初心者による初ノベルです…!!
こちらの作品は、iris様のNO.6様による
『病み。』となっております。
本作品は、nmmnに該当いたします。
地雷様等はご閲覧されない事をおすすめ致します。
又、通報や、荒らしはお控えください。
上記の文が大丈夫な方のみこの先お進み下さいませ。
※ご本人様には関係ありません。
N視点。
もうそろそろ夕暮れかな。
なんて考え、社長室の窓から外の景色を見る。
ふと目線を外そうとした時に窓に反射する、君の顔。
それはとても真剣そうで、口に出そうとした言葉を急いで飲み込む。
さすがに仕事の邪魔はできない。
最近彼は頻繁に俺の社長室で作業をしている。
どうしたの?なんて問いかけてみるが答えは決まって、『なんもないで。』なんて笑って返される。
彼も大人である為、毎回必ず『ないこ…!!次いつ部屋おってええ…??』と、申し訳なさそうに声をかけてくる。
俺が答えると、彼は少し安心したような表情を浮かべる。
そんなやり取りが一月程続いたある日。
俺が出社すると既に君は、いつものソファに座り作業を進めていた。
生憎、彼の顔には髪の毛がかかっている為、表情は見えない。
顔を覗こうとしたその時。
彼の手の甲に1粒の雫が光った。
慌てて彼を、悠佑を抱きしめると、その体は冷え切り、微かな震えが伝わってきた。
震えた声で彼が言葉を落とす。
『…ぃこッ……なぃこぉ…ッ』と、
まるで俺に助けを求めるように。
俺は、君がここに来始める前から微かな違和感を感じていた。
いつも集合時間に余裕を持って来ていた君が、ギリギリに来るようになった事。
日に日に焼けていた肌の色が変わらなくなった事。
あまりスマホを触らなくなった事。
大好きなゲームのプレイ時間が増えて行かない事。
そして何より、
顔色に少しずつ疲れが見えてきた事。
人に弱みを見せたくない君だから、
声を掛けるか何度も悩み、その度に叫ぶ自分の心を抑え接してきた。
でも今自分の瞳に映る彼は、
震える体を小さく縮め、止まることの無いその雫を膝に零し、辛うじて耳に届くような声で、必死に俺の名前を呼んでいる。
上手く言葉にできない彼の事だから、俺の側にいて少しでもその気持ちを伝えてくれようとしたのだろう。
然し、きっと言葉の完成よりも先に心の限界を大幅に超えてしまったのだと思う。
気づいてあげられなくて、声をかけてあげられなくてごめんね。
そんな思いを抱きながら、
自分よりも小さい彼の体をそっと優しく、包み込むよう抱きしめた。
たくさん頑張ったね。ありがとう。
愛してるよ。
なんて声をかけると、少し安心したような彼の寝息が聞こえてきた。
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