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女子高生はヴァンパイア!?

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女子高生はヴァンパイア!?

14 - 3章2話 イルゴール到着!クルノ・マッテルーネ登場!

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2023年03月28日

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次の日

準備が終わった私たちは、いよいよ出発する事にした。祭りにふさわしいであろう服装を着て、今回はダッシュで行くので服が汚れないための血で作った薄い膜を貼った。全てラズカから教わったものだ。

外の様子はもう秋で、森は赤や黄色で染っていた。風もちょうどいいくらいに涼しい。

「行きましょうか、カミラさん!」

いつにも増してやる気なラズカが言った。

「そうね。でも注意してね。罠かもしれないし」

「はい。十分気をつけます!任せてください!」

なんか….少し頼りないような気がする。ほんとに危機感持ってるのかな?

そうゆう病気を前の世界で見た事ある気がするけど….気のせいか

そうして私たちはイルゴールに向けて出発した。

ダッシュ中は景色が早すぎてよく見えないけど、きっと綺麗なのだろう。懐かしいなぁ、転生前から私は紅葉のあの葉っぱの色が大好きで、ロケでもプライベートでもよく行ってたな。

「日本の方が綺麗だな….またあの紅葉がみたい」

ちなみに私は最近何故か暗闇の中もよく見えるようになった。だから夜でも紅葉の色が分かる。なんか進化でもしたのかな?そんなこと無いだろうけど。

「それは吸血鬼の固有能力です!少し強くなってきた証拠….ですね!」

そうラズカも言ってたし。

たしかに便利ではあるけど、夜の暗闇でしか感じれないものもあるし、切り替えが出来たらいいな。なんて想像しながら森の中を掛けて行った。

着いたのは意外と早く、祭りが始まる真夜中よりも少し前に着いた。道には沢山の人が、端の方には屋台があり、本当に日本を再現したような仕上がりになっていた。

「わぁ〜!綺麗ですね!こんなの初めてみましたよカミラさん!」

ラスカがそう言った。確かにそうだろう。こんな雰囲気の祭りは日本でしか見たことがないし、そもそも和風がこの世界にあるのも珍しいだろうし..

「懐かしい….」

つい口が滑ってしまった。

「え?もしかして、見たことあるんですか!?」

「いや、えーと、その….昔見たことあるような気がするなーって….」

「本当ですか?」

「本当だよ」

「本当の本当ですか?」

「本当の本当に」

「なら良かったです!」

上手く誤魔化すことは出来た。ラズカは意外とチョロイから、少し嘘ついても多分バレないでしょ。でも良かったって…..どうゆう事だ?

口癖か。

その後適当に屋台でご飯を買って食べたり、ゲームをしたりしてラズカとたのしい時間を過ごした。私たちの廃墟にはそういった娯楽は無いから。ラズカは特にとてもはしゃいでいた。肝心の内容も日本とほぼ同じ、クジや射的、輪投げなどの昔の遊びが沢山置いてあった。

そんな中、国王の声が突如として響き渡った。

「国民の皆様、本日は開国祭においで下さり、誠にありがとうございます。」

国王クルノ・マッテルーネ。ルータルと繋がっている可能性のある男。決して油断はできない、この時ばかりはラズカも、少し警戒している様子だった。

「そしてこの開国祭にゲストを呼んでおります。アシアン王国のラズカとカミラです!」

へぇーゲストも読んであるんだ。名前…ラズカ、カミラ….んん?

「さぁ前へおいでください!」

えぇ〜!?

私とラズカの2つの驚きの声が重なった。

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