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星羅said
今日から寮生活。
家族に見送られ、家を出た
いよいよかぁ
ちょっとワクワク
緑「あ、夜神月さん!こっちこっち!」
雄英敷地内、校舎から徒歩5分
築三日の学生寮に到着
私に気がついた緑谷くんが、こちらに向けて手を振っている
『あ、緑谷くん。おはよう』
緑「お、おはよう。今日から寮生活だね。これからもよろしくね!」
『うん、よろしくね』
私以外のみんなは、既に集まっているようだった
と、
麗「星羅ちゃん!!」
『わっ、』
お茶子ちゃんが飛びついてきた
な、なにごと?
麗「心配したんやよ、無事でよかった!」
『心配かけてごめんね。私なら大丈夫。ありがとう』
知らぬ間にみんなに心配をかけていたんだとわかると、申し訳無さでいっぱいだった
麗「行こう!先生が待ってるよ」
『うん!』
手を引っ張られ、私はお茶子ちゃんと一緒に寮の前まで向かう
消太さんの話かな、これは
相「とりあえず1年A組、無事に集まれて何よりだ」
みんなが集まったのを確認して、消太さんが話し出す
瀬「みんな、入寮の許可が降りたんだな」
葉「はぁ、私は苦戦したよ」
耳「普通そうだよね」
瀬呂くんの言葉に、まいったとでも言うように透ちゃんがため息をついた
尾「二人はガスで、直接被害にあったもんね」
そのことは消太さんから聞いた
蛙「無事に集まれたのも先生もよ。会見を見たときは、いなくなってしまうのかと思って悲しかったの」
麗「うん」
梅雨ちゃんの言葉に、私はあの時の会見を思い出した
私も正直、消太さんがいなくなってしまうのか、と怖かった
相「さて、これから寮について説明するが、、、」
が?
消太さんは何かを思い出したかのように、パンと手を鳴らす
相「その前にひとつ、当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく」
砂「そういやあったな、そんな話」
芦「いろいろ起こりすぎて、頭から抜けてたわ」
相「大事な話だ、いいか」
と、
相「切島、八百万、轟、爆豪、緑谷、飯田」
消太さんはひとりひとりの名前を呼び、視線を向ける
相「この5人はあの晩、あの場所へ、星羅を救出に赴いた」
その言葉に、周りの空気が一気に重くなる
私はもちろん、みんなもなにも言わない
相「その様子だと、行く素振りはみんなも把握していたわけだ」
風が少し、強く吹いた
相「いろいろ棚上げした上で言わせてもらうよ。オールマイトの引退がなけりゃ俺は、葉隠、星羅、耳郎意外の全員除籍処分にしてる」
その言葉に、みんなの顔がこわばった
相「行った5人はもちろん、把握しながら止められなかった12人も、理由がどうあれ、俺たちの信用を裏切ったことには変わりない。正規の手続きを踏み、正規の活躍をして、信頼を取り戻してくれるとありがたい」
そのひと言ひと言が重く、私達にのしかかる
相「以上、さあ、中に入ろぞ。元気に行こう」
消太さんはそう言って、すたすたと寮へと歩き出す
が、みんなはどんよりと落ち込んだ表情をしている
私たちの周りに、重い雰囲気が漂った