってくる。
頭がいっぱいで覚えているのは
おじいちゃんが
お兄ちゃんを解放したことだけだった。
2番目の兄が
おじいちゃんに文句を言っている。
その声でハッとする。
「大事な時期なキルを勝手に自由にするなんて」
耳が痛くなる声が聞こえる。
横には弟が見える
「母様どうしたんですか?」
「せっかくキルが帰ってきたのにパパが勝手にキルを自由にしちゃったのよ。キルには大事な時期なのに!」
「友達ですか?」
友達それは私にとって未知で友達という言葉がとても不快に感じてしまう。
「えぇそうなのよ。
帰ってきたばかりなのにもう出るってーー」
「すいません」
お兄ちゃんに会いたいという感情でも会いたくないという感情という矛盾に私は首を絞められている気分になってしまう
「お兄ちゃんどこ行くの?」
「友達んとこ」
友達
それは家を飛び出す程のことなのか
理解が出来ない。
返す言葉思いつかない涙が出そうだ
ワンピースの裾を強く掴む
何かを言わなきゃ聞けないそう思った
「アルアも来るか?」
ハッとした
なんでこんなにお兄ちゃんは
自由に出来るのだろう。
でもお兄ちゃんが
出す手はとても優しくて私の知ってる手。
思わず取ってしまう。
「いってもいいの?」
「当たり前だろ。アルアは俺の妹なんだから」
何が当たり前なんだろうか。
でも俺の妹という響きは
とても耳障りが良かった