「おっはよー」
『おはよう』
いつもなら眠いとか言って目を擦りながら歩いてくる翔太が、両手を広げて、スキップをしている。
そのせいで、今日も早く学校に着いてしまった。
『ひまー』
机に伏せて言う。
「この本読めば?」
隣からスっと差し出された本を見て、余計に疲れる。昨日と同じ本、寝かせにきてるじゃん。
『もうその本やだ、』
「そう?面白いけどなー」
本をかばんに戻した北斗に聞いてみた。
『ねぇ、北斗』
「ん?」
『もし転校生の子が可愛かったら好きになる?』
「、、、」
なにその質問、
だけど、〇〇が好き、なんて言えるわけない。
「俺は見た目だけで人を好きにならない」
『だよね、なんか北斗ってそんな感じする』
「なんだよそれ」
いい加減気付けよ馬鹿、どんだけ苦しませんの?
「おはよー」
続々と入ってくる生徒たち、みんなも今日は早いらしい。転校生てそんなに楽しみなのかな、
時計を眺めながら、針がカチ、カチ、とゆっくり進んでいくのを待っていた。
ガラガラ
「はい、みんな席つけー」
しばらくして、担任が入ってくると教室は静まり返った。
「転校生紹介するぞ、入って来なさい」
扉が開くと、ひとりの女の子が入ってきた。
ふんわりとした綺麗な髪、大きな瞳、長い手足、一瞬にして、男子をトリコにした。
「佐々木玲奈です!よろしくお願いします!」
明るく自己紹介をし、深々と頭を下げた。
「じゃあ席は、渡辺の隣な」
最悪だ、翔太と隣の席なんて絶対嫌だ。
そんな翔太といえば、
「んぇ!?」
目を大きく開けて驚いているが、内心すごく嬉しそうなのがよくわかる。
「よろしくね、渡辺くん」
彼女は翔太の近くへ行き、挨拶をすると、席に座った。
翔太、すごく嬉しそう。
私の前では見せたことの無いような笑顔だった、
コメント
17件
しょっぴーダメ!🙅
しょっぴィィィ~‼️ダメだよ顔に出しちゃ(`・д・)σ メッ
最高ォォ!しょっぴー、てめぇ、惚れんなよ?な?(圧圧圧圧圧圧圧圧圧)