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🩷 side
みんなが集まり一通り自己紹介が終わった後、仁人はポツリポツリと話し始めた。
正直な話、仁人が受けてきた仕打ちは想像以上に酷いものだった。
どれだけの間、一人で苦しみ、悩み、耐えてきたんだろう…
他のメンバーも同じことを思っているようで、みんな、表情は暗い。
💛「正直、毅が今の事務所に逃がしてくれなかったら…本当に心が限界を迎えてたかもしれない」
毅「あの時の仁人、本当に見てられない位生気が無い顔してたから心配してたんだよ」
💛「ありがと。聞くに耐えない部分もあったかもしれないけど…これが俺が事務所を移籍した経緯で、修斗と輝から逃げてる理由」
🩷「仁人…話してくれてありがとう」
辛い記憶を呼び起こさせたことに対して申し訳なさを感じつつ、話しにくい部分も隠さず教えてくれたことに対し感謝を述べると、舜太から声が掛かる。
❤️「なぁ、仁ちゃん。太ちゃんと俺の話、考えてくれた?」
💛「…活動の話?」
❤️「そう。なぁ、さっきもう1人のメンバーも仁ちゃんとこに来たんやろ?俺らといる方が仁ちゃんも絶対安全やろ」
💛「…舜太と勇斗は2人を直接見ただろ?アイツら余裕が無さそうだし、正直、何してくるか分からない。そんな状況で皆を巻き込みたくない」
🤍「そんな心配しなくていいよ」
柔太朗が、静かに話しかける。
🤍「修斗と輝だっけ…?そいつら、よっしーのdrop脱退認めてないんじゃないの?」
💛「……まさか。俺は前の事務所を退所してるし…あいつらが認める認めないの問題じゃないよ」
🤍「けど、現にdropのファンコミュニティを見ると、よっしーの脱退はドッキリとか、また再結成するとか、そういった類いの書込み件数すごいよ。ウワサの出処は分からないけど」
💛「マジかよ…」
待ち伏せしたり住所を突き止めたり、ストーカー紛いのことをする奴らなら、きっと仁人を取り戻すために手段を選ばないだろう。
💙「仁人。前に俺に言った“グループ活動に向いてない”って、この問題抱えてたから?」
💛「…それだけじゃないよ。けど、これも大きな理由の一つではある。皆を巻き込むわけにはいかないから」
💙「ええやん。柔太朗も言っとったけど、心配せんで。寧ろ、俺らを巻き込んでや」
💛「…え?」
💙「仁人、あなたすごいよ。ダンススキル高くて、歌も上手くて…仁人は、あんな奴らのせいでパフォーマンスできなくなって悔しくないん?」
太智の言葉を聞いて、仁人の顔が歪む。
💛「……悔しい」
💙「…」
💛「悔しいよ…俺、アイツらに何かした…!?俺から歌奪って…笑えなくなって…ファンとのコミュニケーションも取れなくなって…何で、何で俺が……」
🩷「……ねぇ、仁人」
💛「なに…ッ、」
仁人の悲痛な叫びを聞いていたたまれなくなり、思わず抱きしめる。
💛「…はやと」
🩷「ねぇ、仁人がアイツらに奪われたもの、このメンバーと取り戻そうよ」
💛「…取り戻す……?」
仁人と距離を少し保ち、目を合わせる。
🩷「そう。皆でたくさん話そうよ。ファンの皆に笑顔届けようよ。たくさん歌って踊って、ライブ盛り上げようよ。」
💛「俺も…その一員になれるかな……」
🤍「勿論。寧ろ、もうM!LKの一員としてKISSPLANのレコーディングもさせられてるじゃない。あの曲、もうよっしーいないと完成しないからね。拒否権ないよ」
💛「あーー…そうらしいね」
仁人がふわりと笑う。
🩷「俺ら、ドームツアー目指すって新たな目標を掲げたタイミングでメンバーを1人失うことになってさ…どうしていいか分からなかったんだけど…そのタイミングで、仁人を見付けたんだ」
💛「…俺を?」
🩷「俺と太智はダンスをしている仁人に惹かれた。舜太と柔太朗は仁人の歌声に惹かれた。もうさ、運命だと思わない?」
💛「運命…」
🩷「そう。仁人が俺らとM!LKとして活動開始するために、こんなことが同時期に起こったんじゃないかって、俺は思うよ」
💛「…そっか。確かにそうかもね。」
ふ、と笑ったあと、仁人が真剣な面持ちで俺らを見る。
💛「俺、意外と面倒くさいヤツかもしれないよ」
💙「関係あらへん。俺らも十分個性的でめんどい奴らの集まりや」
💛「修斗と輝のことで、迷惑かけるかもしれないよ」
❤️「寧ろ仁ちゃん守るから安心して」
💛「グループ活動に向いてない理由、もう一つあるけど…まだそれは言いたくない。それでもいい…?」
🤍「よっしーが言えるようになるまで、気長に待つよ」
💛「…本当に、俺、仲間になっていいの…?」
🩷「もちろん。俺たちは、出会うべくして出会ったんだって。」
💛「…、」
仁人が言葉に詰まり、顔を伏せる。
毅「仁人。コイツらなら絶対、何があっても仁人を裏切らない。信じてやってくれ。」
🩷「ほら仁人。仲間になろう?」
メンバー全員で肩を組み仁人に向かって手を広げる。
仁人は躊躇いの表情を見せつつも、毅に背中を押されて俺らの元に来てくれた。
💛「皆の夢、俺も一緒に背負わせて。」
こうして俺たちは、新生M!LKとして歩みを共にする仲間となった。
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aka
コメント
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本日も更新ありがとうございます💛 吉田さんのもうひとつの理由気になりすぎます🤣