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玄関のドアが静かに閉まると、外の喧騒が完全に遮断された。
しんとした室内に、すちが履く革靴の音と、みことの安らかな寝息だけが小さく響く。
「……ただいま、みこと」
すちは優しく囁きながら、そのままソファまで歩き、そっとみことを膝に乗せるようにして座らせた。
身体を起こされたことで、みことは薄く瞼を開けた。
「……ん、ここ……?」
「もう家だよ。みこちゃん、完全に寝落ちしてた」
「そっかぁ……」
みことは目を細めてすちに寄りかかり、首元に顔をすり寄せる。
「んふ、すちのにおい、落ち着く……」
「みこと、まだ酔ってるね」
「ん~……でも、安心するんだもん……」
そう言って、みことはそのまますちの胸に頬を押しつけ、嬉しそうに笑った。すちはそんなみことの髪を優しく撫で、額にキスを落とす。
「ちゃんとお水飲んでから寝よう。脱水になるよ」
「やだぁ……今はすちがほしい……」
甘えるような声で囁かれて、すちは小さく笑った。
「……ほんと甘えん坊すぎる」
「だってすち、あったかいし、やさしいし……俺のだもん」
「……そうだね」
すちはそのままみことを抱きしめ、背中をゆっくり撫でる。みことのぬくもりがすちの胸にじんわりと広がり、心が満ちていく。
しばらくして、みことが静かに呼吸を整えて、すちの腕の中でうとうと眠り始めた。
みことがすちの腕の中で静かに眠るその姿を見つめながら、すちはそっと頬に手を添えた。
肌の温もりが手に伝わり、胸の奥が締めつけられるように熱くなる。
「……こんなにも愛しいんだね、俺は」
すちはゆっくりとみことの顔に触れ、指先で柔らかい唇をなぞる。
みことの呼吸が少し乱れ、目を薄く開けて、まだぼんやりとすちを見つめる。
「すち……?」
その囁きに、すちは甘く微笑みながら唇を重ねる。
焦らすようにゆっくりと舌を這わせ、みことの身体にじんわりと火を灯していく。
「みこちゃん、触らせて」
とろけるようなその感触に、みことは身体を預ける。
すちの腕に抱かれ、柔らかく包まれながら、二人だけの甘美な夜が静かに始まっていった。
みことの細い体を抱きしめるすちの手が、肌の柔らかさを確かめるようにゆっくりと滑っていく。
「全部覚えておいて」
そう囁きながら、すちはみことの首筋に熱いキスを落とす。そこから胸元へ、肩へと唇が這い、みことは思わず小さな吐息を漏らした。
すちの指先は服の内側に忍び込み、薄く汗ばんだ肌を撫でる。みことの身体はぴくりと反応し、熱がじわじわと全身に広がるのを感じる。
「そんなに俺を欲しがってたの?」
すちはその言葉を甘く囁きながら、みことの腰をそっと抱き寄せた。
みことは恥ずかしそうに目を逸らしながらも、すちの胸に額を預け、心の奥の震えを抑えきれずにいた。
「すち……もっと、欲しい……」
か細い声が耳元に届くと、すちは一瞬の戸惑いを見せつつも、やがて強く抱きしめた。
そのままベッドへと二人は倒れ込み、絡み合う指が互いの身体を求める。
すちは再びみことの首筋にキスを落とすと、ゆっくりとそのまま肩、鎖骨へと唇を這わせていった。
みことの肌はすぐにすちの唇の熱さに反応し、細かな鳥肌が立つ。すちは指でみことの顎を優しく持ち上げ、目を見つめる。
「愛してる」
そう言いながら、唇を深く重ね、舌先がそっと絡みつく。みことは息を呑みながらも身を委ね、震える声で「すち…」と漏らす。
すちはそのまま胸元へと降り、みことの胸に何度も甘いキスを重ねた。小さな赤い痕が次々と刻まれていき、みことの呼吸はますます荒くなっていく。
「もっと、たくさん、好きなだけつけるから」
そう言うと、すちは指先でみことのシャツのボタンをはずし、素肌を露わにした。みことの首筋、肩、腕、腰、足まで、惜しみなく唇を這わせて痕を残していく。
すちの唇がみことの足の付け根の柔らかく敏感な肌に吸い付き、濃厚な痕を刻みつけるたびに、みことの身体は思わず小さく震えた。
その温もりに身を委ねながら、すちはゆっくりと顔を上げ、みことのものを口に含む。柔らかく温かい感触に、みことの腰が反射的に強く震え、身体全体が熱く疼きだす。
「すち……ああっ……」
吐息混じりの声が漏れ、みことは恥ずかしさも忘れ、ただ快楽に身を任せていく。すちは舌先を繊細に這わせながら、みことの反応を確かめるように優しく、そして時に深く愛を注いでいった。
その刺激が身体の奥底まで響き、みことの腰は自然と強く上下に震え、まるですちだけに触れられていることを証明するかのように、切なげに感じていく。
みことの熱を帯びた身体と声に、すちは胸を締めつけられるような愛しさを感じながらも、手も口も止めることなく、全てを味わい尽くそうとした。
みことは口に含まれた快感に身体を震わせながらも、すちの唇から離れるのが惜しくてたまらなくなっていた。
ふっと目を見開き、甘えた声で囁く。
「すち…もう、俺の中に…入れてほしい……」
その瞳は潤んでいて、切実なほどにすちを求めている。
すちはそんなみことのねだりに、胸の奥がぎゅっと締め付けられ、優しく微笑むと、
みことの腰に手を回し、じっと見つめながらゆっくりと身体を近づけていった。
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